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大相撲
問題点を探る 白鵬のかちあげ
五月場所、白鵬が37回目の優勝を全勝で飾った。白鵬の強さは、全盛期は過ぎ去ったが、まだまだ他の追随を許さない。特にここ一番の稀勢の里戦でみせた強さは、稀勢の里より何枚も上だった。そんな白鵬が、繰り出すかち上げが問題になっている。肘で相手の... -
大相撲
元旭天鵬引退相撲の一部始終
昨日の若の里引退相撲は遅れをとったが、今日は気合を入れて10時20分に両国に着いた。時間があるのでそばを食べることにした。国技館に着いたのは10時40分である。45分に開場となった。一門の関取衆魁聖、宝富士、誉富士、剣翔、旭秀鵬、遠藤が出迎えてい... -
大相撲
元若の里の引退相撲レポート
5月28日土曜、元若の里の引退相撲興行が行われた。プログラムによると正確な表現は「若の里引退西岩襲披露大相撲」である。既に西岩親方であるが、ここでは便宜上若の里で通させていただく。開場は11時だが、先に来た相撲仲間によると実際は、10時40分で... -
大相撲
稀勢の里の横綱をめぐる視点
写真は稀勢の里13勝の足跡 初日妙義龍 2日目琴勇輝★意外と少ない優勝争い稀勢の里が初めて連続13勝の成績をあげた。五月場所3横綱を倒して優勝なら、横綱昇進という審判部の声があったが、それで横綱にあげることは果たしていいこ... -
大相撲
連続写真で見る白鵬対稀勢の里戦
スキなし白鵬か。落ち着いた取り口の稀勢の里か。五月場所最大の大一番となった横綱白鵬対大関稀勢の里戦。ともに12戦全勝で、この一番の勝者が優勝に大きく前進することは間違いなかった。全国の大相撲ファン注目の対戦は、13日目結びの一番でおこなわれ... -
大相撲
五月場所総評
★優勝争いについて白鵬と稀勢の里のマッチレースとなり、最高に盛り上がった。予想以上に盛り上がったのは、稀勢の里の健闘が大きい。12日目まで無傷で突っ走るとは考えられなかった。稀勢の里の技術面より、落ち着いた精神面の影響が大きかった。<白鵬、... -
大相撲
■夏千秋楽 最終日の見どころ3つ
優勝が決まった千秋楽はやや緊張感に欠ける。それでもいくつか見どころはある。まず、幕下の優勝決定戦である。阿武咲対小柳戦。阿武咲は先場所まで十両だった実力者である。一方の小柳は先場所がデビュー戦。三段目付け出しで7戦全勝優勝して、幕下に番... -
大相撲
■夏14日目 稀勢の里を強くするもの
この日の結びの一番、稀勢の里対鶴竜戦。先場所稀勢の里の13勝で最大のピンチに追い込みながら逆転負けした鶴竜。リベンジに燃える鶴竜と前日事実上の優勝戦に敗退した稀勢の里。得意の四つでも勝てなかった白鵬戦のショックが残っているかのような一番に... -
大相撲
■夏13日目 白鵬対稀勢の里 決戦を斬る
13日目結びの一番が今場所のクライマックスになるとは、チケットを前売りで購入した観客で、誰が想像しただろうか。それも白鵬・稀勢の里の両雄が全勝で激突するという最高の対戦となった。観客は結びの一番を今か今かと待ち、土俵に立った白鵬・稀勢の里... -
大相撲
■夏12日目 決戦前日
この日の稀勢の里の対戦相手は目下9連敗中の大関照ノ富士。どうひいき目に見ても稀勢の里に負ける要素はない。あるとしたら、自信がありすぎ油断につながるか、足がすべったときである。しかし、無用の懸念であった。稀勢の里は磐石の押しで簡単に勝負が... -
大相撲
■夏11日目 白鵬にスキなし
全勝の横綱白鵬が、大関琴奨菊を一蹴した。前日あれほど稀勢の里を苦しめた琴奨菊をまったく問題にしなかった。強さにおいては稀勢の里より一枚上という強烈な印象を与えた。ただし、白鵬対稀勢の里戦は一番勝負である。三番勝負なら白鵬のものだが、相撲... -
大相撲
■夏10日目 危機をしのいだ稀勢の里
稀勢の里が連日の大関戦を迎えている。白鵬との決戦までは負けられない稀勢の里。この日は馬力相撲で対戦成績上負け越している琴奨菊である。それだけに取りいい対戦相手ではない。先場所は琴奨菊の当たりをかわして勝ったが、今場所は同じ手は使いにくい... -
大相撲
■夏9日目 横綱・大関の休場をめぐるエピソード
