先場所12勝をあげて大活躍した高安。五月
場所はいよいよ大関昇進をかける場所になる。
それだけ高安が焦点になる。実は、幕内は
2つある。横綱・大関全員と対戦(あるいは
1番少ない準対戦)するクラスとそうでない
クラスの2つである。高安はこれまで上位戦
でどのように戦ってきたのか。あらためて
ふり返ってみよう(なお、横綱・大関との
部分対戦は含まない)。
高安が入幕したのは平成23年七月場所である。
21歳と幕内で最も若かった。同じ場所に新入
幕をはたした力士に宝富士、大道、富士東が
いる。初の上位戦は入幕4場所目の平成24年
一月場所にめぐってきた。横綱白鵬、大関
琴奨菊・琴欧洲・日馬富士には勝てなかった
が、6勝9敗とまずまずの成績をおさめた。
<新入幕の高安>
上位で初めて勝ち越したのは、入幕13場所目
の平成25年七月場所である。この場所は横綱
日馬富士、大関鶴竜・琴欧洲を倒して9勝
6敗の成績をあげ、殊勲賞を受賞した。この
成績によって翌場所は小結に昇進した。だが、
再び上位で勝ち越すには、時間が必要だった。
<H25年七月 横綱春馬づ時を倒す>
2度目の上位勝ち越しは、最初の上位勝ち
越しから8場所目の平成26年十一月場所で
ある。この場所初めて白鵬に勝った。しかも
白鵬はこの場所の優勝者であった。ほかに
横綱日馬富士、大関豪栄道を倒して10勝5敗
と2ケタ勝利をあげ、殊勲賞を受賞した。
しかし、これも単発で終わってしまった。
この当時、高安に大関候補という見方は
なかった、
<H26年十一月 高安、絶対王者白鵬から金星>
連続上位での勝ち越しが実現したのはつい
最近なのである。昨年の七月場所、九月場所
である。このとき11勝、10勝の2ケタ成績を
あげ、十一月場所は豪栄道の横綱とともに
大関昇進か、と話題を集めた。このあたり
(昨年の七月場所以降)から大関には強く、
12勝2敗の好成績をおさめている。横綱戦
も5勝8敗である。
<先場所 玉鷲から貴重な12勝目をあげた高安>
21歳で入幕した高安は27歳になった。横綱を
視野にいれたら、いつまでも時間はない。
前回は7勝8敗でチャンスを逃しているだけ
に、五月場所こそ大関を決めたいところで
ある。
連絡が途絶えていた相撲仲間と連絡が
取れました。
興味深いテーマをこれからもお届けます。
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