大相撲

白鵬、迷いのない立ち合いへの脱却

2018年5月10日

180503幕内稽古 971
<白鵬の稽古>

2勤1休できた白鵬が初の連続休場あとに

迎えるのが五月場所である。稽古総見では
小結遠藤、小結御嶽海相手に稽古したが、
横綱同士の稽古はなかった。ただ、調子は
上向いているように見えた。大鵬は休場明け
よく優勝したので、不死鳥といわれたが、
白鵬はどうか。

3敗12休→12勝3敗
全休→11勝4敗
2勝3敗10休→15勝優勝
全休→14勝1敗優勝
連続休場→?

4度の休場明けで2回優勝している。白鵬を
脅かす存在がいないことが大きい。それでも
白鵬には課題が残っている。横審からつき
つけられた張り差しとかちあげの封印である。
江戸の強豪、雷電為右衛門があまりの強さに
張り手、てっぽう、閂を禁止されたという説
がまことしやかに伝えられている。もちろん
事実ではない。

白鵬は大相撲史上初の禁手力士なわけである。
もっとも使用したら反則負けと規定されて
いるわけではない。あくまで横審の声に過ぎ
ないといえばその通りである。エルボーを
つきつけるかちあげの白鵬にも原因がある。
だが、相手の上体を起こす通常かちあげは
問題がないわけで使用可能である。
180114初日幕内 882
<一月場所阿武咲戦の立ち合い>

一月場所、白鵬は何かリズムにのれず、明ら
かに立ち合いがしっくりいっていなかった。
白鵬は63連勝の途上ではどのような立ち合い
をしていたのか。写真でみてみよう。
100324十日一目幕内後半 303把瑠都
<H22年3月 把瑠都戦> 

100518十日目幕内 1062きせ
<H22年5月 稀勢の里戦>
100723十三日目幕内後半 523
<H22年7月 琴欧洲戦>

立ち合いは右から当たる、あるいはまっすぐ
あたって左上手を素早く取る立ち合いである。
いずれも低く、踏み込みがいいから後退する
ことはない。また、立ち合い不利な体勢に
なってもすぐ立て直す反応の速さがあった。
白鵬ならではの特長である。

今の白鵬に必要なのは迷いのない立ち合いで
ある。同時に押されない立ち合いである。
そのヒントは全盛期の白鵬の立ち合いにある。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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