照ノ富士が鶴竜に敗れ、ついに7連敗になった。悪くいえば白星配給王的存在に成り下がっている。このあと、横綱白鵬、大関との対戦が控えているが、誰とやっても勝てそうもない雰囲気である。しかし、現時点では休場はなさそうである。悪いところがはっき... -
大相撲
■夏8日目 稀勢の里優勝の条件
この日、稀勢の里は動きの速い嘉風相手にあわてることなく、離れて相撲を取っても、落ち着いてさばき押し出した。白鵬は、復調した琴勇輝相手に省エネ相撲で、相手の勢いをそいで、押し出した。中日を終え、白鵬と稀勢の里が全勝で併走している。稀勢の里... -
大相撲
■夏6日目 相撲人気の陰に問題あり
三月場所は、白鵬の優勝で幕を閉じた。特に新鮮味はない。それどころか千秋楽結びの一番は、白鵬が変わり身で勝負がつくという、しまらない終わり方となった。それでも五月場所の人気は下がることはない。6日目以降のチケットがすべて売り切れ、千秋楽ま... -
大相撲
■夏5日目 豪栄道の変身
豪栄道は先場所12勝をあげ、大関になって初めて優勝争いをした。その勢いは今場所の序盤戦まで続いている。5日目、新鋭の正代を寄せ付けず、強さを発揮した。ここまで危ない相撲は一番もない。これまでの豪栄道からは想像しにくい現実である。大関に昇進... -
大相撲
■夏4日目 稀勢の里の相撲論
大関稀勢の里が、隠岐の海相手にやや苦戦した。隠岐の海の下手投げに体がうきかけたが、落ち着いて最後はじりじりと寄り切った。稀勢の里の相撲は出足、鋭さ、技の切れ味、腰で取る相撲とは違う。一言でいうと左四つでじわじわと体で出ていく相撲である。... -
大相撲
■夏3日目 高齢化へつき進む横綱・大関陣
横綱日馬富士が、ここ数場所弱くなったといわれる逸ノ城に敗れた。予想外の結果である。逸ノ城の復活の兆しか。それとも日馬富士の衰えのあらわれか。そういえば、30歳を越えた横綱・大関陣が目立ってきている。そこで横綱・大関の年齢を調べてみた。それ... -
大相撲
■夏2日目 「ホウッ」とともに消えた精彩
三月場所、1横綱2大関を倒して関脇以下で最も活躍したのが琴勇輝である。五月場所は関脇に昇進していっそうの活躍が期待される注目力士だった。琴勇輝といえば制限時間後「ホウッ」と叫ぶルーティンが特徴の力士だが、これが突如審判部から疑問視され、... -
大相撲
白鵬の壁に挑む稀勢の里
先場所(三月場所)のメインエベントは、横綱白鵬対大関稀勢の里戦だった。結局この一番、白鵬が速攻で稀勢の里を圧倒した。その後の展開の結果、勝者白鵬が14勝1敗で優勝し、敗れた稀勢の里は1差で及ばなかった。これまで、稀勢の里は4度13勝2敗をあ... -
大相撲
稽古のあり方
29日は昭和の日である。大型連休の初日は、年に1回の横審の稽古総見の一般公開日でもある。筆者も朝早くから並んだ。相撲人気を反映してか、1階のマス席は満席である。ただし、4人ではいっている所は少ない(筆者は4人で利用したが)2階席もけっこう... -
大相撲
審判の安全を保つ突飛な案
26日は力士会が開催された日である。しかし、今回は異例なことにニ所ノ関審判部長(元若嶋津)、友綱審判副部長(元魁輝)、藤島審判副部長(元武双山)が力士会にのり込み、立ち合いとダメ押しに関して正常化を要求した。立ち合いは項を改めて述べるとし... -
大相撲
あらためて問う大関とは何か
先場所は、大関稀勢の里・豪栄道が優勝争いに加わり、活躍した。そのため、大関はよくやった、という印象が強い。だが、大関は彼らだけではない。琴奨菊と照ノ富士も大関である。そしてわずか8勝の成績であった。大関が4人というと豪華番付である。しか... -
大相撲
重い横綱の責務
三月場所、琴奨菊の横綱昇進は8勝7敗で振り出しに戻った。琴奨菊に関してはあることを想像してしまう。仮に琴奨菊が横綱に昇進したら、横綱としての責任を果たしていけただろうか。あっさり、引退に追い込まれる可能性がないとは言いがたい。それは琴奨... -
大相撲
43年前の相撲教習所の卒業試験
国技館の敷地の一角に相撲教習所がある。新弟子が半年間、相撲の基本など実技と一般教養を学ぶ場である。相撲の基本には四股、テッポウ、仕切り、転がり方などがある。特に転がり方はケガをしないためであるが、へたに力を入れるとかえって危ない。体をま... -
