大相撲

平成30年五月場所総評

2018年5月28日

★大相撲五月場所は15日間満員札止めで終了
した
発売日に数時間で完売だから人気は続いて
いる。不祥事や横綱の休場が予測されていて
も少しも影響が出ていない。ただ、その裏に
ネットダフ屋が暗躍している節があり、ゆゆ
しき問題である。土日は倍の値段で販売して
いるケースもあり、大相撲を食い物にしている。
古くは初日前でもチケットが販売されていた。
今は異常事態である。
5月星取りA
★休場者は相変わらず多い
今場所も横綱稀勢の里、大関高安・豪栄道、
小結遠藤、平幕北勝富士、十両蒼国来・照ノ
富士と7人出している。止まらない状態で
ある。再出場した遠藤、照ノ富士は一番も
勝てない。はたして再出場の判断は正しかっ
たのか。はなはだ疑問である。

★鶴竜初の連続優勝について
鶴竜はたんたんと相撲を取っている。闘志
とか気合を表に出すタイプではない。うまさ
で手順通り進むと組み勝って危なげない相撲
を取る。
180527千秋楽表彰 1287
<2場所連続優勝で5回目の優勝を達成した鶴竜 旗手正代>

★琴奨菊戦は変化で勝ったが
鶴竜は誉められないが、変わられて落ちて
負けるほうも悪い。立ち合い相手を見ていな
いか、上体だけに力が入りすぎている証だ。

★栃ノ心との1敗同士の決戦は
先場所の二の舞にならないよう、これ以上
ないもろ差でしで腰の動きを封じた。ここ
一番の強さを発揮したことが優勝につながっ
た。初の連続優勝は高く評価していい。
180526十四日目幕内 1075
<14日目1敗同士で激突する鶴竜(右)と栃ノ心>

★栃ノ心の大関昇進に関して
栃ノ心は堂々たる相撲で初日から12連勝。
これまで1度も勝てなかった白鵬に正面から
いって勝ったのは大きい。13勝での大関昇進
は見事としかいいようがない。五月場所は
優勝を逃したが、再び優勝できるだけの地力
はもっている。
180524十二日目幕内 1413
<白鵬に初勝利した栃ノ心>

★上位勝ち越し者について
栃ノ心以外では逸ノ城、御嶽海、玉鷲、松鳳
山、正代、琴奨菊6人と多くを数えた。今場
所は実質横綱2人だけだから、勝ち越し易か
ったといえる。逸ノ城、御嶽海、玉鷲は物足
りなかった。正代は横綱・大関とフル対戦し
て初めて勝ち越した。

★三賞について
殊勲賞は優勝鶴竜に唯一の黒星をつけた松鳳
山。文句なしである。敢闘賞は幕内中位以下
の力士が多い傾向があるが、栃ノ心が久々に
上位で受賞した。12勝した千代の国と新入幕
で10勝をあげた旭大星と3人もでた。技能賞
は吊り出しの技能か、栃ノ心がダブル受賞と
なった。妥当な線であるが、新入幕10勝は
即敢闘賞と決めつけてはいけない。平成19年
の五月場所龍皇は10勝5敗で受賞していない。
180527千秋楽表彰 954
<左から旭大星、千代の国、松鳳山>

★そのほか目についた力士は
阿炎は初の上位だが、予想以上に健闘した。
白鵬を倒した相撲は自信につながったのでは。
7勝と負け越したが、次に横綱・大関と対戦
するときが楽しみである。

あと力士ではないが審判となった貴乃花親方
に注目が集まった。審判では珍しい現象だっ
た。
180527千秋楽表彰 026
<貴乃花親方と並ぶ鶴竜>

★そのほかに気がついた点は
細かい点だが、相撲協会のサービスに「赤
ちゃん抱っこと撮影」がある。これがチケッ
トと一緒に券がついてくる。よく読めばわか
るのだが、赤ちゃんがいなくても力士と記念
撮影ができる。しかし、日時を指定されて、
今回はゴールデンウィーク中の5月1日なの
である。場所は国技館。カメラ持参。5月
1日は番付発表の翌日であり、力士会の日
なのである。ぱっと見てわかるように表記
しておいたほうがはるかにいい。

★最後に場所の採点を
途中までだが、久々に3つ巴の優勝争いと
場所は盛り上がった。栃ノ心の予想以上の
活躍が要因である。優勝鶴竜より注目が大き
かった。休場に1横綱2大関はいただけない。
総合すると75点。

荷物が2点届きました。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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