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4横綱時代の終焉
<H29年7月 鶴竜(右)今年最後の一番となった北勝富士戦>鶴竜が早々と十一月場所の休場を決定した。これでまたも4横綱皆勤はならなかったと嘆く方がいるだろうが、4横綱時代は75場所あって皆勤はわずか14場所にすぎない。期待値は20%にすぎないので... -
阿武咲と貴景勝を徹底比較2
4.取り口阿武咲・貴景勝ともに突き押しを得意とする。前に出る相撲は四つ相撲力士にとっては一歩間違えると、もっていかれる恐れがある。横綱・大関戦で波乱を巻き起こす要素がいっそう出てくる。突きを得意とした力士に千代の山と朝潮がいる。相撲巧者... -
2勤1休の白鵬の限界を探る
白鵬は連続優勝しながら九月場所を休場した。白鵬はこれまで休場の少ない横綱だった。それが、優勝回数や各通算勝利数新記録を達成した要因であった。ここ1年は2勤1休の場所となっている。白鵬自身は東京オリンピックまで務めることを口にしているが、... -
現役力士の三賞受賞事情
先場所は3横綱・2大関が休場するなか、貴景勝、阿武咲、朝乃山、嘉風の三賞力士の活躍で場所は盛り上がった。三賞は戦後の混乱期のなかからなんとか大相撲を盛り上げようという気運から誕生した。また、優勝できる力士は限られるが、三賞なら受賞できる... -
平成29年十一月場所番付雑感
十一月場所の番付が発表された。今回、予想番付はそれほど苦労する面が少なかったのでは。その原因ははっきりしている。3横綱が休場して横綱の白星独占がなかったからである。大関もそこそこ勝つが、2大関が休場して輪をかけてしまった。結局出場したの... -
優勝大台40回に挑む白鵬
優勝大台の40回を目前にして九月場所は休場してしまった白鵬。前人未到の優勝記録は十一月場所以降に持ち越しとなった。大鵬が32回の優勝回数を達成したときは、今後破られない記録になるのでは、と思われた。なにしろそれまでの優勝最高記録は年2場所制... -
横綱10大史10 外国人横綱誕生
外国人関取の事実上のパイオニアといえば、ハワイ出身の高見山である。外国人唯一の幕内力士であった時代は97場所に及んだ。高見山は愛嬌があり、強さともろさをもち合わせて土俵をわかせた。優勝経験はあるが、最高位は関脇であった。<高見山優勝の記事... -
たった1度の十両入りのチャンス
▼十両東12枚目 北はり磨 5勝10敗西13枚目 矢後 7勝8敗西14枚目 希善龍 6勝6敗3休△幕下東筆頭 貴源治 4勝3敗西筆頭 北太樹 4勝3敗東2枚目 翔猿 5勝2敗東3枚目 舛の勝6勝1敗十一月場所の十両昇進は、舛の勝改め隆の勝と再十両... -
5場所経過!平成29年年間最多勝レース
月日が経つのは早いもので、今年もすでに5場所を終え、残り1場所になった。5場所までの各力士の成績はどのようになったのか。それが以下である。いつも通り、横綱・大関との対戦率によってクラス分けした。その結果横綱・大関はAクラスには一人もいな... -
幕内最高優勝の賞金案
平成29年九月場所は日馬富士の11勝4敗の優勝で閉幕した。幕内最高優勝の賞金は、現在1000万円である。しかし、これは成績とまるで無縁である。優勝改革として筆者はかねがね賞金は成績に応じて配分すべきだと主張してきた。ではどのようにするのがいいの... -
■秋2日目 高安の1敗は1敗以上の深刻さ
3横綱が休場しているだけに、どうしても残された横綱・大関に今まで以上に期待がかかる。特に大関2場所目の新しい力高安には期待したくなる。その高安の2日目の対戦相手は、実力者玉鷲である。高安は玉鷲に6勝8敗で、この1年間、1勝4敗と分が悪い... -
異常事態となった九月場所
昨日、稀勢の里と鶴竜の休場が決定した。今日は、それに続いて白鵬の休場が決定した。3横綱が初日から休場する異常事態となった。ニュースでは昭和以降初と報じていたが、初日から3横綱が休場するケースは明治、大正にもない史上初である。九月場所はど... -
消えつつある優勝をかけての激突
