大相撲

横綱・大関に挑む10人のサムライ

2017年1月5日

8日から始まる一月場所、東関脇玉鷲から東
3枚目隠岐の海までが横綱・大関7人(場合
によっては6人)に挑む。上位に休場が出る
と西3枚目勢も入ってくる。休場者が出なく
ても同部屋対戦せずで、先場所の正代同様、
日馬富士、稀勢の里、照ノ富士と対戦する
ことが予想される。先場所、玉鷲は今までの
玉鷲にあらずの強さを発揮し、技能賞を受賞
した。一月場所では誰が活躍し、勝ち越す
のか。まず、昨年1年間の成績を見ていこう。
2016年成績A
上記の表は横綱・大関戦との対戦率ごとに
クラス分してある。当然幕内上位にいたほう
が対戦は増えていく。学生相撲出身で期待が
大きい力士が、正代と御嶽海である。御嶽海
のほうが1場所先に入幕しているが、成績、
横綱・大関との対戦数は正代が上まわって
いる。ただし、両力士とも横綱戦の勝利は
ない。一月場所は両力士が横綱・大関にどん
な相撲をとるか。果たして勝ち越せるか。
一月場所は正代と御嶽海にとって、今年1年
を占う場所になる。
161119七日目幕内 714
<稀勢の里を倒した直後の正代>
161114二日目幕内 719
<琴奨菊に勝利した直後の御岳海>
 
横綱・大関戦に期待できる力士は、隠岐の海
である。隠岐の海は昨年日馬富士から3勝、
鶴竜から1勝をあげている。そのうち七月
場所は優勝した日馬富士に土をつけている。
高安の横綱3勝のうち1勝は不戦勝である。
勢は鶴竜から2勝、白鵬から1勝をあげて
いる。白鵬が関脇以下に負けたのは4敗で
あるから、貴重な勝ち星である。宝富士は
その白鵬から2勝をあげ、そのうち1勝は
白鵬が14勝1敗で優勝した三月場所だから、
価値ある勝利であった。

もう一つ表を見ていただきたい。以下の規定
にそって分類したものである。
C…横綱・大関と対戦なしまたは部分対戦
B…横綱・大関とフル対戦か1番少ない準対
戦で負け越し
A…横綱・大関とフル対戦か1番少ない準対
戦で勝ち越し
ABC分類A
これによって実力者が誰か浮き彫りになる。
正代、御嶽海はまだB止まりである。同じ
学生相撲の前名長浜の豊山は、入幕4場所目
で横綱・大関とフル対戦して勝ち越している。
人気の勢も入幕から約5年たったが、まだ
Bの域である。Aは横綱・大関の出場数にも
よるが、毎場所1人か2人くらいしか出ない
難しく、めったにできないモノである。10人
のサムライの中で実績のあるのは、宝富士、
隠岐の海、栃ノ心である。昨年1年間をみて
も、隠岐の海が3場所、宝富士・高安が2場
所Aである。
160313初日幕内 646
<優勝した白鵬を寄り切った宝富士>
160712三日目幕内 856
<隠岐の海、優勝した日馬富士を土俵外へ>
 
10人のサムライはどんな相撲を取るか。展開
によっては大関を追い込む流れになるか。
一月場所を予見しているのか、冷たい強風が
吹き荒れた初日3日前であった。

寒い日はなべが美味である。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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