大相撲
鶴竜メモにみる予見
平成24年一月場所、鶴竜は関脇だった。平成23年九月場所後琴奨菊は大関昇進を決め、十一月場所後は稀勢の里が大関昇進を果たしていた。鶴竜は両力士に遅れをとっていた。今や立場は逆転しているが、一月場所の鶴竜の実力をどうみていたか。当時のメモを覗... -
大相撲
横綱昇進内規改造論
一月場所優勝した琴奨菊が、三月場所は綱挑戦場所になり、今度は三月場所13勝ををあげた稀勢の里が、五月場所は綱挑戦場所になるという見方をする方がいる。この点に関してはこれまで、耐えられない横綱の軽さということで述べてきた。双葉山と武蔵山、大... -
大相撲
対戦相手が信頼してぶつかれる相撲
三月場所千秋楽、白鵬の立ち合い手を出し左への変わり身は、大阪の大相撲フアンの怒りをかった。思い起こせば、白鵬は一月場所の栃煌山戦でも似たような取り口であった。この取り口について白鵬は「8ヶ月ぶりに賜杯を抱きたいという気持ちがそこに出たか... -
大相撲
総評
★相撲人気チケットは前売りですべて完売。大阪場所は15日間満員札止めという、これ以上ない人気だった。人気の要因は、琴奨菊の横綱をかけての戦いである。日本人横綱誕生となれば、3代目若乃花以来となる。昨年は15日間満員だったが、空席が目立った日も... -
大相撲
■春千秋楽 終わりよければとはいかない千秋楽
終わりよければすべてよし、とはいかなかったのが三月場所であった。1敗白鵬の優勝は動かない。間違っても優勝決定戦にはならない。大方の観客もそうみていたのではないだろうか。その2番前に行われた2敗同士の豪栄道対稀勢の里の大関戦は、稀勢の里が... -
大相撲
■春14日目 琴奨菊の惨敗を読む
琴奨菊対白鵬戦は、白鵬の強さだけが浮き彫りになった一番であった。琴奨菊はこれで6敗目となり、綱取り場所は明日千秋楽を待たずして、惨敗に終わった。 負けたのは隠岐の海とまだ対戦のない鶴竜を除いた大関3人・横綱2人である。それにしても前半は、... -
大相撲
■春13日目 活発化が求められる十両幕下の入れかえ戦
連日の速攻が冴え渡る白鵬は、鶴竜を一方的に退けて、1敗を守った。千秋楽までゆるがず、突っ走りそうな勢いである。 稀勢の里・豪栄道ともに2敗を守ったが、優勝は苦しい。明日14日目稀勢の里・豪栄道が勝っても、千秋楽は両力士の直接対戦であり... -
大相撲
■春12日目 速攻白鵬トップに浮上
この日の決戦は、1敗同士の白鵬と豪栄道の対戦である。大関に昇進してから、勝てず苦しい場所の連続だった豪栄道がここまで1敗できたのは、突然変異としか思えなかった。先場所は4勝11敗 と惨敗。優勝争いトップの琴奨菊の対戦相手となること事態、悲痛... -
大相撲
■春11日目 三者1敗で併走!真価問われる白鵬
毎日決戦が展開される大阪場所。 こんな場所は珍しい。この日は全勝 稀勢の里対1敗白鵬の対戦である。稀勢の里が勝てば、優勝へ大きく前進することになる。その場合、白鵬は2敗で後退し、横綱として4場所優勝なしという、ワースト新記録につ... -
大相撲
■春10日目 底力を見せた稀勢の里
この日から稀勢の里の横綱戦が始まった。妥協なきがちんこ力士を貫いてきただけに、横綱もかなり、大事なところで負けたり、苦しんできた。最初の対戦は鶴竜である。 津流前日の琴奨菊戦とは異なり、激しい熱戦となった。鶴竜、のどわ攻めから、 もろ... -
大相撲
白鵬の63連勝10 連勝記録は時代を超えたロマン
白鵬の敗因は、十分に組み止められず、稀勢の里の張り手に熱くなった。稀勢の里の寄りに内掛けも白鵬らしくなかった。負けるときはこんなものかもしれない。しかし、63連勝はりっぱな記録だ。殊勲の稀勢の里は、休みなく攻め、白鵬に右四つを許さなかった... -
大相撲
白鵬の63連勝9 連勝記録が途絶えた瞬間
十一月場所の見どころは白鵬の連勝記録が、双葉山の69連勝を超えるかである。新記録達成は、白鵬の心理状態しだいである。打倒白鵬の可能性が高いのは鶴竜、稀勢の里。この二人が最も白鵬に抵抗した。豊ノ島がどこまで上がるかによるが、面白い相撲を取る... -
大相撲
白鵬の63連勝8 白鵬、千代の富士超えの62連勝
