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優勝争いに加われるか否かで決まる鶴竜の存在感

先場所横綱鶴竜は11勝4敗に終わった。優勝
次点である。これだけ見るのなら特に問題は
ないように思われる。しかし、実際は14日目
に平幕朝乃山に優勝を決定される、という
横綱の面目丸つぶれの結果であった。第一人
者の横綱白鵬は休場、大関は未知数のなか、
鶴竜が優勝しなくて誰が優勝するのか、と
いう状況だった。
190511初日前日 116
鶴竜に不運な点があったとしたら、優勝した
朝乃山との直接対決がなかったことである。
成績によっては、審判部は千秋楽に対戦を
組む意向だったようだが、そもそも、こんな
時点で組ませること事態がおかしい。もっと
早い時点で組ませることは十分にできたはず
である。取組編成は審判部のお粗末さ、知恵
のなさを露呈するだけで醜態をさらした。
190512初日幕内 1762
鶴竜の優勝がなかったことで、これで1年間
優勝なしとなったしまった。鶴竜の横綱勝率
は現時点において6割9分7厘で、1場所
10.5勝である。休場は128で多い。不戦敗7を
加えると休場率は29%になる。鶴竜の横綱
在位は先場所までで、日馬富士と同じ31場所
である。日馬富士は横綱勝率7割2部7厘、
横綱休場率は16.6%である。
ただ、鶴竜は晩年にはいっており、多くを
期待できないという見方がある。確かにここ
1年は36勝21敗33休である。成績は不振で
あるし、休場も多い。皆勤は半分の3場所で
ある。年齢は33歳になった。好材料は確かに
ない。
190526千秋楽幕内 1254
<2019年5月 豪栄道を寄り切った鶴竜>

鶴竜は引退後、協会に残る意向をもっている
ようである。既に帰化申請をすませている
という報道もある。白鵬ほどはっきりした
カタチで伝わっていないだけに、真偽ははっ
きりしないが、あっても不思議ではない
それよりも現役である以上、横綱として出場
する以上、七月場所は優勝争いに加わり、
ぜひとも存在感を示していただきたい。かつ
て4人いた横綱は今2人しかいないのだから。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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