このところ白鵬が弱くなった、衰えたという
話ばかり書いてきた。人間照る日があれば
曇る日もある。また「白鵬のかちあげ、ダメ
押し、懸賞金の取り方が嫌いという方」が
いるかもしれないが、人間には功罪がある。
ということで白鵬が、実は大変な功労者で
あることをここに記したい。
白鵬の功労、それは大相撲冬の時代を支えた
ことである。今日、数時間でチケットが完売
する大相撲人気からは考えられないが、大相
撲には人気が低迷していた時期があった。
日本人横綱がいない、日本人の優勝者がいな
いということもあるが、根本は、不祥事の
連続であった。
平成19年6月 新弟子暴行死事件
平成20年8、9月大麻事件
平成22年5月 野球賭博事件
平成23年2月 八百長発覚事件
まあ、よくぞここまでというぐらい大相撲界
は、揺れに揺れた。事件に関った力士・関係
者の多くが相撲界を去っていった。平成23年
の八百長発覚事件では本場所が中止に追い
込まれたほどである。平成19年6月の新弟子
暴行死事件のあとの七月場所が白鵬の新横綱
としての場所であった。2年4場所、つまり
平成22年一月場所までは朝青龍と白鵬の2横
綱の時代であった。この間白鵬は16場所中
9回優勝している。
<平成23年技量審査場所
またも優勝旗だけの表彰>
平成22年三月場所から24年九月場所までの
15場所は白鵬の一人横綱時代である。この間
大相撲界を震撼させる野球賭博事件と八百長
発覚事件がおきた。そのため直後の場所は
優勝の表彰が優勝旗だけという寂しさであっ
た。白鵬は実にこれを2度味わっている。
つまり横綱白鵬は不祥事とともにあった時代
である。冬の時代は初日でも当日いい席が
けっこう買えたりした。平日は販売窓口で、
もっといい席があります、といわれたくらい
である。成人の日7000人で、空席が目立った
ことは痛烈に覚えている。今なら考えられ
ない時代である。
こうした状況で横綱不在、場所は乱戦混戦の
連続だったらどうなっていただろうか。白鵬
は一人横綱時代15場所中10回優勝している。
双葉山に続く、63連勝を成し遂げた。2度も
優勝旗だけという寂しい優勝表彰は後にも
先にも白鵬だけである。白鵬こそ、大相撲冬
の時代を支えてきたのは紛れもない事実であり、
その功績はとてつもなく大きい。
相撲好きが入院していたことがわかった。
健康であればこそ大相撲観戦ができること
を認識し直しました。
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よしなに
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