大相撲人気が爆発したきっかけは、平成28年一月場所の大関琴奨菊の初優勝である。10年ぶりの日本出身の日本人優勝であった。十年一昔というが、さすがに長い年月であった。それだけにファンの歓喜は大きかった。このとき琴将菊は11日目、横綱白鵬と全勝同... -
一人横綱(?)日馬富士優勝の可能性
まだ確定ではないが、もしかしたら九月場所は3横綱の休場があるかもしれない。4横綱時代、最悪の一歩手前状態である。鶴竜の休場は濃厚である。稀勢の里は万全にはほど遠い状態である。白鵬もケガからか出稽古を避けているという。仮に出場しても最後ま... -
御嶽海カモと苦手
九月場所の東関脇は御嶽海である。大関に最も近いポジションである。御嶽海は今年に入って4場所連続上位勝ち越しで東関脇の位置を獲得した。御嶽海は先場所で入幕11場所目を経過した。インフルエンザで休場したこともあったが、ここまで不戦勝・不戦敗を... -
高安を検証する
高安が九月場所に向けて本場所で使用する黒まわしで汗をかいた。新大関の先場所、高安は全勝を口にしたにも関らず、9勝6敗と優勝からはほど遠い成績だった。これをどう見るか。高安の実力をどうみたらいいのか検証してみた高安は最初から将来の大関候補... -
横綱10大史6 根拠のない土俵入り名と意味1
今年の一月場所後、稀勢の里が横綱に昇進した。横綱の土俵入りは、せり上がるときに左手を曲げ、右手をのばす型を選び、雲竜型と紹介された。一方、白鵬、日馬富士が見せるせり上がるときに両手を広げる型を不知火型と呼ばれている。何が問題なのか。まず... -
復活なるか2横綱
横綱審議委員会による稽古総見が行われたが、土俵に入った横綱は日馬富士一人だという。白鵬は左ひざ、稀勢の里は左上腕と左足首、鶴竜は右足首が万全ではないため申し合い合いはしなかった。もっとも、最年長横綱の日馬富士とてけして万全ではなかったと... -
白鵬の最高記録3
★横綱編横綱は選ばれし者。その中の最高記録は横綱中の横綱といえる。対象は実質横綱が地位化した常陸山以降の東京横綱である。・横綱勝利数年2場所時代では、栃木山が115勝と100勝を超えた。双葉山も横綱時代は、実質年2場所であるが、180勝をあげ、こ... -
白鵬の最高記録2
★勝利数勝利数は積み重ねであって、減ることはない。また力士生命の長さ、休場の少なさが左右する。白鵬の勝利数はどうか。・通算勝利数序ノ口以降の勝利数が初めて1000勝を超えたのは、千代の富士である。6場所時代の申し子大鵬は872勝で引退時はトップ... -
白鵬の最高記録1
七月場所で通算勝利数1050勝を達成した白鵬。魁皇の1047勝を一気に抜いて、今後は前人未到の記録を突き進むことになる。同時に39回目の優勝を達成し、これまた最高記録を更新中である。白鵬はどれほど最高記録をもっているのか、調べてみた。<白鵬39回目... -
横綱10大史4 歴代横綱誕生
江戸時代、最後に横綱を免許されたのは陣幕であった。陣幕が吉田司家から横綱を免許されたのは1867(慶応3)年10月であった。大関2場所後であった。1966年冬場所 8勝1分1967年春場所 7勝2分 10月横綱免許1967年冬場所 7勝2休 引退陣幕は大関... -
平成29年年間最多勝レース
今年もすでに4場所が終了した。通常ならば年間最多勝レースを伝えることはないのだけれども、今年は抜群の成績者がいないことと、横綱・大関に途中休場が多いことが意外な結果を生んでいるため、お伝えしたい。まず、4場所幕内にいた力士の一覧表をご覧... -
総選挙と昭和・平成の横綱ベスト10との比較
7月31日放送された「力士・親方70人&ファン1万人がガチで投票!大相撲総選挙」は各人各様の意見が飛び交っている。単に名勝負を解説するのではなく、名勝負力士の人気投票を順位付けして興味を呼ぶよう企画してある。<総選挙1位の千代の富士>実はこれ... -
横綱張り手是非論
七月場所14勝1敗で優勝した白鵬に、珍しく?横綱審議委員会から苦情がでた。苦情の中身は張り手が多すぎるというのである。格闘技は組んで行うレスリング、柔道と離れて行うボクシング、ムエタイなどに分けられる。ところが、相撲は組むときもあれば離れ... -
