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2019年九月場所の視点

このところ引退ラッシュである。九月場所後
には元里山、元稀勢の里の引退相撲がある。
一月場所後には元豪風の引退相撲がおこなわ
れる。元豪風は今日7日相撲塾で、体重減の
近況、入門のいきさつや隠岐の海との関係、
2度の一本背負い秘話など、楽しい話を超
満員の相撲ファンに語っていた。安美錦は
先場所引退した。
190907初日前日 971
<相撲塾で語る元豪風の押尾川親方>

荒汐部屋を来年三月に引き継ぐ蒼国来の引退
は必至である。そんななか、十両7枚目嘉風
が初日から休場した。全休なら幕下落ちと
なり、引退という見方が出ても不思議では
ない状況になってきた。もちろん、途中出場
して5勝をあげれば十両に残留できる。果た
して嘉風が選ぶ道はいずれになるのか。
栃ノ心以来の初優勝は16場所中5回である。
初優勝率は31%である。ここ1年間だと6場
所中3場所である。急に50%にはねあがる。
5回の初優勝はいずれも場所前には予想され
ていない結果であった。九月場所初優勝が
出るとしたら、それこそ予想外の力士になり
そうである。その一方で日本人に帰化した
白鵬が充実しているという情報がある。
190907初日前日 682
<朝乃山、優勝額の前で>

貴景勝が大関を転落した。カド番の豪栄道、
栃ノ心は果たして大丈夫か。関脇・小結・
前頭上位には難敵、要注意力士が勢ぞろい
している。年齢的には豪栄道33歳、栃ノ心
31歳と上がり目はない。下手をしたら引退も
ありえる。
先場所は横綱・大関リーグ戦がたった一番
しかおこなわれなかった。九月場所も2横綱、
2大関が対戦しても最大限6番である。休場、
引退が出たら、さらに減る恐れはある。取組
編成は手腕を発揮しないと、取組に谷間の日
ができたり、これより三役に平幕が登場した
りすることになる。
190907初日前日 187
<カド番豪栄道>

昨年の九月場所は三賞受賞力士ゼロという
史上初の珍事が起こった。これでは土俵の
充実にはほど遠い。今場所こそ各力士の奮闘
が望まれる。九月場所はいよいよ初日を迎え
る。

台風にそなえ、幟が片付けられていました。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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