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大相撲
■名古屋8日目 白鵬対宇良戦を斬る
これまで倍以上の高値をつけてきたネット販売のチケットは、開催日が近づくにつれ、価格ダウンへと転じざるを得ない状況となっている。稀勢の里、鶴竜、照ノ富士、遠藤が休場ときてはなおさらである。筆者の相撲仲間は、最初からチケットのない日は愛知県... -
大相撲
■名古屋7日目 盛り上がりがもうひとつの大相撲
7日目、残された横綱・大関4人は順当に勝ち、番狂わせはなかった。もっとも危ない相撲はあった。日馬富士が琴奨菊の猛攻に土俵につまったが、首投げで逆転勝ちした。白鵬は勢相手に軽くあしらう安易な勝ち方をした。こういうときの白鵬にはスキが見える... -
大相撲
■名古屋6日目 稀勢の里をめぐるif
稀勢の里が今日から休場した。昨日の勢戦で足首を痛めたとのことだが、これでは弱り目にたたり目である。先場所は10日目までもった。今場所は半分の5日目までしかもたなかった。連続休場は一挙に稀勢の里を窮状に追い詰める結果となった。判断が甘かった... -
大相撲
■名古屋5日目 名古屋のメインエベントは白鵬対高安
序盤戦を終えて、横綱・大関の負け組と勝ち組が明確になってきた。負け組みは3敗稀勢の里と4敗照ノ富士である。三月場所、本割と優勝決定戦を争った両力士だが、今は見る影もない。若手が強くなった、というより彼らが弱くなっている。先場所久々に全勝... -
大相撲
相撲通が語る平成29年七月場所の展望と今後
新大関高安誕生の話題がメインとなっていたのも束の間、七月場所がいよいよ目前に迫ってきた。新大関高安の成績は。このところ1年間で5力士が優勝という群雄割拠のなか、優勝するのは誰か。高安の後の大関は誰か。七月場所の展望と今後の予想を相撲通5... -
大相撲
平成29年名古屋!横綱・大関に挑む9人のサムライ
暑い七月場所がまたやってくる。高安が大関に昇進して、4横綱・3大関という豪華な番付となった。7人に挑むのは東関脇玉鷲から西前頭3枚目遠藤までの9人である。上位に休場者が出なければ、遠藤は日馬富士、稀勢の里、照ノ富士、高安に限定される可能... -
大相撲
七月場所が揺れた日
七月場所が揺れたときが2度あった。最初は平成22年の野球賭博が発覚した後の七月場所である。当時野球賭博及び暴力団との関わりで場所はどうなったのか。七月場所は暴力団がらみの野球賭博に関わった力士・親方が多く、開催があやぶまれた場所だった。さ... -
大相撲
大関優勝の可能性
前年は琴奨菊、豪栄道が大関で優勝した。今年に入って優勝が遠かった稀勢の里が大関で優勝した。七月場所は高安が新大関で登場する。大関照ノ富士はここ2場所優勝同点、優勝次点で復活の兆しを見せている。優勝というと横綱の独壇場である。だが、大関と... -
大相撲
皆勤なるか4横綱
<ここ1年で2度休場の白鵬>68勝28敗24休、勝率7割8厘。これが何の数字かおわかりだろうか。実は白鵬、日馬富士、鶴竜、稀勢の里の4横綱時代の成績である。皆勤はまだない。まだ2場所しかたっていないではないか、という方がいるかもしれない。実は4... -
大相撲
知られざる十両優勝 現役編
五月場所は元幕内の錦木が安美錦との相星決戦を制して、10勝5敗で十両優勝を達成した。十両優勝を予想することはいかなる相撲通でもきわめて難しい。また、幕内優勝は覚えていても、十両優勝者は記憶から薄れていくのが常である。そこで予想ではなく、こ... -
大相撲
優勝が遠い日馬富士
五月場所の日馬富士は立ち合いの鋭さと集中力がすばらしかった。久々に優勝に近い内容では、と思わせたが、それでいて結果は11勝4敗で終わってしまった。白鵬が5場所優勝なしで優勝が遠いと騒がれたが、日馬富士も5場所連続優勝なしになってしまった。... -
大相撲
高安優勝の条件
新大関高安が再び優勝を口にしている。意欲と自信の裏づけがあるのだろうが、現実的にどうなのか。先場所は14日目、千秋楽と連敗し、結局11勝4敗で終わっている。三月場所は12勝と上位で自己最高の成績の成績をあげている。<賜杯>イメージだけでは、時... -
大相撲
白鵬、通算1048勝へ追撃
七月場所の見所の一つに、白鵬の通算勝利数がある。全休、途中休場を含む5場所連続12勝未満が続いただけに、ファンをやきもきさせたが、先場所全勝優勝して魁皇の1047勝が見えてきた。現在白鵬は通算勝利数1036勝。七月場所、白鵬が12勝をあげれば、単独... -
