大相撲

栃錦・若乃花(初代)の出世街道

2017年4月15日

相撲史に類をみないほど拮抗した栃錦と若乃
花。それも、ともに小兵で(後年栃錦は体重
が増加した)ありながら、大型力士を相手に
して、時代を築いた。千代の富士が2人いる
ようなものだから相撲は面白かった。2人の
活躍はよく知られているところだが、出世
街道はどうであったか。まず、以下に目を
移していただきたい。
栃若表A
表を見るにあたり現代とは異なる点がある。
時代背景がまず違う。栃錦が前相撲を取った
のは昭和14年春場所であった。当時は年2場
所の時代であった。昭和14年春場所といえば、
双葉山の連勝が69でストップした場所である。

栃錦(大塚の四股名のときがあるが、ここで
は栃錦で統一)の表に新序がある。前相撲を
取った翌場所である。当時は前相撲で連勝
すると本中に進み、ここで2勝すると新序
出世という仕組みであった。今年の三月場所、
前相撲で2勝していない力士でも来場所は、
序ノ口である。栃錦の時代は今よりはるかに
厳しい制度であった。番付に名前が載るのに
時間がかかったり、載らないで終わったり
した者がいたほどである。
栃  錦
<栃錦のブロマイド>
 
栃錦は、幕下以下で負け越したのは序二段の
1度しかない。幕下で4勝4敗の五分の星が
2度あるだけである。師匠である元栃木山の
春日野は言う。「あれのえらいところは、
番付が上がれば上がっただけの相撲を取った
ということ。三段目へ上がったときは、無理
かなと思ったが、ちゃんと星を残す。幕下へ
上がれば上がったでなんとかやる。これが
あれの特徴です」

幕下以下を○15で十両入りした。現代ならば
○30以上が必要である。19歳3ヶ月であった。
ところが十両1場所を務めた後、なんと海軍
に身を寄せなければならなかった。兵役で
ある。2場所ほどのブランクで終戦を迎え、
十両に復帰した。復帰して2場所で入幕した。
昭和22年夏場所のことであった。

若乃花(時期によって「ノ」のときがあるが
ここでは乃で統一)の入門は、戦後の昭和
21年である。青森のりんご園が台風で壊滅的
打撃を受け、花田一家は北海道に身を寄せた。
長男の若乃花は一家を支える立場であった。
若乃花が相撲界にいくと一家の収入は減る。
それだけに若乃花は3年で関取という目標を
たてた。
若の花
<若乃花のブロマイド>
 
若乃花は序ノ口こそ2勝3敗と負け越したが、
翌場所序二段で5勝1敗の優勝。さらに三段
目でも6勝で優勝して幕下入りした。幕下
2場所目はどういうものか12日間相撲を取っ
た。千秋楽の相手は拓大相撲部出身の11勝の
吉井山であった。若乃花は吉井山の突っ張り
を受け止め、上手投げでぶん投げてしまった。
10勝2敗で、3年かからずに十両入りした。

十両は2場所で突破している。入幕は昭和
25年の春場所である。栃錦はそのとき小結で
あった。入幕までの出世街道は、若乃花の
ほうが早い。入門は栃錦の7年後だったが、
若乃花は栃錦との差を縮めてきていた。

幕下以下の若手の成長が楽しみです。
興味深いテーマをこれからもお届けます。

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  • この記事を書いた人
denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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