大関2場所目の傾向
新大関の高安は一言でいうと期待を裏切ってしまった。優勝争いははるか遠く、「クンロク大関」に終わってしまった。これでは横綱候補にはとてもなれない、予感させない。それでは大関2場所目は期待できるのか。イメージだけだと2場所目こそ思う存分戦え... -
小兵石浦の突破力
日馬富士が軽量、宇良が小兵といっても137キロある。ところが石浦はわずか118キロしかない。まさに幕内最軽量である。しかし、全身は鍛えぬき、筋肉の塊である。相撲の名門鳥取城北高校から日大の相撲部、オーストラリアの語学留学を経て、白鵬の内弟子に... -
再び始まった1強他弱
暑い七月場所は白鵬の優勝で幕を閉じた。場所前の予想り優勝したのは久しぶりである。白鵬が5場所優勝なしと初優勝以降最長期間優勝なかったのみならず、その間の成績は最高が11勝、2場所休場があったほど低迷していた。2場所連続優勝は白鵬の復活とい... -
稀勢の里の今後
横綱審議委員会が稀勢の里は九月場所全休してもいい、という趣旨の発言をした。遅きに失している。結果論で言うなら誰でもできる。五月場所も七月場所も本来なら稀勢の里自身と師匠田子ノ浦(元隆の鶴)が判断すべきものである。師匠はどう考えたのか、ど... -
必要が迫られる優勝資格制度
戦後、日本の古いものはすべてダメということで、大相撲人気は低迷どころかどん底であった。なんとか人気を盛り返そうとする相撲協会が、記者クラブともに考案したのが、優勝決定戦制度であり、三賞制度であった。その三賞の選考が、おかしいのは既に述べ... -
平成29年七月場所総評
★場所全体の印象稀勢の里、鶴竜、照ノ富士の横綱・大関が3人、人気の遠藤が休場で一転さびしい場所になってしまった。稀勢の里は足首のケガということだが、ころころ負けていては休場に追い込まれるのは、時間の問題だった。出場に踏み切って、負けが込ん... -
■名古屋千秋楽 優勝予想回数の明暗
千秋楽結びの一番は、横綱同士の白鵬対日馬富士戦。勝負は、予想通り白鵬が日馬富士をくだし、39回目の優勝を14勝1敗で飾った。以前白鵬の優勝予想回数を42回と書いたが、現実味を帯びてきた。あるいは予想を超えることさえありうる。<日馬富士を倒し、... -
■名古屋14日目 高安の6敗は今後を暗示?
白鵬の今日の相手はまだ勝ち越せない豪栄道。充実している白鵬は豪栄道を一蹴した。横綱対大関とは思えない、何か段違いの実力差を見せつけられた一番であった。それは日馬富士対高安も同様であった。<白鵬圧倒的強さで豪栄道をくだす>高らかに全勝優勝... -
■名古屋13日目 白鵬の通算最多勝を予測する
白鵬が対戦するのは、先場所苦戦した高安。だが、充実した白鵬と低迷気味の高安ではその差がそのまま出てしまった。勝負時間はかかったが、高安が白鵬を攻め込むことは、なかった。白鵬は落ち着いて高安を退けた。<高安を圧倒する白鵬>白鵬は通算最多勝1... -
■名古屋12日目 盛り上がりに欠けた七月場所
白鵬対玉鷲戦は離れての戦いになった。白鵬が積極果敢に攻めて、玉鷲を寄せ付けない。最後に左ざしから寄り切った。白鵬はこれで通算1047勝になり、魁皇と並んでトップタイになった。<積極的に玉鷲を攻めた白鵬>それにしても優勝争いらしい優勝争いがな... -
■名古屋11日目 思いがけぬ白鵬の敗戦
この日は北都からはるばる来た相撲ファンと観戦した。土俵はたんたんと進行していく。よもやの波乱は、結びの一番に起きた。全勝白鵬が、関脇御嶽海に敗れた一戦である。白鵬は立ち合い素早く右上手を取って、御嶽海の出足を封じた。<御嶽海対白鵬>これ... -
接点 元隆の里
その男は観客席に座っていた。場所は、まだお客さんがまばらな福岡国際センターであった。男の担当は監察委員であった。彼は稀勢の里の師匠であった。観客席に座っていたため、その男=元元隆の里の鳴戸親方は福岡では身近な存在であった。<元隆の里の鳴... -
6場所制の大横綱の出世街道