大相撲
把瑠都が土俵の中で決めたはりま投げ
6月23日日本テレビの「究極の○×クイズSHOW!!超問!真実か?ウソか?」を見ていたら、NHKの放送席に座ったことのある女優の紺野美沙子が、人気力士の大相撲の難問クイズ50問を答えられるかどうかという問題が出てきた。問題作成はベテランの相撲記者である... -
大相撲
突破力が必要な遠藤
優勝できない稀勢の里、ここ一番に勝てない稀勢の里というイメージが稀勢の里にはついてまわった時期があった。しかし、今年の一月場所初優勝、さらに新横綱で優勝してもはや完全に払拭している。稀勢の里は2つの壁を突破したといえる。過去に惜しいと思... -
大相撲
平成29年年間最多勝レース中間地点
今年、早くも半分の3場所が終了した。昨年の年間最多勝は、大関稀勢の里が獲得したが、今年はどうなるか。3場所までの中間経過をまとめてみた。そこには意外な結果が待ち受けていた。それが以下である。なお、対象は3場所幕内にいた力士とさせていただ... -
大相撲
白鵬独走の元凶
五月場所は優勝争いらしい優勝争いがなく、13日目を迎えて事実上の白鵬の優勝が決定的だった。そして終わってみれば白鵬の独走であった。白鵬はここ5場所優勝がなく、しかも不調であった。だから、優勝できるかどうか定かでなかった。そういう意味で白鵬... -
大相撲
高安の相撲内容を採点する
五月場所の話題の一つに高安の大関昇進なるか、があった。高安は地力と自信をつけ、場所に臨んだ。15日間、高安はどんな相撲を取ったのか。相撲内容を採点してみた。採点の基準は、自分の力をどれくらい土俵で発揮したかである。勝ち負けではない。点数は... -
大相撲
新版 新大関の通信簿
五月場所後、高安が文句なしに大関に昇進した。いささか過熱気味の報道の中、話題はつきない。新大関は、近く七月場所に向けて始動すると思われる。新大関の場所は、今後の高安を見通す上でも大事な場所となる。これまで、先輩大関はどのような成績を残し... -
大相撲
相撲専門誌3誌競合時代
今日相撲専門誌3誌が発売された。先日千秋楽を迎えた五月場所の決算号である。相撲専門誌は五月場所展望号から3誌競合時代に入っている。表紙は雑誌の顔と言われる。表紙を何にするかは、重要なポイントである。優勝した白鵬単独にしたのは、スポーツ報... -
大相撲
新大関高安論
高安が正式に大関に昇進した。まずはおめでとうと祝福したい。高安の口上は「大関の名に恥じぬよう正々堂々精進します」であった。高安は下のころだけでなく、入幕してからも将来の大関候補として期待されてきたわけではない。大関になれるのでは、と思わ... -
大相撲
平成29年五月場所総評
★大相撲は稀勢の里人気五月場所はチケット発売当日に1時間半で15日間完売になるほどの人気だった。これは三月場所で負傷をおして逆転優勝した稀勢の里への感動と稀勢の里が横綱として国技館初登場が重なった人気である。それでなくても稀勢の里の行くとこ... -
大相撲
■夏14日目 白鵬の優勝の位置づけ
白鵬全勝。次点とは2差ある。白鵬が優勝を逃すケースは、優勝決定戦を入れて3連敗したときである。全勝でここまできた横綱が負け続けるとは考えにくい。白鵬の優勝は事実上決まって迎えた14日目。どうしても盛り上がりが乏しくなりがちである。<白鵬、... -
大相撲
■夏13日目 高安堂々たる大関への勝利
優勝に関る一番として1敗横綱日馬富士、2敗関脇高安が組まれた。高安の大関昇進ムードは高まっている。だが、日馬富士は強敵である。12勝をあげた先場所でさえ日馬富士には負けている。地力は日馬富士が上である。しかし、今の高安には現役大関を越える... -
大相撲
■夏12日目 盛り上がりに欠けた日あれこれ
稀勢の里休場の影響がもろこの日の取組にでた。小結以上同士の対戦は、御嶽海対琴奨菊戦のみという寂しさである。優勝がかかる白鵬の相手は平幕栃煌山。同じく日馬富士の相手は平幕貴ノ岩。おまけに休場で日馬富士の不戦勝。大関をかける高安の相手は負け... -
大相撲
■夏11日目 稀勢の里と魁傑・横綱玉の海の比較
<稀勢の里>稀勢の里がとうとう休場した。これは最も見たくない結末である。負けが込んで休場するくらいなら、最初から休場したほうがはるかにスッキリする。そうしなかったのは明らかに判断の誤りである。途中休場したことは稀勢の里にとって、何も残ら... -
