大相撲

幕内中位以下の横綱・大関戦 序章

2019年4月4日

15戦全勝で白鵬優勝、前頭西4枚目逸ノ城
14勝1敗。三月場所、全勝白鵬と1敗逸ノ城
の対戦はついに実現しなかった。優勝を争っ
ている力士同士が顔を合わせない。そんな
カタチで決まった優勝が幕内最高優勝なので
ある。三月場所はまさに汚点を残した場所と
いえいる。
190324千秋楽表彰 161
<三月場所優勝した白鵬>

横綱・大関と対戦する圏内は前頭東4枚目
栃煌山までであった。前頭西4枚目逸ノ城は
栃ノ心、豪栄道、高安の3大関とは対戦して
いる。栃ノ心と豪栄道は上位に栃煌山、妙義
龍という同部屋の力士がいたため、繰り上が
っての対戦だった。横綱鶴竜戦もなかった。
工夫なき取組が生んだ審判部の失態であった。
優勝争いから脱落した栃ノ心戦、玉鷲戦を
早めに組めばこうした事態は避られた。
190318九日目幕内 1296
<H31年3月 〇逸ノ城(小手投げ)豪栄道>

今度の件で思い出したことが1つあった。
昭和39年一月場所である。この場所、前頭
14枚目の清國は初日から連戦連勝。ついに
千秋楽を前にして14連勝まできた。このなか
に横綱大関戦はない。当時は幕内中位以下で
勝ち込んでも、横綱・大関と対戦する規定は
なかった。

清國の対戦相手は、負けが込んでいる小結
海乃山戦があるのみで、あとはすべて平幕
だった。横綱大鵬も初日から14連勝。史上初
の全勝同士の優勝決定戦かと騒然となった。
結局、清國は千秋楽関脇大豪に敗れ、大鵬は
横綱柏戸に勝ち、全勝同士の優勝決定戦は
幻に終わった。
清国
<清國のブロマイド>

幕内中位以下(横綱・大関対戦圏外)の好
成績者の横綱・大関戦はどのような経緯を
たどっていったのか。次回、優勝の歴史と
ともに詳細に検証していく。

洗礼(楳図かずお著)を読んでいます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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