6場所制の大横綱というと誰をイメージするだろうか。横綱の代でいうと大鵬以降の横綱になる。異論が少ないのは、大鵬、北の湖、千代の富士、貴乃花、朝青龍、白鵬ではないだろうか。いずれも20回以上優勝し、時代を築いた横綱達である。その功績は相撲フ... -
稀勢の里の横綱休場率
稀勢の里が2場所連続休場した。これによって稀勢の里の横綱休場率はどうなったかみていこう。横綱在位 3場所皆勤 1場所出場機会 45休場数 13不戦敗 2休場率 33.3%3回に1回は休場していることになる。これは実質横綱が地位化した常陸山以降51... -
七月場所の行方
横綱・大関に3人も休場者がでて、いささか寂しいなかでの優勝争いになってしまった。9日目を終えて全勝白鵬、2敗高安、3敗日馬富士と差がついてしまった(上位限定)。これで白鵬が2敗くらいしていたら乱戦、混戦で、土俵がしまらなかった。白鵬は全... -
■名古屋9日目 残った横綱・大関1勝3敗の惨敗の日
2横綱・1大関が休場と寂しい七月場所となったが、残された2横綱・2大関のうち3人が惨敗という厄日であった。好調高安に対するのは嘉風である。本日一番いい取組といえる。嘉風は動きの速さで勝負する力士だが、今日は違った。高安のかちあげをくうこ... -
■名古屋8日目 白鵬対宇良戦を斬る
これまで倍以上の高値をつけてきたネット販売のチケットは、開催日が近づくにつれ、価格ダウンへと転じざるを得ない状況となっている。稀勢の里、鶴竜、照ノ富士、遠藤が休場ときてはなおさらである。筆者の相撲仲間は、最初からチケットのない日は愛知県... -
■名古屋7日目 盛り上がりがもうひとつの大相撲
7日目、残された横綱・大関4人は順当に勝ち、番狂わせはなかった。もっとも危ない相撲はあった。日馬富士が琴奨菊の猛攻に土俵につまったが、首投げで逆転勝ちした。白鵬は勢相手に軽くあしらう安易な勝ち方をした。こういうときの白鵬にはスキが見える... -
■名古屋6日目 稀勢の里をめぐるif
稀勢の里が今日から休場した。昨日の勢戦で足首を痛めたとのことだが、これでは弱り目にたたり目である。先場所は10日目までもった。今場所は半分の5日目までしかもたなかった。連続休場は一挙に稀勢の里を窮状に追い詰める結果となった。判断が甘かった... -
■名古屋5日目 名古屋のメインエベントは白鵬対高安
序盤戦を終えて、横綱・大関の負け組と勝ち組が明確になってきた。負け組みは3敗稀勢の里と4敗照ノ富士である。三月場所、本割と優勝決定戦を争った両力士だが、今は見る影もない。若手が強くなった、というより彼らが弱くなっている。先場所久々に全勝... -
相撲通が語る平成29年七月場所の展望と今後
新大関高安誕生の話題がメインとなっていたのも束の間、七月場所がいよいよ目前に迫ってきた。新大関高安の成績は。このところ1年間で5力士が優勝という群雄割拠のなか、優勝するのは誰か。高安の後の大関は誰か。七月場所の展望と今後の予想を相撲通5... -
平成29年名古屋!横綱・大関に挑む9人のサムライ
暑い七月場所がまたやってくる。高安が大関に昇進して、4横綱・3大関という豪華な番付となった。7人に挑むのは東関脇玉鷲から西前頭3枚目遠藤までの9人である。上位に休場者が出なければ、遠藤は日馬富士、稀勢の里、照ノ富士、高安に限定される可能... -
七月場所が揺れた日
七月場所が揺れたときが2度あった。最初は平成22年の野球賭博が発覚した後の七月場所である。当時野球賭博及び暴力団との関わりで場所はどうなったのか。七月場所は暴力団がらみの野球賭博に関わった力士・親方が多く、開催があやぶまれた場所だった。さ... -
大関優勝の可能性
前年は琴奨菊、豪栄道が大関で優勝した。今年に入って優勝が遠かった稀勢の里が大関で優勝した。七月場所は高安が新大関で登場する。大関照ノ富士はここ2場所優勝同点、優勝次点で復活の兆しを見せている。優勝というと横綱の独壇場である。だが、大関と... -
皆勤なるか4横綱
<ここ1年で2度休場の白鵬>68勝28敗24休、勝率7割8厘。これが何の数字かおわかりだろうか。実は白鵬、日馬富士、鶴竜、稀勢の里の4横綱時代の成績である。皆勤はまだない。まだ2場所しかたっていないではないか、という方がいるかもしれない。実は4... -