大相撲
■夏10日目 相撲人生最大のピンチに陥った稀勢の里
琴奨菊は今場所立ち合いからのあたりを受け止められ、あるいは受け流され、さらに、はじき返されてきた。星があがらず苦戦相撲が続いていた。その琴奨菊相手に稀勢の里は立ち合いからあたられ、後退してあっけなく土俵をわったのである。稀勢の里は勝てる... -
大相撲
■夏9日目 方向性が見えてきた三番
今日の森永賞は日馬富士対玉鷲の横綱関脇戦ではない。照ノ富士対豪栄道の大関対決でもない。稀勢の里対栃煌山の横綱対平幕戦である。本来ならこの取組は組まれる予定がなかった一番である。鶴竜の休場によって急遽繰り上げられて実現したわけである。この... -
大相撲
■夏8日目 平成29年五月場所のゆくえ
稀勢の里は碧山相手に攻めた。といってもけして攻め急がなかった。攻め急いで土俵際の突き落としを用心したのか、慎重な上にも慎重な攻めで土俵をまわる碧山を追い立てた。慎重だが、止まることなく最後は寄り切った。防御にまわることはなかった。この点... -
大相撲
■夏6日目 恐るべき玉鷲!高安を粉砕
稀勢の里の対戦相手は、全敗の大栄翔である。連日勝っても一苦労の稀勢の里にとっては、比較的取りやすい相手ではないだろうか。相撲内容は、稀勢の里が圧倒し、大栄翔はまわり込むのが精一杯。最後は、稀勢の里が体を預けての完勝であった。好調高安は玉... -
大相撲
■夏5日目 相撲内容がいい日馬富士・高安
今日の稀勢の里の対戦相手は、新鋭の千代翔馬である。千代翔馬は考えた相撲を取った。素早く右へ動いて上手を取って、投げ、足技で揺さぶりをかける。稀勢の里は上手が取れず、ひたすら相手の攻撃を忍ぶ。体勢が大きくくずれることはないが、攻め手に欠け... -
大相撲
■夏3日目 白鵬から消えた磐石の体勢
今日の稀勢の里の対戦相手は前日鶴竜を倒した千代の国である。千代の国はあたって、突き合いに持ち込んだ。そして左へ左へと動いて、揺さぶりをかける。離れて取る考えた戦法である。ここぞとばかりに出て稀勢の里を青房下土俵へ追い詰める。稀勢の里は立... -
大相撲
五月場所展望
・本命なき優勝争い本来なら連続優勝の稀勢の里が第一候補であるのだが、そうは言えないところに悩ましさがある。この1年間(平成28年五月場所から平成29年春場所)74勝16敗と抜群の成績と安定感である。こうみてくると稀勢の里の負傷は相撲界にとって大... -
大相撲
高安の15日間を推測する
五月場所、高安の大関を狙う戦いがいよいよ始める。高安は15日間どんな戦いをするか、推測してみた。なお、成績は高安からみた数字で( )はここ1年間の成績である。▼強敵1.白鵬2勝16敗(×●×●○×)高安にとって最大の強敵は横綱陣になる。なかでも白... -
大相撲
平成29年夏!横綱・大関に挑む10人のサムライ
五月場所、横綱・大関全員あるいは1人足りない準対戦するのは、番付でいうと関脇玉鷲から前頭東3枚目の大栄翔までである。ただし、横綱稀勢の里の出場が未だはっきりしない。仮に出場しても最後まで取れる見通しはない。そのため西3枚目の碧山まで対戦... -
大相撲
白鵬を待ち受ける記録
三月場所前、白鵬が稀勢の里を指名して稽古していたから、やる気満々だと思った。それがよもやの途中休場だから意外だった。特に4日目、勢の出足に、なすすべなく後退したのには驚いた。勢の立ち合いは、本来白鵬を脅かす要素はほとんどない。それが勢に... -
大相撲
低空飛行を脱却できるか鶴竜・日馬
52勝23敗15休60勝22敗8休これは鶴竜と日馬富士のここ1年間(平成28年五月場所から平成29年三月場所)の成績である。稀勢の里がここ1年間74勝16敗の成績をあげているのと比較すると、いかにも低空飛行の数字である。鶴竜と日馬富士は横綱としての責任を... -
大相撲
阿武咲・小柳改め豊山の出世街道
五月場所、阿武咲・小柳改め豊山が新入幕を果たした。両力士とも期待される逸材として下のころから注目を集めてきた。阿武咲・小柳改め豊山はここまでどんな出世街道を歩んできたのかみていこう。阿武咲はわずか11場所で十両昇進を決定した。2年かかって... -
大相撲
稽古総見見聞記
