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稀勢の里に甘い横綱審議委員会

稀勢の里の休場はすでに7場所連続に及んで
いる。この間にも横綱としての月給は受け
取っているわけである。横綱審議委員会は
場合によっては七月場所の出場にこだわら
ない、という考えである。「きちっと体を
つくって、心身ともに自信をもって出てきて
ほしい」という。こと稀勢の里の件になると
どうしてこうまで甘くなるのだろうか。
170711三日目幕内 1189
<H29年7月 栃ノ心に苦杯>

鶴竜は4場所連続休場後今年の一月場所に
進退をかけた。白鵬は相撲史上初の技の
封印を横綱審議委員会に宣告された。それも
「美しくない。見たくない」という主観に
基づく理由であった。もっと言うべき理由が
あったと思うが、横綱審議委員会の認識は
その程度かと失望した。両横綱に比較しても
稀勢の里の厚遇ぶりが窺える。
171115四日目幕内 1415
<H29年11月 貴景勝に完敗>

稀勢の里のケガは直っているのだろうか。
直っていないのなら直る見込みはあるのだ
ろうか。横綱審議委員会はその点をきちんと
把握すべきである。
新大関栃ノ心はかつて右膝前十字靭帯断裂
及び右膝内側側副靭帯断裂の大ケガをおった。
そこから4場所連続休場した。中途半端に
出場させなかった指導が功を奏した。番付は
幕下55枚目まで降下したが、そこからの復活
がすごかった。幕下2場所、十両2場所の
4場所連続優勝で幕内に復活したのである。
180118五日目幕内別角度 1442
<H30年1月 嘉風の攻めに土俵下に転落>

その点稀勢の里は中途半端に出場しすぎた。
負けが込むと休場という悪いパターンの繰り
返しが多過ぎた。絶対復活するという固い
決意とそれにともなう行動力がなければ復活
は容易ではない。現在の実力は横綱からは
ほど遠いようである。時間をかければかける
ほど本場所からは離れていく。その難しさ
とも稀勢の里は戦わなければならない。

熱狂的な栃ノ心ファンに大型写真を送り
ました。

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よしなに
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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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