知られざる十両優勝 現役編
五月場所は元幕内の錦木が安美錦との相星決戦を制して、10勝5敗で十両優勝を達成した。十両優勝を予想することはいかなる相撲通でもきわめて難しい。また、幕内優勝は覚えていても、十両優勝者は記憶から薄れていくのが常である。そこで予想ではなく、こ... -
優勝が遠い日馬富士
五月場所の日馬富士は立ち合いの鋭さと集中力がすばらしかった。久々に優勝に近い内容では、と思わせたが、それでいて結果は11勝4敗で終わってしまった。白鵬が5場所優勝なしで優勝が遠いと騒がれたが、日馬富士も5場所連続優勝なしになってしまった。... -
高安優勝の条件
新大関高安が再び優勝を口にしている。意欲と自信の裏づけがあるのだろうが、現実的にどうなのか。先場所は14日目、千秋楽と連敗し、結局11勝4敗で終わっている。三月場所は12勝と上位で自己最高の成績の成績をあげている。<賜杯>イメージだけでは、時... -
白鵬、通算1048勝へ追撃
七月場所の見所の一つに、白鵬の通算勝利数がある。全休、途中休場を含む5場所連続12勝未満が続いただけに、ファンをやきもきさせたが、先場所全勝優勝して魁皇の1047勝が見えてきた。現在白鵬は通算勝利数1036勝。七月場所、白鵬が12勝をあげれば、単独... -
把瑠都が土俵の中で決めたはりま投げ
6月23日日本テレビの「究極の○×クイズSHOW!!超問!真実か?ウソか?」を見ていたら、NHKの放送席に座ったことのある女優の紺野美沙子が、人気力士の大相撲の難問クイズ50問を答えられるかどうかという問題が出てきた。問題作成はベテランの相撲記者である... -
突破力が必要な遠藤
優勝できない稀勢の里、ここ一番に勝てない稀勢の里というイメージが稀勢の里にはついてまわった時期があった。しかし、今年の一月場所初優勝、さらに新横綱で優勝してもはや完全に払拭している。稀勢の里は2つの壁を突破したといえる。過去に惜しいと思... -
平成29年年間最多勝レース中間地点
今年、早くも半分の3場所が終了した。昨年の年間最多勝は、大関稀勢の里が獲得したが、今年はどうなるか。3場所までの中間経過をまとめてみた。そこには意外な結果が待ち受けていた。それが以下である。なお、対象は3場所幕内にいた力士とさせていただ... -
白鵬独走の元凶
五月場所は優勝争いらしい優勝争いがなく、13日目を迎えて事実上の白鵬の優勝が決定的だった。そして終わってみれば白鵬の独走であった。白鵬はここ5場所優勝がなく、しかも不調であった。だから、優勝できるかどうか定かでなかった。そういう意味で白鵬... -
高安の相撲内容を採点する
五月場所の話題の一つに高安の大関昇進なるか、があった。高安は地力と自信をつけ、場所に臨んだ。15日間、高安はどんな相撲を取ったのか。相撲内容を採点してみた。採点の基準は、自分の力をどれくらい土俵で発揮したかである。勝ち負けではない。点数は... -
新版 新大関の通信簿
五月場所後、高安が文句なしに大関に昇進した。いささか過熱気味の報道の中、話題はつきない。新大関は、近く七月場所に向けて始動すると思われる。新大関の場所は、今後の高安を見通す上でも大事な場所となる。これまで、先輩大関はどのような成績を残し... -
相撲専門誌3誌競合時代
今日相撲専門誌3誌が発売された。先日千秋楽を迎えた五月場所の決算号である。相撲専門誌は五月場所展望号から3誌競合時代に入っている。表紙は雑誌の顔と言われる。表紙を何にするかは、重要なポイントである。優勝した白鵬単独にしたのは、スポーツ報... -
新大関高安論
高安が正式に大関に昇進した。まずはおめでとうと祝福したい。高安の口上は「大関の名に恥じぬよう正々堂々精進します」であった。高安は下のころだけでなく、入幕してからも将来の大関候補として期待されてきたわけではない。大関になれるのでは、と思わ... -
平成29年五月場所総評