今日5月3日は1年ぶりの稽古総見の一般公開日である。国技館には昨年同様5時半に着いた。並んでいる列は南門を越えて大江戸博物館方向に伸びている。だが、4列に並び直すと南門あたりに縮んだ。ここから方向を変えて国技館横に並ばせた。昨年は櫓あた... -
大相撲
平成29年五月場所新番付の視点
平成29年五月場所の新番付が発表された。第一横綱は先場所優勝した稀勢の里。第4横綱は白鵬だから、1年前では考えられなかった立場の逆転である。稀勢の里の充実、白鵬の衰えがこのようなカタチとなった。<稀勢の里 本場所初の土俵入り> 関脇は... -
大相撲
新横綱場所を上回る横綱2場所目の成績
稀勢の里が横綱2場所目を迎える。通常横綱の2場所目は力が発揮しやすく、優勝率も高まる。先人の横綱はどういう成績を残してきたか。15日制が定着した千代の山以降の横綱を調べてみた。それが以下である。新横綱の優勝は15日制で、大鵬、隆の里、貴乃花... -
大相撲
稀勢の里の変身
今年に入り、稀勢の里は初優勝、横綱初優勝、連続優勝と達成してきた。これまでは、優勝に手が届きそうで届かず、逃してきた、あるいはここ一番に勝てない、といった昨年(平成28年)までの相撲を一掃し、様変わりしてきた。今後目指すとしたら先代師匠の... -
大相撲
横綱の休場あけ優勝
白鵬が優勝に苦しんでいる。三月場所は新横綱稀勢の里に立ちふさがるかと思われたが、予想に反して途中休場してしまった。白鵬は元々横綱休場の少ない力士だった。横綱連続皆勤48場所の最高記録をもつ。続くのが北の湖の42場所である。白鵬は横綱になって... -
大相撲
照ノ富士の全盛期
三月場所優勝同点に終わったが、久々に積極的で元気あふれる相撲を取った照ノ富士。照ノ富士がいたからこそ、稀勢の里の逆転優勝が感動を呼んだともいえる。三月場所は照ノ富士にとって実はカド番であった。それも4度目のカド番であった。昨年(平成28年... -
大相撲
高安の上位戦を分析する
先場所12勝をあげて大活躍した高安。五月場所はいよいよ大関昇進をかける場所になる。それだけ高安が焦点になる。実は、幕内は2つある。横綱・大関全員と対戦(あるいは1番少ない準対戦)するクラスとそうでないクラスの2つである。高安はこれまで上位... -
大相撲
差がついた御嶽海と正代
三月場所、御嶽海は横綱・大関全員と対戦する小結で9勝6敗と勝ち越した。横綱戦は1勝3敗(1勝は白鵬からの不戦勝)、大関戦は1敗、関脇以下に8勝2敗であった。一方正代は横綱・大関全員と対戦する小結で4勝11敗と大敗した。横綱戦は1勝3敗、大... -
大相撲
大相撲ポスター余話
五月場所でちょっとした変化があった。それは場所のポスターが稀勢の里の土俵入りであることだ。これまでは奇をてらったようなポスターがメインでずっと続いていた。それだけに目に付いた。思い起こせば1年前も稀勢の里のポスターだった。もっとも七月場... -
大相撲
大相撲冬の時代を支えた白鵬
このところ白鵬が弱くなった、衰えたという話ばかり書いてきた。人間照る日があれば曇る日もある。また「白鵬のかちあげ、ダメ押し、懸賞金の取り方が嫌いという方」がいるかもしれないが、人間には功罪がある。ということで白鵬が、実は大変な功労者であ... -
大相撲
高安大関近しで改めて考えたこと
三月場所は12勝と自己最高タイの成績をあげ、大いに場所を盛り上げ、ファンをわかせた高安。一月場所の11勝に続いての好成績だけに五月場所は、大関昇進をかけた場所になる。最近、「大関昇進は、3場所通算33勝が目安」が一人歩きしている。数字だけで決... -
大相撲
幕内外国人力士の年寄事情
現代の幕内力士で、外国人はすぐに全部あげられない程、進出は多くなっている。白鵬、鶴竜、日馬富士、照ノ富士、玉鷲、蒼国来、貴ノ岩、荒鷲、碧山、逸ノ城、千代翔馬、魁聖、栃ノ心、旭秀鵬である。元幕内では臥牙丸、大砂嵐、阿夢露、朝赤龍、翔天狼、... -
大相撲
記録遠のく白鵬
三月場所、横綱らしい相撲が取れず、早々と途中休場した白鵬。これで5場所連続優勝なしと、初優勝以降ワースト記録となった。成績もよくない。34勝16敗25休である。勝率6割8分である。記録男白鵬もここへきて急激に衰えが忍び寄っている。<三月場所4... -
大相撲
稀勢の里の初休場
三月場所、重症をかかえながら最後まで出場した稀勢の里。その不屈の精神力に頭が下がる思いである。それほどの稀勢の里が、実はこれまでたった1度だけ休場したことがある。それも稀勢の里にとっては不本意な休場であったと記憶している。いったいどんな... -