平成22年九月場所初日。小結鶴竜がまきかえで突破口をひらこうとしたが、最後はまき変えたとき白鵬に出られて寄り切られた。7日目、横綱の土俵入りが終わり、取組開始までの休憩時間、観客が集まってきた。NHKの放送席で解説をしている元千代の富士の... -
大相撲
白鵬の63連勝7 表彰なし!特性カップを白鵬に進呈せよ
平成22年七月場所のプラスは、白鵬の3場所連続全勝優勝の達成。阿覧、鶴竜、豊真将の活躍。マイナスは白鵬以外に優勝を争える力士がいない点、多くの謹慎力士・親方を出した点である。全体を通して熱戦が少なかった点である。<優勝パレード> 15日... -
大相撲
白鵬の63連勝6 開催があやぶまれた七月場所
平成22年七月場所は暴力団がらみの野球賭博に関わった力士・親方が多く、開催があやぶまれた。朝青龍が引退させられたときは、大相撲を支えている力士の層は厚い、ということを言っていた方がいたが、さすがに幕内で解雇1人、謹慎6人、十両で4人出すと... -
大相撲
白鵬の63連勝5 白鵬、連続全勝優勝を達成
平成22年五月場所の優勝争いは13日目で決まり、千秋楽は魁皇の通算勝利1000勝が見られるかが見所になってしまった。しかし、把瑠都(10勝5敗)がくずれればこうなることはわかっていた。三月場所の最後まで優勝が決まらなかったほうが例外で、今後は五月... -
大相撲
白鵬の63連勝4 磐石からスキなしへ白鵬が無敵相撲
東京場所は年3回あるだけに、朝青龍不在の影響が出たようである。初日は空席が目立ったし、平日、特に前半はガラガラだった。友人の中には、朝青龍がいないなら、もう本場所へいくことはない、と宣言していたほどである。白鵬は初日から4日目まで、相手... -
大相撲
白鵬の63連勝3 白鵬、全勝で13回目の優勝
平成22年三月場所は朝青龍の引退後初の場所になった。だが、満員御礼が8度出たということで観客動員に大きな影響は少なかったといえるのではないだろうか。千秋楽、協会挨拶のとき、朝青龍がいないことに対する不満をやじっていた者がいた程度だった。把... -
大相撲
白鵬の63連勝2 把瑠都と全勝決戦
平成22年三月場所、関脇把瑠都は長足の進歩をみせた。3日目、把瑠都が稀勢の里を突き立て一方的に突き倒した。それは今まで見たこともない把瑠都の相撲である。以前の把瑠都の突っ張りは、どことなくすきがあり、ともすれば相手に飛び込まれかねなかった... -
大相撲
白鵬の63連勝1 連勝は優勝なき場所から始まった
連勝。それは強豪力士のなかでも、ほんの一握りの選ばれた力士にしかなしえない至難の業。その一人に白鵬がいた。平成22年一月場所、横綱白鵬は12勝3敗で優勝を逃している。優勝したのは、横綱朝青龍である。そして、それが朝青龍最後の25回目の優勝であ... -
大相撲
◆お知らせ 賢明な読者の皆様へ
土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠にありがとうございます。足を使い、この目で見た生の大相撲をお届けするため三月場所の7日目から千秋楽は場所後に掲載いたします。暫くお待ち願います。その間「白鵬の63連勝」に関するテーマをお届けします。興味... -
大相撲
■春6日目 場所のゆくえ
この日、日馬富士が嘉風に照ノ富士が琴勇輝に負けて2敗に後退した、ほかの横綱・大関は安泰だった。6日目が終わっての現時点の上位の成績は以下になる。全勝 稀勢の里 1敗 白鵬 鶴竜 琴奨菊 豪栄道優勝はこの5人が有力である。優勝ラインが13勝... -
大相撲
■春5日目 勝ち方・負け方、問題提起の三番
琴奨菊対隠岐の海戦で波乱がおきた。ここまで完璧な相撲を取ってきた琴奨菊に土がついた。といっても、琴奨菊は相撲に勝って勝負に負けたのである。相撲は琴奨菊ががぶり寄りで出たが、隠岐の海が左へ回り込んで片足1本で残し、琴奨菊は体が離れ、一瞬早... -
大相撲
■春4日目 すごみを増したがぶり寄り
琴奨菊は好調である。場所と場所の間は、イベントが多すぎて稽古に集中できない環境を心配する方々がけっこういた。しかし、そんな見方は的外れとばかりに、かぶり寄りで自分の相撲を取っている。この日は初日白鵬を倒した小結宝富士だが、左の相四つでも... -
大相撲
■春3日目 右四つでも強かった琴奨菊