★大相撲は稀勢の里人気五月場所はチケット発売当日に1時間半で15日間完売になるほどの人気だった。これは三月場所で負傷をおして逆転優勝した稀勢の里への感動と稀勢の里が横綱として国技館初登場が重なった人気である。それでなくても稀勢の里の行くとこ... -
■夏14日目 白鵬の優勝の位置づけ
白鵬全勝。次点とは2差ある。白鵬が優勝を逃すケースは、優勝決定戦を入れて3連敗したときである。全勝でここまできた横綱が負け続けるとは考えにくい。白鵬の優勝は事実上決まって迎えた14日目。どうしても盛り上がりが乏しくなりがちである。<白鵬、... -
■夏13日目 高安堂々たる大関への勝利
優勝に関る一番として1敗横綱日馬富士、2敗関脇高安が組まれた。高安の大関昇進ムードは高まっている。だが、日馬富士は強敵である。12勝をあげた先場所でさえ日馬富士には負けている。地力は日馬富士が上である。しかし、今の高安には現役大関を越える... -
■夏12日目 盛り上がりに欠けた日あれこれ
稀勢の里休場の影響がもろこの日の取組にでた。小結以上同士の対戦は、御嶽海対琴奨菊戦のみという寂しさである。優勝がかかる白鵬の相手は平幕栃煌山。同じく日馬富士の相手は平幕貴ノ岩。おまけに休場で日馬富士の不戦勝。大関をかける高安の相手は負け... -
■夏11日目 稀勢の里と魁傑・横綱玉の海の比較
<稀勢の里>稀勢の里がとうとう休場した。これは最も見たくない結末である。負けが込んで休場するくらいなら、最初から休場したほうがはるかにスッキリする。そうしなかったのは明らかに判断の誤りである。途中休場したことは稀勢の里にとって、何も残ら... -
■夏10日目 相撲人生最大のピンチに陥った稀勢の里
琴奨菊は今場所立ち合いからのあたりを受け止められ、あるいは受け流され、さらに、はじき返されてきた。星があがらず苦戦相撲が続いていた。その琴奨菊相手に稀勢の里は立ち合いからあたられ、後退してあっけなく土俵をわったのである。稀勢の里は勝てる... -
■夏9日目 方向性が見えてきた三番
今日の森永賞は日馬富士対玉鷲の横綱関脇戦ではない。照ノ富士対豪栄道の大関対決でもない。稀勢の里対栃煌山の横綱対平幕戦である。本来ならこの取組は組まれる予定がなかった一番である。鶴竜の休場によって急遽繰り上げられて実現したわけである。この... -
■夏8日目 平成29年五月場所のゆくえ
稀勢の里は碧山相手に攻めた。といってもけして攻め急がなかった。攻め急いで土俵際の突き落としを用心したのか、慎重な上にも慎重な攻めで土俵をまわる碧山を追い立てた。慎重だが、止まることなく最後は寄り切った。防御にまわることはなかった。この点... -
■夏6日目 恐るべき玉鷲!高安を粉砕
稀勢の里の対戦相手は、全敗の大栄翔である。連日勝っても一苦労の稀勢の里にとっては、比較的取りやすい相手ではないだろうか。相撲内容は、稀勢の里が圧倒し、大栄翔はまわり込むのが精一杯。最後は、稀勢の里が体を預けての完勝であった。好調高安は玉... -
■夏5日目 相撲内容がいい日馬富士・高安
今日の稀勢の里の対戦相手は、新鋭の千代翔馬である。千代翔馬は考えた相撲を取った。素早く右へ動いて上手を取って、投げ、足技で揺さぶりをかける。稀勢の里は上手が取れず、ひたすら相手の攻撃を忍ぶ。体勢が大きくくずれることはないが、攻め手に欠け... -
■夏3日目 白鵬から消えた磐石の体勢
今日の稀勢の里の対戦相手は前日鶴竜を倒した千代の国である。千代の国はあたって、突き合いに持ち込んだ。そして左へ左へと動いて、揺さぶりをかける。離れて取る考えた戦法である。ここぞとばかりに出て稀勢の里を青房下土俵へ追い詰める。稀勢の里は立... -
五月場所展望
・本命なき優勝争い本来なら連続優勝の稀勢の里が第一候補であるのだが、そうは言えないところに悩ましさがある。この1年間(平成28年五月場所から平成29年春場所)74勝16敗と抜群の成績と安定感である。こうみてくると稀勢の里の負傷は相撲界にとって大... -
高安の15日間を推測する
五月場所、高安の大関を狙う戦いがいよいよ始める。高安は15日間どんな戦いをするか、推測してみた。なお、成績は高安からみた数字で( )はここ1年間の成績である。▼強敵1.白鵬2勝16敗(×●×●○×)高安にとって最大の強敵は横綱陣になる。なかでも白... -