大相撲
平成29年三月場所総評
★稀勢の里で始まり稀勢の里に終わった場所だがまず、三月場所のチケットが発売当日2時間十数分で15日分が完売した。これ以上ないと思えるほどのスピード完売だった。今、大相撲の人気の源は日本人横綱になっている。話題性、期待度は大きい。<君が代斉唱... -
大相撲
■春13日目 暗転の新横綱
日馬富士の速攻に稀勢の里は、土俵下へ転落。日馬富士の集中力とスピードはすばらしかった。先場所白鵬が逆転を許したような微塵の甘さもなかった。土俵下に落ちた稀勢の里はしばらくおきあがれない。左肩をおさえているようだ。脱臼かと心配する向きもあ... -
大相撲
■春7日目 場所のゆくえ
7日目が終了し、場所は思わぬ展開をみせてきた。思わぬとは予想を超えているということである。まず、白鵬がもろい負け方をし、早々と休場していまったことである。場所前、稀勢の里を指名して稽古した横綱とは思えない結果である。稀勢の里に対抗できる... -
大相撲
■春6日目 高安への大いなる期待
白鵬に続き、4連敗の豪栄道が今日から休場した。これによって横綱・大関リーグ戦は5番しか行われなくなった。このままいけば12日目までに横綱・大関リーグ戦はないことになる。先場所は12日目と14日目という終盤戦に横綱・大関リーグ戦が2日間もなかっ... -
大相撲
■春5日目 予想を超えた稀勢の里
2敗白鵬が今日から休場した。4横綱の皆勤は、最初の場所から崩壊した。豪栄道が4連敗で今後どうするか気になる。負けが込んだから休場するのはおかしいし、みっともない。悪いところがあるなら最初から休むべきである。「休場は試合放棄である」と言っ... -
大相撲
■春4日目 大関候補と4横綱へ物申す
今日の好取組は御嶽海対高安、玉鷲対正代の関脇・小結戦である。大関を狙える逸材同士の対戦である。まず、御嶽海対高安戦は高安の強さが強調される一番だった。御嶽海の馬力を受け止め、上手が取れないにも関らず、後退するどころか、圧倒してしまった。... -
大相撲
■春3日目 白鵬に陰り
今日の白鵬の相手は、比較的取りやすい豪風である。豪風に変化はあるが、白鵬は変わられてばったりいく立ち合いではない。にも関らず、白鵬は豪風にもろ差しになられかけた。豪風はさしみのよさで勝負する力士ではない。それがもろ差しになられかけたのだ... -
大相撲
■春初日 華麗さはない4横綱 がそのまま出た初日
まず、始めに言いたいことは「4横綱」についてである。放送では「4横綱」がやたら強調された初日であったが、「4横綱」時代は、けして華麗なものではない。むしろ逆で悲惨なケースが多い。実態はこうである。これまで「4横綱」は71場所あるが、皆勤は... -
大相撲
横綱・大関に挑む9力士の戦跡
12日から始まる三月場所、東関脇玉鷲から東前頭3枚目松鳳山までの9力士(大関だった琴奨菊を除く)が横綱・大関6人(場合によっては5人)に挑む。上位に休場が出ると東前頭4枚目嘉風まで入ってくる。休場者が出なくても同部屋対戦せずで、日馬富士、... -
大相撲
稀勢の里の15日間を推測する
新横綱で三月場所を迎える稀勢の里。最近は少なくなったが、新横綱は初日に負ける傾向があった。昨年の三月場所から今年の一月場所の1年間の成績は74勝16敗と堂々たる数字である。稀勢の里は三月場所でどういう成績を残すか。休場者がでなければ、前頭東... -
大相撲
稀勢の里対白鵬 激闘7番勝負
時の最強者は稀勢の里へと移った。白鵬はそうはいくかという思いが当然あるだろう。稀勢の里と白鵬の対戦は、時には節目で時には優勝争いで激突してきた。2人の対戦はまだまだ続くが、ここで過去の激闘をふり返ってみよう。ここ1年は記憶に新しいのでそ... -
大相撲
忘れられた大関
大相撲のニュースは今、稀勢の里を中心に展開している。これはやむを得ない。しかし、十一月場所前は、豪栄道が横綱の期待を担って、話題をさらっていたのだ。土俵の目撃者も以下のテーマで取り上げてきた。(クリックすると読めます)横綱昇進問題を考察... -
大相撲
鶴竜・日馬富士は復活できるか
一月場所、鶴竜は連続優勝するチャンスだった。それにも関らず、気前よく負けすぎた。5勝5敗1不戦敗4休。負け方がもろく、誰とやっても勝てるかどうか見通せない状態だった。横綱の負け越しは、はなはだよろしくない。ということで休場やむなしとなっ... -