琴奨菊の得意の体勢は、左ざしから右上手あるいは、はさみつけてのがぶり寄りである。そうした体勢になれないときの琴奨菊はどういう相撲を取るか興味深かった。今日の対戦相手栃ノ心に対して、琴奨菊は今場所初めて右四つになった。ただ、それでも立ち合... -
大相撲
■春初日 2つの敗因
白鵬が初日、これまで10勝無敗の宝富士にあっけなく、雑な取り口で敗れた。宝富士がどこからいっても、負ける要素がなかっただけに予想外であった。白鵬の敗因は何か。白鵬はここ2場所最終盤で、まったく勝つ気がなく、あっさり負けてきた。十一月場所●照... -
大相撲
大阪場所 相撲通の予想・注目点
明日から待望の三月場所が始まる。一月場所で10年ぶりに日本出身の日本人が、優勝した盛り上がりをそのまま大阪に移行した人気である。チケットは土日祝日どころか、平日もほとんどない状況である。盛り上がっている三月場所を相撲通5氏に予想・注目点を... -
大相撲
幕内上位陣の出世レース
幕内には2つある。横綱・大関と対戦する幕内とそうでない幕内である。三月場所の番付でいうと、前頭東3枚目の碧山までが横綱・大関とフルに対戦する。日馬富士・照ノ富士・宝富士は同部屋のため、前頭東西4枚目の勢・蒼国来まで対戦する。琴奨菊と琴勇... -
大相撲
稀勢の里最強大関の証明
一月場所初優勝した琴奨菊の話題が、尽きない。横綱昇進は仮に13勝で優勝しても、直近5場所は8勝ー11勝ー8勝-14勝-13勝で5場所54勝で、とても安定感のある横綱は望めない。また、琴奨菊の大関26場所の成績は、218勝148敗24休で勝率は5割6分である... -
大相撲
連続写真で見る琴奨菊の3横綱撃破
一月場所初優勝した琴奨菊の圧巻は、3横綱からかぶり寄りで勝利したことである。これまで3横綱全員との対戦は5度あるが、1勝が2度、3敗が3度であった。2横綱在位のときに白鵬・日馬富士から2勝したことはあるが、このときは琴奨菊自身が8勝とい... -
大相撲
休場大関の横綱昇進
横綱を期待できる逸材、照ノ富士が一月場所休場して、一転カド番に陥った。大関になってから4場所目のことである。これで照ノ富士の横綱昇進はすぐにはないな、と思うファンもいたにちがいない。照ノ富士は復活して、横綱を狙えるのか。横綱が実質上地位... -
大相撲
十両をうかがう宇良
宇良が幕下西2枚目まで番付を上げてきた。成績次第では十両昇進が可能になる。1年前は前相撲だったのだから、超スピードで駆け上がってきたことになる。成績は通算32勝3敗である。序ノ口7勝優勝序二段7勝優勝三段目5勝2敗幕下7勝幕下6勝1敗土俵... -
大相撲
白鵬の復活は白鵬次第
横綱昇進以降、白鵬は2度目の3場所連続優勝なしとなった。三月場所優勝がなければ4場所連続となり、不名誉な新記録となる。もっとも白鵬の場合は、惜しくも優勝を逃したとはいいがたい。途中休場した九月場所を除けば、十一月場所・一月場所は、最終盤... -
大相撲
番付御免
三月場所の番付が発表された。琴勇輝が前頭東筆頭に上がってきた。初めて横綱・大関とフル対戦する地位まできた。新入幕以来20場所目である。力士会で「犬みたいに吼えるな」と釘を刺した白鵬に対し、「フォー」というのか。白鵬対琴勇輝戦が注目される。... -
大相撲
この10年の優勝物語5
旭天鵬・照ノ富士・琴奨菊の初優勝には共通点がある。それは場所前、優勝予想にあげられなかった点と絶対王者・第一人者の白鵬の崩れである。白鵬が横綱になって優勝を逃した場所は18場所ある。そのうち11勝以下は、5場所ある。平成20年七月場所 11勝4... -
大相撲
この10年の優勝物語4
表彰なき優勝。こんなさびしい、むなしい優勝があっただろうか。本来優勝は栄光に彩られ、各表彰・賞金・商品とともにその名を永遠に歴史に刻む栄誉に包まれるものであるはずだ。渡されたのは優勝旗のみである。実は、白鵬は35回優勝のうち2回経験してい... -
大相撲
この10年の優勝物語3
日馬富士と鶴竜は、白鵬時代の陰に隠れた感がしなくもない。ともに共通点がある。最初の優勝のチャンスは関脇時代で、優勝決定戦で白鵬に敗れていることである。それから3場所後に日馬富士は初優勝し、鶴竜は13場所後に初優勝した。現在日馬富士は7回、... -
大相撲
この10年の優勝物語2