平成29年夏!横綱・大関に挑む10人のサムライ
五月場所、横綱・大関全員あるいは1人足りない準対戦するのは、番付でいうと関脇玉鷲から前頭東3枚目の大栄翔までである。ただし、横綱稀勢の里の出場が未だはっきりしない。仮に出場しても最後まで取れる見通しはない。そのため西3枚目の碧山まで対戦... -
白鵬を待ち受ける記録
三月場所前、白鵬が稀勢の里を指名して稽古していたから、やる気満々だと思った。それがよもやの途中休場だから意外だった。特に4日目、勢の出足に、なすすべなく後退したのには驚いた。勢の立ち合いは、本来白鵬を脅かす要素はほとんどない。それが勢に... -
低空飛行を脱却できるか鶴竜・日馬
52勝23敗15休60勝22敗8休これは鶴竜と日馬富士のここ1年間(平成28年五月場所から平成29年三月場所)の成績である。稀勢の里がここ1年間74勝16敗の成績をあげているのと比較すると、いかにも低空飛行の数字である。鶴竜と日馬富士は横綱としての責任を... -
阿武咲・小柳改め豊山の出世街道
五月場所、阿武咲・小柳改め豊山が新入幕を果たした。両力士とも期待される逸材として下のころから注目を集めてきた。阿武咲・小柳改め豊山はここまでどんな出世街道を歩んできたのかみていこう。阿武咲はわずか11場所で十両昇進を決定した。2年かかって... -
稽古総見見聞記
今日5月3日は1年ぶりの稽古総見の一般公開日である。国技館には昨年同様5時半に着いた。並んでいる列は南門を越えて大江戸博物館方向に伸びている。だが、4列に並び直すと南門あたりに縮んだ。ここから方向を変えて国技館横に並ばせた。昨年は櫓あた... -
平成29年五月場所新番付の視点
平成29年五月場所の新番付が発表された。第一横綱は先場所優勝した稀勢の里。第4横綱は白鵬だから、1年前では考えられなかった立場の逆転である。稀勢の里の充実、白鵬の衰えがこのようなカタチとなった。<稀勢の里 本場所初の土俵入り> 関脇は... -
新横綱場所を上回る横綱2場所目の成績
稀勢の里が横綱2場所目を迎える。通常横綱の2場所目は力が発揮しやすく、優勝率も高まる。先人の横綱はどういう成績を残してきたか。15日制が定着した千代の山以降の横綱を調べてみた。それが以下である。新横綱の優勝は15日制で、大鵬、隆の里、貴乃花... -
稀勢の里の変身
今年に入り、稀勢の里は初優勝、横綱初優勝、連続優勝と達成してきた。これまでは、優勝に手が届きそうで届かず、逃してきた、あるいはここ一番に勝てない、といった昨年(平成28年)までの相撲を一掃し、様変わりしてきた。今後目指すとしたら先代師匠の... -
横綱の休場あけ優勝
白鵬が優勝に苦しんでいる。三月場所は新横綱稀勢の里に立ちふさがるかと思われたが、予想に反して途中休場してしまった。白鵬は元々横綱休場の少ない力士だった。横綱連続皆勤48場所の最高記録をもつ。続くのが北の湖の42場所である。白鵬は横綱になって... -
照ノ富士の全盛期
三月場所優勝同点に終わったが、久々に積極的で元気あふれる相撲を取った照ノ富士。照ノ富士がいたからこそ、稀勢の里の逆転優勝が感動を呼んだともいえる。三月場所は照ノ富士にとって実はカド番であった。それも4度目のカド番であった。昨年(平成28年... -
高安の上位戦を分析する
先場所12勝をあげて大活躍した高安。五月場所はいよいよ大関昇進をかける場所になる。それだけ高安が焦点になる。実は、幕内は2つある。横綱・大関全員と対戦(あるいは1番少ない準対戦)するクラスとそうでないクラスの2つである。高安はこれまで上位... -
差がついた御嶽海と正代
三月場所、御嶽海は横綱・大関全員と対戦する小結で9勝6敗と勝ち越した。横綱戦は1勝3敗(1勝は白鵬からの不戦勝)、大関戦は1敗、関脇以下に8勝2敗であった。一方正代は横綱・大関全員と対戦する小結で4勝11敗と大敗した。横綱戦は1勝3敗、大... -
大相撲ポスター余話