大相撲
記録男白鵬の三月
このところ話題を稀勢の里に奪われ、存在感が薄れる一方なのが白鵬である。もちろん実績は申し分ない。優勝37回、連勝63、横綱731勝、幕内925勝、通算1019勝、9年連続年間最多勝など多数ある。このうち第2位が63連勝、第3位が通算1019勝である。しかし... -
大相撲
玉鷲の出世街道
このところめきめき力をつけてきた力士に玉鷲がいる。十一月場所で日馬富士と3大関に勝ち、一月場所では鶴竜と2大関を倒すまでに成長した。玉鷲はこれまで横綱・大関を脅かすような存在ではなかった。玉鷲は32歳になり、幕内を45場所務めている。これま... -
大相撲
三月場所番付発表 不可解な稀勢の里の位置
<先場所優勝した稀勢の里(右)>新番付が発表された。先場所14勝で優勝した稀勢の里は第4の横綱のポジションである。なにゆえ、4勝の日馬富士、5勝の鶴竜より下位におかれるのか。いやそれだけではない11勝の白鵬と14勝の稀勢の里は3勝の差がある。... -
大相撲
横審誕生以前の横綱の昇進1
横綱審議委員会が誕生したのは、昭和25年4月21日であった。横綱でいえば千代の山からである。また、横綱昇進の基準ができたのは、昭和33年1月6日である。適用されたのは、初代横綱若乃花以降である。その内容は以下である。一、横綱に推薦する力士は品... -
大相撲
高安、御嶽海、正代の横綱・大関戦を検証
今、若くてまだまだ強くなる候補をあげるとしたら、高安、御嶽海、正代の3力士であろう。まだ成長途上だが、期待は大きい。高安は今月末に27歳、御嶽海は24歳、正代25歳である。一月場所大活躍だった高安と御嶽海は、横綱・大関を倒し、高安は敢闘賞を、... -
大相撲
稀勢の里、横綱初土俵のカギは稽古
18日牛久市で行われた稀勢の里のパレードに、5万が人集まったという。とてつもない人数である。筆者が常磐線の牛久駅で下車したとき、明らかに稀勢の里のパレードが目的とひと目でわかる方を何人も見かけた。明治神宮の1万8千人といい、久々の日本人横... -
大相撲
知られざる?横綱の土俵入り
日本出身の横綱稀勢の里の誕生は、ブームともいえる大きな反響をおよぼしている。稀勢の里はこれまで3度土俵入りを行っている。明治神宮、トーナメント大会、福祉大相撲である。稀勢の里の横綱の土俵入りの型は雲竜型と紹介するメディアがあった。せり上... -
大相撲
大相撲冬の時代、大阪場所の人気度
大阪場所のチケットが1日、いや数時間で15日間分が売り切れた。驚異的なことである。ただし、注釈がつく。ネットダフ屋・にわかネットダフ屋が、買い占めていることが考えられるからだ。それにしても明治神宮の稀勢の里の横綱の土俵入りに1万8000人も集... -
大相撲
大関の負け越し
稀勢の里の大関31場所で優勝以外、たった1回だけあったことがある。それは負け越しである。それも千秋楽の不戦敗によって決定してしまった。また、琴将菊は連続負け越しで三月場所は関脇に陥落するが、大関32場所で8回負け越している。年6場所が定着し... -
大相撲
稀勢の里の優勝回数を予想する
福祉大相撲の力士インタビューに出演したのは、時の人稀勢の里であった。そこで、一月場所の解説を休まざるを得なかった北の富士さんの手紙が読まれた。北の富士さんは35歳まで相撲を取って、優勝は15回してほしいと綴った。この優勝回数は半端ではない。... -
大相撲
大関陥落制度あれこれ
1年前優勝した琴奨菊が、一月場所で2場所連続負け越すとは、誰が想像しただろうか。十一月場所5勝10敗、一月場所5勝10敗と大敗しての大関陥落が決定した。三月場所10勝以上すれば、規定によって大関に復帰できる。これまで復帰できたのは三重ノ海(横... -
大相撲
4横綱のゆくすえ
稀勢の里の横綱昇進で久々に4横綱が勢ぞろいする。しかし、賢明な読者は、4横綱時代がけして華麗な時代でないのにお気づきだと思う。土俵の目撃者では、昨年「検証!4横綱の時代」を、総括を含めて10回にわたって連載した。そこでは様々な問題点が浮上... -
大相撲
白鵬の挫折
一月場所の白鵬は14日目に平幕の貴ノ岩によもやの敗戦をきっし、稀勢の里の優勝が自動的に決まってしまった。貴ノ岩は前頭10枚目で13日目まで10勝3敗だが、上位戦は小結の高安としか当たっていない。ところが、終盤にきて横綱鶴竜、大関豪栄道が休場して... -