琴欧洲と把瑠都はともに優勝1回である。本来ならもっと優勝してもおかしくない逸材である。ケガが彼らの実力を思うように発揮させなかった。たった1度の優勝は、実にかけがえのない、貴重な瞬間であったに違いない。彼らの優勝への道を辿ってみよう。<... -
大相撲
この10年の優勝物語1
琴奨菊の初優勝は、栃東以来の10年ぶりの日本出身の日本人力士の優勝だった。この10年の優勝の内訳は以下である。 朝青龍16回から25回白鵬1回から35回琴欧洲1回日馬富士1回から7回把瑠都1回旭天鵬1回鶴竜1回から2回照ノ富士1回この10年、イ... -
大相撲
豊ノ島が最も輝いた場所
一月場所では豊ノ島が場所を面白くした。豊ノ島は大関・横綱戦は琴奨菊戦のみであったが、優勝力士を倒したことで殊勲賞を受賞した。12勝と好成績も残した。個人的には敢闘賞も受賞してもよかったのではと思う。豊ノ島という力士、ときどき思いもよらぬ活... -
大相撲
初優勝の翌場所の成績4
昭和40年時の理事長、時津風(元横綱双葉山)の断行によって部屋別総当り制が実現した。現在の優勝制度に近づいたといえる。また、昭和46年七月場所より、平幕でも勝ちこんできた者は上位にあてる規定ができた。しかし、これは中途半端な扱いになっている... -
大相撲
47年前の大相撲の長所短所
北の湖理事長以前に理事長現職で亡くなった方に元横綱双葉山の時津風理事長がいる。時津風理事長の後は元出羽ノ花の武蔵川が理事長に就いた。専門誌「大相撲」(読売新聞社刊)1969年3月号では「武蔵川内閣への期待と不安」という特集を組んでいる。その... -
大相撲
写真で見る日本大相撲トーナメント第40回大会
2月7日は今年一番の忙しい日だった。この日は大阪場所のチケットの発売日と日本大相撲トーナメント第40回大会が重なった日だった。いつもは白鵬杯と重なるのだが、今回は珍しく?日本大相撲トーナメント大会だった。大阪場所のチケット情報に関しては別... -
大相撲
白鵬、3場所連続優勝なしという現状
一月場所、13日目に全勝の琴奨菊に土がつき、白鵬が並んだ。それにも関らず、白鵬は14日目・千秋楽と覇気のない相撲を取った。まるで優勝決定戦を避けるかのようにさえ見えた。思い起こせば白鵬は、先場所の14日目・千秋楽も勝つ気のない相撲を取った。こ... -
大相撲
豊真将引退大相撲
1月30日、豊真将引退立田川襲名披露大相撲が行われた。天気予報は雪だったが、両国は雨、それも始まる頃は小雨で午後にはあがった。<お客さんを迎える豊真将> 相撲塾でのPR、チケット購入者にクリアファイル、チケットによっては手形がつくなどのサ... -
大相撲
琴奨菊熱闘15番勝負
一月場所の琴奨菊は勝った14番は安美錦戦以外は完璧な取り口だった。3横綱に圧勝したのは最大の成果だった。初優勝を達成した熱闘15番を振り返ってみた。琴バウアー ○初日宝富士戦突き落とし  ... -
大相撲
総評
★優勝争いについてまったく盛り上がらなかった。原因は白鵬にある。13日目に琴奨菊が負け、1敗の白鵬にチャンスがまわってきた。それなのに、まるでやる気がないような14日目の稀勢の里戦、千秋楽の日馬富士戦の負け方だった。白鵬は先場所の14日目、千秋... -
大相撲
■初 14日目注目の2番を分析
琴奨菊、14日目の対戦相手は関脇以下最強の栃煌山である。けれんや奇襲はないが、自分の型になったら力を発揮する実力者であり、要注意力士である。琴奨菊の心配は、前日の豊ノ島戦での敗北を引きずっていないかである。対栃煌山戦、琴奨菊は立ち上がるや... -
大相撲
■初 13日目併走に戻った賜杯のゆくえ
優勝戦線に変化あり。3横綱を撃破した琴奨菊が、豊ノ島によもやの黒星。ここまで完璧な相撲が一転してころがる琴奨菊と化した。この相撲内容は想像できなかった。確かに豊ノ島は立ち合いからもろ差しを狙ったり、俊敏で、動きで撹乱したりする面はもって... -
大相撲
■初 12日目琴奨菊の優勝をめぐる見方
「明日の一番楽しみです」と語っていた日馬富士。1敗で琴奨菊を追走している。12日目その日馬富士と琴奨菊が激突した。琴奨菊は出足で圧倒、日馬富士を寄せ付けなかった。琴奨菊はモンゴル包囲網を突破、優勝に大きく近づいた。もし、琴奨菊が優勝を逃す... -
大相撲
