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照ノ富士の全盛期

三月場所優勝同点に終わったが、久々に積極
的で元気あふれる相撲を取った照ノ富士。
照ノ富士がいたからこそ、稀勢の里の逆転
優勝が感動を呼んだともいえる。三月場所は
照ノ富士にとって実はカド番であった。それ
も4度目のカド番であった。昨年(平成28年)
の一月場所から一場所おきにカド番という
要領のよさであった。以下がその詳細である。
平成28年
一月場所 3勝3敗9休
三月場所 8勝7敗
五月場所 2勝13敗
七月場所 8勝7敗
九月場所 4勝11敗
十一月場所8勝7敗
平成29年
一月場所 4勝11敗
これを見る限り、とても大関の実力とはいえ
ない、ということが明々白々である。
110512五日目幕下以下 255
<若三勝の名で一番出世 当時2代目
若乃花の間垣部屋所属>
 
照ノ富士はスピード出世の力士だった。平成
23年の技量審査場所で一番出世した。序ノ口
デビューから2年1場所かかって十両入りし
た。十両は3場所で通過している。優勝が
1回ある。そして入幕8場所を要して、9場
所目で大関に昇進しているのである。白鵬が
入幕12場所を要して13場所目に大関に昇進
しているのと比較すると、照ノ富士がいかに
早いかわかる。
それでは照ノ富士の全盛期はいつか。それは
大関にあがる直前2場所の関脇時代から大関
に昇進した直後の2場所である。成績は以下
である。
平成27年
三月場所 関脇13勝2敗
五月場所 関脇12勝3敗優勝
七月場所 大関11勝4敗
九月場所 大関12勝3敗優勝同点
150320十三日目幕内 1029
<H27年三月 横綱白鵬を寄り切る>
 
このころの照ノ富士は勢いがあり、伸び盛り
であり、何より23歳と若かった。ほかの横綱・
大関が30代及び30代へと突入せんとしている
のと比較すると、まさに期待される若手で
あった。横綱がねらえる大関であった。しか
し、その後ケガの影響があって照ノ富士に影
を落とし、精彩を欠く相撲が続いた。
三月場所の13勝2敗をもって復活といって
いいのか。照ノ富士にとって今回の13勝2敗
が新たな全盛期のスタートとなるのか。現
段階では、まだ微妙としかいえない。五月
場所の照ノ富士を見守るしかないと思う。
150527照ノ富士大関 082
<H27年五月場所後 大関昇進の日の
照ノ富士>

年2場所時代のファンは夏場所後から7カ月
どのように過ごしてたのでしょう。
興味深いテーマをこれからもお届けます。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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