大相撲
大相撲トーナメント最大の見所は稀勢の里
日本大相撲トーナメント第41回大会は、稀勢の里の横綱昇進とともに、人気が加速し、ついにはチケットが売り切れとなった。午前11時開場ではあるが、すでに多くの方が集まっていた。ただし、11時は開場であって、まだ始まっていないのだから、指定席の方は... -
大相撲
横綱の6場所連続(1年間)好成績8
横綱の6場所連続(1年間)好成績は最終章を迎えた。ここでは現役も登場する。朝青龍は優勝25回、7連覇など数々の記録をつくり、時代を築いた。1年間の成績ではどんな数字をあげたか。最初に72勝以上をあげたのは連続優勝を含む大関時代である。だが、... -
大相撲
稀勢の里に立ちふさがる力士
昨年の三月場所から今年の一月場所までの1年間、稀勢の里は74勝16敗と堂々たる成績をあげた。時の最強者としての立場を築いた。師匠の隆の里は新横綱の場所、15戦全勝優勝を達成している。全勝は別として、稀勢の里も新横綱優勝を成し遂げたいところであ... -
大相撲
稀勢の里、大関時代の位置づけ
これまで稀勢の里のことを6場所制最強大関と称してきた。1場所平均10勝以上あげた大関は稀勢の里だけだった。しかし、稀勢の里は横綱に昇進して、大関ではなくなった。過去のものになった。しかし、横綱になった力士でも、実績は大関時代が上という者も... -
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稀勢の里横綱昇進、その成績
19年ぶりの日本出身の横綱誕生に熱狂は留まるところを知らない。これまで稀勢の里は、成績は十分だが、優勝がなかった。一気に優勝を決めたことで即横綱昇進が決定した。連続優勝ではないが、連続優勝した横綱、先輩横綱と比較して昇進成績はどうか。改め... -
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優勝稀勢の里 血涙14番勝負
これまで稀勢の里の取組グラフは相撲内容を採点したケースが多かった。実は千秋楽稀勢の里と白鵬の決戦になった場合は、両者の相撲内容を徹底比較する企画を想定していた。白鵬が14日目に負けて幻となってしまった。稀勢の里の初優勝、横綱昇進の反響は想... -
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平成29年一月場所総評
★15日間満員札止めの盛況だった前売りが売り切れたのが発売初日から3週間ほどだから驚異的な人気である。場所は15日間満員札止めとなるほど盛況だった。ただ、ネットで高値販売するネットダフ屋及びにわかダフ屋がはびこっているとの指摘がある。主催者権... -
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■初 千秋楽 時の最強者となった稀勢の里
すでに優勝者は決まったが、千秋楽の着目点は白鵬対稀勢の里以外にない。昨年(平成28年)三月場所、五月場所、稀勢の里は13勝という好成績をあげながらも、白鵬という壁に阻まれ、優勝を逃してきた。しかし、現在状況は大きく一変している。白鵬は横綱と... -
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■初 14日目 遅れて来た男、稀勢の里が念願の初優勝
14日目、優勝を争う横綱と大関の対戦相手は平幕という異例のなか、波乱が起きた。1敗稀勢の里が危なげなく逸ノ城に勝った。ここまでは順当である。しかし、2敗白鵬は貴ノ岩にいいところなく敗れ、その瞬間、稀勢の里の初優勝が決定した。そのとき歓喜の... -
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■初 13日目 次々と消える対戦相手
13日目は各段の優勝に関る取組が組まれる。取組開始は10時35分頃と思い、国技館に10時20分に着いた。しかし、実際の取組開始は力士数や休場者の影響か、10時50分であった。取組開始前に一緒に観戦するKI氏が到着していた。優勝に関る取組で注目したのは... -
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■初 12日目 工夫なき取組
