大相撲

優勝予測不能の時代

2019年5月31日

五月場所の朝乃山の優勝を場所前予想できた
方はほとんどいなかったのではないだろうか。
3人優勝候補をあげても難しかったのでは、
と思われる。こうした傾向が昨年(2018年)
の一月場所の栃ノ心から続いている。9場所
経過して初優勝が5人、それも関脇以下の
力士である。そのとき横綱・大関は対抗でき
なかった。
180722千秋楽表彰 1122
<2018年7月 御嶽海初優勝>

横綱は休場がちだし、大関はまったく優勝
争いができていない。つまり、そんな頼り
ない存在でしかなかったわけである。若き
新大関貴景勝にしても出だしで躓いてしまっ
た。

これを群雄割拠、戦国時代というのは早計で
ある。それなら優勝候補を3番手まであげれ
ば当たる確率は上がるが、現代は誰が優勝
するのか、予測不能である。なにより栃ノ心
以降の初優勝力士は誰も2回目の優勝を達成
していない。朝乃山とて2回目の優勝はすぐ
には考えられない。
181125千秋楽表彰 150
<2018年11月 貴景勝初優勝>

昭和47年一月場所から七月場所まで、関脇
以下の初優勝が続いた。当時は一人横綱の
北の富士が乱調で、4大関はまったくふるわ
ない存在だった。こうした状態を脱したのが
昭和48年五月場所全勝優勝して横綱に昇進
した輪島であり、昭和49年七月場所後横綱に
昇進して続いた北の湖であった。
輪島北湖
<時代を築いた横綱輪島(左)と北の湖>

今は輪島、北の湖がすぐに誕生する気配は
ない。新旧交代と言うが、新しい力は出て
きてもすぐに横綱には結びつかない。混迷の
時代は新しい英雄を誕生させられず、さらに
続きそうである。

暑い季節は苦手です。

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  • この記事を書いた人
denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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