三月場所、御嶽海は横綱・大関全員と対戦
する小結で9勝6敗と勝ち越した。横綱戦は
1勝3敗(1勝は白鵬からの不戦勝)、大関
戦は1敗、関脇以下に8勝2敗であった。
一方正代は横綱・大関全員と対戦する小結で
4勝11敗と大敗した。横綱戦は1勝3敗、
大関戦は1勝1敗、関脇以下に2勝7敗で
あった。
<十両時代 正代が御嶽海に勝利>
御嶽海は横綱・大関全員と対戦する地位で
連続勝ち越しである。未知の領域に入った
といえる。御嶽海は幕下10枚目格でデビュー
した。幕下2場所、十両2場所(1場所優勝)
で入幕し、順調な出世であった。御嶽海の
躓きは入幕2場所目のインフルエンザによる
休場である。途中から再出場したが、いかに
も勢いがそがれた印象である。
御嶽海が横綱・大関全員と対戦したのは入幕
5場所目であった。これを遅いとみるか。
朝汐(前名長岡)は入幕3場所目であった。
武双山も入幕3場所目である。ただし、朝汐
(前名長岡)が横綱・大関全員と対戦する
地位で勝ち越したのは、入幕9場所目であっ
た。その点御嶽海は入幕8場所目である。
ただ、武双山は入幕3場所目の横綱・大関
全員と初対戦したときに勝ち越している。
それも5場所連続勝ち越しという驚異的な
強さを発揮している。
<2場所連続上位で勝ち越した御嶽海>
御嶽海は横綱・大関全員との初対戦は負け
越している。2場所後の再チャレンジでも
負け越し、そこから11勝、9勝と連続勝ち
越したわけである。
正代は御嶽海の入幕2場所目に新入幕をはた
した。正代は前相撲から取るというスタート
であった。この点は宇良も同じである。横綱・
大関全員と対戦したのは、入幕3場所目で
ある。この点は御嶽海より早い。再チャレン
ジは2場所後であるが、ここでも負け越した。
その翌場所は横綱・大関との部分対戦だった。
3度目の挑戦となった今年の一月場所は、
惜しくも7勝8敗だった。そして三月場所は
大敗したわけである。
<上位で勝ち越しが課題の正代>
つまり正代は横綱・大関全員と対戦して、
まだ勝ち越しがないのである。ここが御嶽海
との差になって表われている。正代は五月
場所、横綱・大関との対戦がない地位まで
番付を下げることが予想される。再び横綱・
大関全員と対戦する地位に戻ってきたときは、
5度目の挑戦になる。そこで勝ち越せるか
どうかで今後の正代のゆくすえがみえてくる。
<三月場所 御嶽海が正代をくだす>
中国勢を撃破して優勝した卓球平野選手は
すごすぎるとしか言いようがありません。
興味深いテーマをこれからもお届けます。
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