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H30年夏 横綱・大関に挑む12人のサムライ

横綱稀勢の里は本日11日8時前に五月場所の
休場が決まった。7場所連続休場となった。
稀勢の里のみならず、高安まで休場とは、
一転して寂しい場所になりそうである。横綱
白鵬は土俵に戻ってくる。2横綱1大関の
上位にフルに挑む力士は、5枚目琴奨菊まで
であるが、元大関のプライドから横綱・大関
の挑戦者からはずした。東関脇栃ノ心から
4枚目正代までのここ1年間の上位戦の成績
が以下である。
12人のサムライA
栃ノ心が急激に強くなったのは、わずかここ
2場所のことである。栃ノ心はもともと横綱
戦ではほとんど勝てなかった。先場所優勝
した鶴竜に勝った意味は大きい。今場所大関
という声があるが、横綱・大関戦を1勝2敗
以上で切り抜けたいところである。
180322十二日目幕内 998鶴竜
<H30年3月 鶴竜を寄り切った栃ノ心>

新入幕では横綱・大関を撃破して、驚異の
新人として一躍注目を浴びたのが、逸ノ城で
ある。それも今となっては遠い昔のことに
なってしまった。その逸ノ城が最近めきめき
力をつけてきた。目下上位で3場所連続勝ち
越し中である。さらなる飛躍が期待できそう
な力あふれる相撲内容である。大関を目指す
ためには、連続2ケタ勝利がほしいところで
ある。
180120七日目幕内 942
<H30年1月高安を圧倒した逸ノ城>

この1年、上位で最も勝ち越している力士は、
御嶽海である。7場所連続勝ち越しだったが、
先場所久々に負け越して惜しくもストップ
した。横綱戦はここ1年で5勝5敗と好成績
を残している。その反面大関戦は2勝9敗と
勝てなくなってきている。今場所は勝ち越し
ておきたいところである。
上位の実力者玉鷲だが、勝ち越しと負け越し
を繰り返すようになってきた。大関戦はめっ
ぽう強く、8勝5敗と勝ち越している。突き
押しの威力で本来なら三役に定着してもおか
しくない力の持ち主だが、成績が安定せず、
ゆらいである。きっかけがあれば再び横綱を
脅かす存在になれる。
180311初日幕内 1167
<H30年3月玉鷲押し出しで豪栄道を倒す>

新しい力は阿炎と豊山である。横綱・大関
初挑戦だが、五月場所は体験場所として肌で
上位の力を知ることである。大切なのは、
次に対戦するときの工夫なり、地力アップで
ある。
最も戦いやすい気候のなか、横綱・大関と
12人のサムライの戦いが、始まろうとして
いる。

梶原一騎の男の星座を読んでいます。
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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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