大相撲

高安大関近しで改めて考えたこと

2017年4月13日

三月場所は12勝と自己最高タイの成績を
あげ、大いに場所を盛り上げ、ファンを
わかせた高安。一月場所の11勝に続いての
好成績だけに五月場所は、大関昇進をかけた
場所になる。最近、「大関昇進は、3場所
通算33勝が目安」が一人歩きしている。数字
だけで決まるなら、審議の余地はなくなる。
また3場所だけだと一時的な勢いだけで大関
になることは十分考えられる。改めて考え
れば、年6場所の時代なら5場所は検討した
いところである。
170317六日目幕内 719
<三月場所 照ノ富士を撃破した高安>
 
15日制では、実際に3場所30勝未満で昇進
した例がある。初代若乃花、朝汐、北葉山、
北の富士である。3場所前負け越しているの
が、若羽黒、魁傑である。また栃光は、3場
所前横綱・大関との対戦はない。最近では、
さすがにこうしたケースは見られなくなった。
北葉 
<北葉山のブロマイド>
 
大相撲は消化試合がない優れたシステムで
ある。プロ野球では優勝できなければ2位も
最下位も一緒であるという。来シーズンは
同じスタートでペナントレースが始まるから
である。しかし、大相撲は成績によって番付
の地位が変わる。それだけに1勝でも多く
勝っておきたいところである。特に幕下以下
は7番しかないので、4勝と5勝、3勝と
2勝は大違いである。

ところが、これにあてはまらない地位がある。
大関である。大関においては、0勝から7勝、
8勝から11勝は同じ意味しかない。実は2場
所連続負け越さない限り、大関の地位を落ち
ないという制度が、大関を弱くしている。
「大関の法則」によって大関になったとたん
1ケタ勝利が目立つようになる。年6場所制
となって、大関で1場所平均10勝以上の勝率
の成績をあげた力士はいない。日馬富士、
鶴竜も大関に昇進したころは同様であった。
170116九日目幕内 996
<一月場所白鵬から勝利した高安>
 
高安が大関に昇進したら「大関の法則」に
あてはまってほしくない。兄弟子の稀勢の里
は、大関止まりなら唯一の1場所平均10勝
以上の勝率をあげた力士である。高安は大関
時代の稀勢の里を、いや横綱を目指して邁進
していただきたい。

五月場所のチケットは〇日目が消えています。
日付のみです。
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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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