昭和46年七月場所からようやく幕内中位以下
でも、好成績者は横綱・大関と対戦させる
という規定が施行された。さすがに横綱・
大関戦ゼロの平幕優勝は消えた。ところが
朝乃山の例でわかるように、どこか徹底され
ていない。5例は横綱・大関の部分対戦で
の優勝である。
途中休場だが、13日目まで出場しているので、
横綱未対戦に加えた。水戸泉のように横綱
不在の上に大関小錦とは同部屋で対戦せず、
大関曙は全休のため、わずか大関霧島戦だけ
でフル対戦という極端な例もある。
また蔵前国技館最後の場所となった昭和59年
九月場所、優勝・次点2力士を比較してみる。
・多賀竜13勝2敗
横綱未対戦2 大関戦1勝1敗 大関未対戦2
・小錦12勝3敗
横綱戦2勝 大関戦1勝1敗 大関未対戦1
実質どちらが上かと言いたくなる。
朝乃山を除く、表の14例の翌場所の成績を
みていこう。勝ち越しは5例だけである。
35.7%である。最高成績は琴錦の最初の優勝
の翌場所で12勝3敗の成績を残した。これが
最高成績の記録である。だが、その琴錦も
2回目の平幕優勝の翌場所は負け越している。
貴闘力と旭天鵬は優勝の翌場所2勝13敗と
ワーストタイ記録を残している。
は、容易でないことがわかる。特に横綱・
大関と部分対戦の平幕優勝者は、翌場所誰
一人勝ち越していない。朝乃山と白鵬、鶴竜、
高安は初顔合わせになる。貴景勝には1勝
2敗だが、大関としては初対戦になる。御嶽
海、玉鷲、北勝富士の突き押しのパワー力士
もいる。こう考えると朝乃山にとっては試練
の場所になりそうである。
専門誌の発売日です。
興味深いテーマをこれからもお届けします。
マーク2カ所をクリックして支援して
ください。
よしなに
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
↑↑↑↑↑↑↑↑