■初 11日目白鵬対琴奨菊戦を斬る
全勝同士の白鵬-琴奨菊戦が激突する11日目。優勝を左右する大一番である。結びの一番を前に、花道の奥の琴奨菊を見た。特に固くなっている様子はない。相手は大鵬の優勝回数を抜いた第一人者である。変化はないだろう思い切ってぶつかっていくしかないと... -
大相撲
■初 10日目琴奨菊優勝の可能性を探る
日本出身の日本人の優勝が途絶えて9年と5場所になる。一月場所優勝できなければ10年になる。しかし、その中で琴奨菊が快進撃を続けている。10日目はモンゴル包囲網の一角鶴竜を寄り切り、10戦全勝とこれ以上ない快進撃を続けている。たった1度の13勝が優... -
大相撲
■初 9日目雑感
雪にも負けず、雨にも負けず、電車の遅延にも負けず国技館に辿り着いた。9日目を観戦するためである。悪天候にも関らず、満員札止めとなった。この様子では10日目以降も満員札止めの可能性が出てきた。お客さんと会話した。安美錦と御嶽海がインフルエン... -
大相撲
■初 8日目場所のゆくえ
全勝白鵬・琴奨菊、1敗日馬富士で後半戦へ折り返した。果たして優勝のゆくえはどうなるか。初日、勢相手にサーカス相撲を取った白鵬だが、調子を上げてきた。安定感はナンバー1である。8日目も嘉風相手に落ち着いて取った。2場所優勝から遠ざかっただ... -
大相撲
■初 6日目 暗転の照ノ富士
照ノ富士は今日からケガで休場した。急成長が期待され、唯一の横綱候補が一転してカド番に追い込まれてしまったことになる。これは照ノ富士の横綱昇進にどのように影響するか。といってもこれまで照ノ富士は13勝1回、12勝2回の実績しかない。まして大関... -
大相撲
■初 4日目迷走し続ける元怪物
前日、照ノ富士を寄り切った逸ノ城も4日目の日馬富士に手も足も出ない相撲で完敗した。逸ノ城の迷走は止まらない。逸ノ城の相撲に精彩がなくなって久しい。横綱・大関戦に期待がもたれなくなってきた。新入幕で横綱・大関を倒して旋風を起こしたのは、も... -
大相撲
■初 初日天覧相撲の中の物言い2番を分析
国技館では入場すると手荷物検査が待っていた。「天覧相撲ですか」と聞くとそうという返事だった。昭和天皇のときは幕内の土俵入りからご覧になっていた。その土俵入りは通常とは異なっている御前掛かり土俵入りだった。御前掛かり土俵入りを見たことがな... -
大相撲
一月場所の新たな見どころ
明日10日から初日が始まる。ついにか、とうとうかは人によって異なる。筆者はやり残していることがあるので、どちらかというと後者である。だが、スイッチを切りかえ、明日からの初日にそなえる。そこで一月場所はどうなるか。これまで横綱・大関に関して... -
大相撲
写真で見る明治神宮での奉納土俵入り
新春恒例の明治神宮での奉納土俵入りが行われた。年1回だけここで会う方がいる。かつて相撲を取った仲間である。といってもアマチュアではなく草相撲である。それでも夏合宿で湖畔に行ったり、大会をおこなったりした。夏合宿は1日目がちゃんこ鍋、2日... -
大相撲
新旧交代せず
「白鵬は今年引退する」と知人が言う。知人の白鵬嫌いはここまで来たか。と思わずにはいられない。しかし、筆者は冷静につっこむ。白鵬は去年1場所0勝があっても年間最多勝を取ったではないか。白鵬が引退する理由はいったい何なのか。桜の花が散る如く... -
大相撲
連続写真で見る朝青龍のスピードと集中力
2015年末の総見で白鵬・大関は相撲を取らなかったと報じられた。横綱審議委員からは「朝青龍がいたころは11時前に終わることはなかった」という発言が出たという。朝青龍といえばスピードと集中力で相撲を取った横綱である。今の力士にはいないタイプであ... -
大相撲
今年1年ご愛読ありがとうございました
今年(2015年)1年ご愛読誠にありがとうございました。昨年(2014年)よりpvが約38100多いという結果を得られたのもご愛読いただいた皆様のおかげです。土俵の目撃者はいいものはいい、よくないものはよくないと書くことを指針としてきました。また同時に... -
大相撲
今年の土俵の目撃者を振り返って
今年も残すところ2日強となった。振り返れば土俵の目撃者は様々なテーマに取り組んできた。10月には3回にわたって「無念!玉の海}を書いた。腰で取る相撲で抜群の安定感を誇った玉の海が、27歳という若さで帰らぬ人となったときの衝撃・悲しみは一生忘... -
