大相撲

神風が見た強豪ベスト10をほかと比較

2019年10月22日

相撲解説者神風さんはあまり知られていない
が、この目で見た強豪ベスト10をあげている。
対象は玉錦から千代の富士までである。ただ
し、千代の富士はまだ現役であり、神風さん
が発表した時点では昭和62年一月場所までの
千代の富士と推測される。その時点の千代の
富士は優勝20回だが、53連勝はまだ達成して
いない。その上で神風さんは次の力士を選出
している。

1位双葉山
2位大鵬
3位玉錦
4位羽黒山
5位栃錦
6位初代若乃花
7位北の湖
8位東富士
9位千代の富士
10位千代の山
双葉山
<双葉山のブロマイド>

この目で見た強豪ベスト10とはいっているが、
すべて横綱である。対戦経験があるのは、
東富士、千代ノ山(対戦当時はノの字)、
羽黒山の3力士である。評価のポイントは
以下である。

1位双葉山…心技体いずれをとってもこの人
の右に出る者はいない。稽古場も本場所も
成績も実力も第一人者であった。
2位大鵬…決め手に欠け、取り口に魅力が
なかったが、それいてあまりにも負けなかっ
たのだから強いというほかない。
3位玉錦…相撲一筋、抜群の稽古量、ガツー
ンとあたっての出足、気合・気迫に満ちて
いた。こんな力士はその後出ていない。
160522千秋楽挨拶パレード 046
<白鵬>

4位羽黒山…アキレス腱を切る直前の強さは
相当なもの。左四つ両前褌を取ると相手が
浮き上がった。
5位栃錦…出し投げ中心の多彩な技から左は
ずあるいは左ざし右おっつけで、押し・寄り
に変わった、常識では考えられない様変わり
した相撲を取った。
6位初代若乃花…体重は最高でも107キロ。
それでいて、頭をつけたり、上手を切ったり
することはなく、150キロ級を投げ飛ばした。
まさに彦山氏がいう異能力士であった。

7位北の湖…24回の優勝、史上最高記録を
もちながら、下位すぎやしないか。と思われ
るが、大事な一番に勝てなかった。晩年の
引き際の悪さもあってこの順位になった。
8位東富士…怒涛の寄りで、スケールの大き
い強い横綱であった。ただ、江戸っ子らしい
あっさりしたところがあり、成績が伴わなか
った。
9位千代の富士…左前褌の速攻がすばらしい。
引退するとき、評価はもっと上がっている
かもしれない。
10位千代の山…新大関のときの突っ張りは
一発一発が強く、こたえたものだった。右脇
が固く左四つになったのを見たことがない。
大鵬10−1
<大鵬>

神風さん以前に3人の方が昭和の横綱ベスト
10をあげている。小坂秀二氏、杉山桂四郎氏、
三宅充氏である。小坂・杉山両氏は昭和46年
にも発表しているが、その後あらたに発表
されたので、そちらを採用する。昭和の横綱
ベスト10の対象は、常ノ花から北の湖までで
ある。それが以下である。若乃花は初代で
ある。

小坂秀二 三宅 充 杉山桂四郎
1双葉山 双葉山  双葉山
2栃錦   大鵬  大鵬
3若乃花 玉錦  北の湖
4玉錦   羽黒山   玉錦
5大鵬 北の湖   羽黒山
6羽黒山 栃錦  若乃花
7北の湖 若乃花  栃錦
8東富士 東富士  柏戸
9常ノ花 常ノ花  千代の山
10玉の海 千代の山 輪島
貴
<貴乃花>

ここには当然ながら、千代の富士、貴乃花、
朝青龍、白鵬の名前はない。筆者は2014(平
成26)年に昭和・平成の横綱ベスト10を発表
している。当時の対象は玉錦から白鵬だが、
これを稀勢の里までに広げても順位はいささ
かも変わらない。選考基準と順位は次のよう
になった。若乃花は初代である。栃錦と若乃
花は甲乙つけがたかった。

★基準の第一は時代を築いた横綱
★基準の第二は相撲に対する真剣度

1位双葉山
2位白鵬
3位大鵬
4位貴乃花
5位玉錦
6位北の湖
7位千代の富士
8位栃錦
8位若乃花
10位朝青龍

昭和・平成の横綱ベスト10は時代とともに
変化する。令和に時代を築くほどの横綱が
出現するか。これまで時代を築いた横綱は
ほんの一握りであるが、期待したい。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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