鶴竜の休場は鶴竜個人の問題では済まなかった。取組編成に大きな支障を及ぼす結果となった。12日目が突然横綱・大関リーグ戦が皆無になったのである。本来なら鶴竜対照ノ富士、白鵬対琴奨菊が組まれるはずだった。それが白鵬に不調の栃煌山では盛り上げが... -
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■初 11日目 櫛の歯が欠けた場所の光
11日目、この日は場所の予想、今年の10大ニュースでお馴染みのKW氏と共に観戦した。15日間満員御礼札止めという好況とは裏腹に、横綱鶴竜が今日から休場した。これで2横綱休場、大関照ノ富士、琴奨菊が7敗という崖っぷちという櫛の歯が欠けたような場... -
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■初 10日目 終盤戦への懸念
このところ相撲内容がもう一つの稀勢の里。今日は照ノ富士相手にじりじり攻めて1敗を守った。相撲が乱れている白鵬は、勢相手に離れて取ったが、なんとかさばいて連敗を止めた。両力士に共通しているのは、強さを見せつけ、スカッと勝つとまではいってい... -
大相撲
■初 9日目 暗雲漂う優勝争い
稀勢の里がカド番で2勝6敗の琴奨菊によもやの一方的敗北。稀勢の里は立ち上がるや何をしたいのかまるでわからない状態だった。棒立ちのままでいるうちに琴奨菊の上手を取れないがぶり寄りに後退。足が俵にかかることなく、を土俵外に踏み出す始末であっ... -
大相撲
■初 8日目 優勝戦線に異変あり
勝負に絶対はない。まして大相撲は一番相撲である。3本勝負ではない。全勝白鵬が、1勝しかしていない、しかも上位初挑戦の荒鷲に負けるとは、誰が想像できただろうか。荒鷲の勝因は立ち合い変わり気味の四つ身から、休まず攻め立てたことである。白鵬は... -
大相撲
■初 6日目 稀勢の里の今後
稀勢の里の今日の対戦相手は先場所苦杯をなめた正代である。正代右差し、稀勢の里左差しの争いである。両者立ち上がり、予想通りの展開となった。だが、稀勢の里はいつもの稀勢の里ではなかった。左からの突き起こして正代を後退させ、一蹴した。稀勢の里... -
大相撲
■初 5日目 崩れつつある優勝争い
22勝13敗。これは横綱・大関の5日目までの成績である。よくもここまで負けたものだ、という印象である。これでは15日間満員札止めになるほど国技館に足を運んでくれるお客さんに応えられる数字ではない。負け越しそうな大関を予感させる成績さえある。相... -
大相撲
■初 4日目 正代、御嶽海どちらが出世する
正代は寄り立てる琴奨菊相手に土俵を回りこんで、琴奨菊の攻めをしのぐ。もろ差しの体勢に成功すると、反撃に転じて寄り切った。御嶽海は横綱鶴竜に怒涛の圧力。鶴竜がまわり込むも最後は出足で圧勝した。御嶽海は横綱戦を2勝1敗で終えた。正代と御嶽海ど... -
大相撲
■初 3日目 大相撲雑感
平日初の日の満員札止めは、事前に予想されていたとはいえ驚異的なことである。発売3週間くらいで既に前売りがなくなっていた。今場所の15日間満員御礼は確実である。大相撲冬の時代にこんななぞなぞがあった。野球場にいる鳥はウグイス(嬢)、では大相撲... -
大相撲
■初 初日 時間がかかりそうな新旧交代
昨年同様、初日は天覧相撲となった。木戸を通ると手荷物検査と金属探知機のようなところをくぐることになった。御前掛かり土俵入りが見られるか、いや午後5時の幕内後半からになるとのことだった。バブルを知らない世代だけでなく、御前掛かり土俵入りを... -
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どうなる一月場所の優勝争い
昨年は5人の優勝者が出た。場所前からの予想通りになったのは白鵬くらいである。明日から始まる一月場所はどうか。優勝の条件としてあげられるのは、次の3つである。第一に取りこぼしを少なくする。第二に横綱・大関戦を勝ち抜く。最後は優勝争いをする... -
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明治神宮奉納土俵入りグラフ
本場所は奇数月の第2日曜が初日である。カレンダー上8日から14日までが初日になりえるわけである。一月場所は最も早い日の8日になった。新春恒例の明治神宮での奉納土俵入りが正月明けあわただしい日程の感があるなかで行われた知った顔は2人だけ見つ...