五月場所でちょっとした変化があった。それは場所のポスターが稀勢の里の土俵入りであることだ。これまでは奇をてらったようなポスターがメインでずっと続いていた。それだけに目に付いた。思い起こせば1年前も稀勢の里のポスターだった。もっとも七月場... -
大相撲冬の時代を支えた白鵬
このところ白鵬が弱くなった、衰えたという話ばかり書いてきた。人間照る日があれば曇る日もある。また「白鵬のかちあげ、ダメ押し、懸賞金の取り方が嫌いという方」がいるかもしれないが、人間には功罪がある。ということで白鵬が、実は大変な功労者であ... -
高安大関近しで改めて考えたこと
三月場所は12勝と自己最高タイの成績をあげ、大いに場所を盛り上げ、ファンをわかせた高安。一月場所の11勝に続いての好成績だけに五月場所は、大関昇進をかけた場所になる。最近、「大関昇進は、3場所通算33勝が目安」が一人歩きしている。数字だけで決... -
幕内外国人力士の年寄事情
現代の幕内力士で、外国人はすぐに全部あげられない程、進出は多くなっている。白鵬、鶴竜、日馬富士、照ノ富士、玉鷲、蒼国来、貴ノ岩、荒鷲、碧山、逸ノ城、千代翔馬、魁聖、栃ノ心、旭秀鵬である。元幕内では臥牙丸、大砂嵐、阿夢露、朝赤龍、翔天狼、... -
記録遠のく白鵬
三月場所、横綱らしい相撲が取れず、早々と途中休場した白鵬。これで5場所連続優勝なしと、初優勝以降ワースト記録となった。成績もよくない。34勝16敗25休である。勝率6割8分である。記録男白鵬もここへきて急激に衰えが忍び寄っている。<三月場所4... -
稀勢の里の初休場
三月場所、重症をかかえながら最後まで出場した稀勢の里。その不屈の精神力に頭が下がる思いである。それほどの稀勢の里が、実はこれまでたった1度だけ休場したことがある。それも稀勢の里にとっては不本意な休場であったと記憶している。いったいどんな... -
平成29年三月場所総評
★稀勢の里で始まり稀勢の里に終わった場所だがまず、三月場所のチケットが発売当日2時間十数分で15日分が完売した。これ以上ないと思えるほどのスピード完売だった。今、大相撲の人気の源は日本人横綱になっている。話題性、期待度は大きい。<君が代斉唱... -
■春13日目 暗転の新横綱
日馬富士の速攻に稀勢の里は、土俵下へ転落。日馬富士の集中力とスピードはすばらしかった。先場所白鵬が逆転を許したような微塵の甘さもなかった。土俵下に落ちた稀勢の里はしばらくおきあがれない。左肩をおさえているようだ。脱臼かと心配する向きもあ... -
■春7日目 場所のゆくえ
7日目が終了し、場所は思わぬ展開をみせてきた。思わぬとは予想を超えているということである。まず、白鵬がもろい負け方をし、早々と休場していまったことである。場所前、稀勢の里を指名して稽古した横綱とは思えない結果である。稀勢の里に対抗できる... -
■春6日目 高安への大いなる期待
白鵬に続き、4連敗の豪栄道が今日から休場した。これによって横綱・大関リーグ戦は5番しか行われなくなった。このままいけば12日目までに横綱・大関リーグ戦はないことになる。先場所は12日目と14日目という終盤戦に横綱・大関リーグ戦が2日間もなかっ... -
■春5日目 予想を超えた稀勢の里
2敗白鵬が今日から休場した。4横綱の皆勤は、最初の場所から崩壊した。豪栄道が4連敗で今後どうするか気になる。負けが込んだから休場するのはおかしいし、みっともない。悪いところがあるなら最初から休むべきである。「休場は試合放棄である」と言っ... -
■春4日目 大関候補と4横綱へ物申す
今日の好取組は御嶽海対高安、玉鷲対正代の関脇・小結戦である。大関を狙える逸材同士の対戦である。まず、御嶽海対高安戦は高安の強さが強調される一番だった。御嶽海の馬力を受け止め、上手が取れないにも関らず、後退するどころか、圧倒してしまった。... -
■春3日目 白鵬に陰り
今日の白鵬の相手は、比較的取りやすい豪風である。豪風に変化はあるが、白鵬は変わられてばったりいく立ち合いではない。にも関らず、白鵬は豪風にもろ差しになられかけた。豪風はさしみのよさで勝負する力士ではない。それがもろ差しになられかけたのだ...