大相撲
初期の外国人の優勝
日本人の優勝が出なくなって久しい。日本出身の日本人の最後の優勝は平成18年一月場所の大関栃東である。それでは逆に外国人の初優勝はというと昭和47年七月場所の高見山である。この年は一月場所から誰が優勝するかわからない戦国場所であった。事実一月... -
大相撲
来年はどうなる 大関陣
照ノ富士65勝25敗稀勢の里62勝28敗琴奨菊 50勝39敗1休豪栄道 48勝41敗1休これが2015年の大関の成績である。(照ノ富士は大関3場所)大関の責任勝ち星は10勝である。大関として合格なのは照ノ富士と稀勢の里の2力士である。ただし、稀勢の... -
大相撲
一月場所の番付発表
12月年の瀬の影響で、木曜日に一月場所の番付が発表された。白鵬は西横綱のままである。照ノ富士も東大関の座をあけわたした。人気の勢が2度目の小結についた。これまで横綱・大関とのフル対戦での勝ち越しはないだけに真価を問われる。2015年は1勝14敗... -
大相撲
2015年大相撲10大ニュース 2位1位
■2位照ノ富士初優勝で大関昇進今年の一月場所までは勝ちこすのがせいいっぱいだった照ノ富士だったが、翌場所から変身した。三月場所は白鵬を倒して、13勝2敗という好成績を残した。期待される逸材ではあったが、ようやく開花した。照ノ富士はもともと間... -
大相撲
2015年大相撲10大ニュース 4位3位
■4位旭天鵬・若の里の両ベテランが引退旭天鵬と若の里をひとくくりで扱ったことが、順位を押し上げた。単独だったら6位と8位であった。七月場所後に旭天鵬が40歳10ヶ月で引退し大島を襲名した。若の里は夏巡業に出るため、巡業終了後に39歳1ヶ月で引退... -
大相撲
来年はどうなる 優勝
白鵬 15勝白鵬 14勝1敗照ノ富士12勝3敗白鵬 14勝1敗鶴竜 12勝3敗日馬富士13勝2敗<七月場所優勝の白鵬 左は旗手旭天鵬> これが今年1年間の優勝力士である。これから何が読み解けるか。まず、優勝レベルでは、14勝以上をあげたのは白鵬一... -
大相撲
2015年大相撲10大ニュース 6位5位
■6位音羽山親方(元大関貴ノ浪)急死元大関貴ノ浪の音羽山親方が6月20午前大阪市内のホテルで倒れ、急性心不全で亡くなられた。まだ43歳という若さだった。引退後の2006年には心房細動・肺血しょう・重症肺炎になり、1年前の1月には胃がんで手術してい... -
大相撲
2015年大相撲10大ニュース 8位7位
■8位嘉風横綱・大関食いで大活躍今年の嘉風は一月場所から七月場所まで幕内中位以下であった。すなわち横綱・大関との対戦はなかった。九月場所、突如白鵬・鶴竜の両横綱、琴奨菊・豪栄道の大関を倒し、11勝4敗と好成績をあげて殊勲賞と技能賞を獲得した... -
大相撲
2015年大相撲10大ニュース 10位9位
■10位満員御礼が80日連続でストップ昨年の十一月場所の12日目から始まった満員御礼は今年に入っても続きに続いた。一月場所東京、三月場所大阪、五月場所東京、七月場所名古屋と4場所連続満員御礼達成となった。そして圧巻は九月場所であった。15日間満員... -
大相撲
2015年大相撲10大ニュース 前文
今年は重大ニュースが目立った年だった。振り返ると、ニュースは土俵外にもあったし、予期しないニュースも出てきた。そんななか、好角家・相撲通のS氏・H氏・T氏・A氏・K氏・M氏・さらにI氏に加わっていただき、7氏から今年の10大ニュースを寄せて... -
大相撲
発売8日目の一月場所チケット
チケットの発売開始から8日たった。土日祝日はその日というより、午後一か午後二には売り切れたようである。平日は13日目が残りわずかで、3日目から6日目及び9日目から12日目はまだ購入できる。当然のことながら、土俵近くになればなるほど席は少なく... -
大相撲
来年はどうなる 白鵬
今年の白鵬はよくも悪くも話題を振りまいた。○A.一月場所全勝優勝で33回目の優勝。偉大な大鵬の32回優勝超えを果たす■1.場所後の記者会見で稀勢の里戦の物言いに対して審判にクレームをつけ、問題に○B.三月場所優勝して6連覇を達成■2.場所後の恒...