大相撲

平幕優勝の翌場所の成績2

2019年5月30日

昭和46年七月場所からようやく幕内中位以下
でも、好成績者は横綱・大関と対戦させる
という規定が施行された。さすがに横綱・
大関戦ゼロの平幕優勝は消えた。ところが
朝乃山の例でわかるように、どこか徹底され
ていない。5例は横綱・大関の部分対戦で
の優勝である。
平幕優勝の翌場所2A
なお、昭和47年一月場所、横綱北の富士は
途中休場だが、13日目まで出場しているので、
横綱未対戦に加えた。水戸泉のように横綱
不在の上に大関小錦とは同部屋で対戦せず、
大関曙は全休のため、わずか大関霧島戦だけ
でフル対戦という極端な例もある。
水戸
<大関霧島戦のみで優勝の水戸泉>

また蔵前国技館最後の場所となった昭和59年
九月場所、優勝・次点2力士を比較してみる。
・多賀竜13勝2敗
横綱未対戦2 大関戦1勝1敗 大関未対戦2
・小錦12勝3敗
横綱戦2勝 大関戦1勝1敗 大関未対戦1
実質どちらが上かと言いたくなる。
小錦
<対戦相手は多賀竜より上の小錦>

朝乃山を除く、表の14例の翌場所の成績を
みていこう。勝ち越しは5例だけである。
35.7%である。最高成績は琴錦の最初の優勝
の翌場所で12勝3敗の成績を残した。これが
最高成績の記録である。だが、その琴錦も
2回目の平幕優勝の翌場所は負け越している。
貴闘力と旭天鵬は優勝の翌場所2勝13敗と
ワーストタイ記録を残している。
190526千秋楽表彰 065
<朝乃山>

こう見てくると朝乃山が七月場所勝ち越すの

は、容易でないことがわかる。特に横綱・
大関と部分対戦の平幕優勝者は、翌場所誰
一人勝ち越していない。朝乃山と白鵬、鶴竜、
高安は初顔合わせになる。貴景勝には1勝
2敗だが、大関としては初対戦になる。御嶽
海、玉鷲、北勝富士の突き押しのパワー力士
もいる。こう考えると朝乃山にとっては試練
の場所になりそうである。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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