大相撲

■夏初日 稀勢の里と注目の2番を斬る

2018年5月13日

稀勢の里、高安がそろって休場という寂しい
場所がスタートした。稀勢の里のケガは医学
的に直るものなのだろうか。直ったとしても
横綱の力である「力量抜群」にまで到達でき
るのだろうか。稀勢の里は今場所休場しても
来場所展望が開けるとは限らない。いわば
展望なき休場である。
180503幕内稽古 166
<稀勢の里>

大関を目指す栃ノ心の初日の対戦相手は松鳳
山である。一月場所14日目に優勝をきめた
力士である。取りにくい相手ではない。立ち
合いは栃ノ心の突き離しで始まった。松鳳山
かいくぐってうまくもろ差しになる。これ
以上ない体勢である。しかし、栃ノ心あわて
ず、外四つでまわしを取り、ひきつけ吊り
気味に運び寄り切ってしまった。
180513初日幕内 1422
<栃ノ心対松鳳山>

不利な体勢をものともせずに力でねじ伏せた
相撲は、必ずしもいい相撲とはいえない。
だが、戒めとして自分の相撲の切り換えと
なれば、今後はいい方向に働くことになる。
相撲は自分が力を発揮しやすい体勢の争いで
ある。

白鵬の焦点は一つである。張り差し、かち
あげが封印されてどのような立ち合いをみせ
るかである。玉鷲相手に第三の立ち合いでは
なく、張り差しにいった。その後の流れ、
すべて手順よくいった。見合うシーンはあっ
たが、最後は押し出した。
180513初日幕内 1542
<玉鷲戦での白鵬の立ち合い>

白鵬の張り差しは封印された立ち合いにこだ
わらず、勝負に徹する表れなのか。一月場所
はすっかり立ち合いのリズムがつかめず、
押されたり、揺さぶられたりした。悲痛な
体験が封印を解除させたのか。一番だけでは
何ともいえない。明日からの立ち合いに再び
注目していきたい。

国技館帰りは冷たい大雨でした。
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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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