★大相撲五月場所は15日間満員札止めで終了
した
発売日に数時間で完売だから人気は続いて
いる。不祥事や横綱の休場が予測されていて
も少しも影響が出ていない。ただ、その裏に
ネットダフ屋が暗躍している節があり、ゆゆ
しき問題である。土日は倍の値段で販売して
いるケースもあり、大相撲を食い物にしている。
古くは初日前でもチケットが販売されていた。
今は異常事態である。
今場所も横綱稀勢の里、大関高安・豪栄道、
小結遠藤、平幕北勝富士、十両蒼国来・照ノ
富士と7人出している。止まらない状態で
ある。再出場した遠藤、照ノ富士は一番も
勝てない。はたして再出場の判断は正しかっ
たのか。はなはだ疑問である。
★鶴竜初の連続優勝について
鶴竜はたんたんと相撲を取っている。闘志
とか気合を表に出すタイプではない。うまさ
で手順通り進むと組み勝って危なげない相撲
を取る。
★琴奨菊戦は変化で勝ったが
鶴竜は誉められないが、変わられて落ちて
負けるほうも悪い。立ち合い相手を見ていな
いか、上体だけに力が入りすぎている証だ。
★栃ノ心との1敗同士の決戦は
先場所の二の舞にならないよう、これ以上
ないもろ差でしで腰の動きを封じた。ここ
一番の強さを発揮したことが優勝につながっ
た。初の連続優勝は高く評価していい。
★栃ノ心の大関昇進に関して
栃ノ心は堂々たる相撲で初日から12連勝。
これまで1度も勝てなかった白鵬に正面から
いって勝ったのは大きい。13勝での大関昇進
は見事としかいいようがない。五月場所は
優勝を逃したが、再び優勝できるだけの地力
はもっている。
★上位勝ち越し者について
栃ノ心以外では逸ノ城、御嶽海、玉鷲、松鳳
山、正代、琴奨菊6人と多くを数えた。今場
所は実質横綱2人だけだから、勝ち越し易か
ったといえる。逸ノ城、御嶽海、玉鷲は物足
りなかった。正代は横綱・大関とフル対戦し
て初めて勝ち越した。
★三賞について
殊勲賞は優勝鶴竜に唯一の黒星をつけた松鳳
山。文句なしである。敢闘賞は幕内中位以下
の力士が多い傾向があるが、栃ノ心が久々に
上位で受賞した。12勝した千代の国と新入幕
で10勝をあげた旭大星と3人もでた。技能賞
は吊り出しの技能か、栃ノ心がダブル受賞と
なった。妥当な線であるが、新入幕10勝は
即敢闘賞と決めつけてはいけない。平成19年
の五月場所龍皇は10勝5敗で受賞していない。
★そのほか目についた力士は
阿炎は初の上位だが、予想以上に健闘した。
白鵬を倒した相撲は自信につながったのでは。
7勝と負け越したが、次に横綱・大関と対戦
するときが楽しみである。
あと力士ではないが審判となった貴乃花親方
に注目が集まった。審判では珍しい現象だっ
た。
★そのほかに気がついた点は
細かい点だが、相撲協会のサービスに「赤
ちゃん抱っこと撮影」がある。これがチケッ
トと一緒に券がついてくる。よく読めばわか
るのだが、赤ちゃんがいなくても力士と記念
撮影ができる。しかし、日時を指定されて、
今回はゴールデンウィーク中の5月1日なの
である。場所は国技館。カメラ持参。5月
1日は番付発表の翌日であり、力士会の日
なのである。ぱっと見てわかるように表記
しておいたほうがはるかにいい。
★最後に場所の採点を
途中までだが、久々に3つ巴の優勝争いと
場所は盛り上がった。栃ノ心の予想以上の
活躍が要因である。優勝鶴竜より注目が大き
かった。休場に1横綱2大関はいただけない。
総合すると75点。
場所は盛り上がった。栃ノ心の予想以上の
活躍が要因である。優勝鶴竜より注目が大き
かった。休場に1横綱2大関はいただけない。
総合すると75点。
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