大相撲

大関陥落制度は見直すべき

2019年6月1日

栃ノ心が苦しみながらも10勝をあげ、大関
復帰を果たした。大関復帰はのべ6人目で
ある。栃ノ心は数少ない成功例となった。
ところが大関復帰10勝以上の規定は必要か、
という疑問が出ている。確かに必要かと問わ
れれば、ノーという答になってしまう。
190525十四日目幕内 1370
<2019年5月 鶴竜戦で10勝目をあげた栃ノ心>

しかし、大関に関してはもっと根本的な問題
がある。それは2場所連続負け越しの陥落
規定である。これは関脇以下より甘い。2場
所に1回8勝すれば大関の地位は守れる。
10勝復帰以上にまずこれに手をつけなければ、
大関の本質を見失ってしまう。

ここ3場所の大関の成績は以下である。
豪栄道30勝15敗
高安 28勝17敗
今、関脇力士がこの成績で大関に昇進する
ことに賛成する方はいないであろう。しかし、
現実に2力士は大関なのである。これは大関
制度が抱える矛盾である。大関を弱くして
いるのが、2場所連続負け越しの陥落規定で
ある。
190525十四日目幕内 1150
<2019年5月 意外な相手に負ける高安 正代戦>

それではどういう規定が望ましいか。

3場所連続1ケタ勝利
これを満たしたときである。これが望ましい
大関陥落規定かは異論がある方もいるかも
しれない。あるいはこれでは、大関が不在に
なってしまうと不安視する方もいるかもしれ
ない。

それには横綱の昇進を厳しくすればいい。
横綱の昇進には「品格力量抜群」という規定
がある。本来横綱昇進にはこれだけで十分な
はずである。時代を築くほどの力量が横綱に
ふさわしい。そうでない力士はこれから大関
として十分奮闘することになる。
190526千秋楽幕内 1254
<2019年5月 鶴竜に敗れ9勝に終わった豪栄道>

物足りない横綱は甘い昇進から、優勝を争え
ない大関は甘すぎる陥落規定が生み出した
モノである。

明日関ヶ原が放送されます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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