今日5月3日は1年ぶりの稽古総見の一般
公開日である。国技館には昨年同様5時半に
着いた。並んでいる列は南門を越えて大江戸
博物館方向に伸びている。だが、4列に並び
直すと南門あたりに縮んだ。ここから方向を
変えて国技館横に並ばせた。昨年は櫓あたり
に位置したから、今年は80人くらい後に並ん
だことになる。先頭は前日の18時に並んだと
いう。ただ、いかに並んでも国技館内に入れ
ないことはない。
雨がないのが幸いである。駅から走ってくる
方がいる。国技館横では走らないよう係員が
制止する。入場は7時の予定であるが、6時
50分から開始した。幕下力士はまだ四股など
準備運動中である。いつもはきまったメンバ
ーと同席するのだが、この日は2人が都合で
来られない。座布団のないマス席に入って、
相撲仲間1人を待つことにする。マスは必ず
しも4人とは限らないから、観客は見た感じ
7000人から8000人くらい。なお、タマリ席は
ない。

<稽古を見つめる幕下の精鋭>
幕下の稽古が開始されたのは7時半ごろで
ある。申し合いである。勝った力士が次の
力士を指名する方式である。勝ち続ければ
土俵に残れるわけである。幕下では貴公俊と
霧馬山が意欲的に稽古をする。ともに幕下の
ホープである。東京オリンピックのときは
幕内で活躍しているのでは、と見ている。
十両ではベテラン安美錦の稽古が目立った。
膝のケガは完治することはないのだろうが、
前に出ようとしている。新十両の貴源治に
注目した。若く、たくましい。体はまだ大
きくなる。稽古場は本場所の如く、本場所
は稽古場の如くという。どうしても申し合い
だと稽古量に限界がある。相撲仲間が見えて
五月場所のチケットを渡した。

<貴源治(左)>
今日の見どころは三月場所重傷をおって巡業
を休んだ稀勢の里が顔を出すか否かである。
稀勢の里は来なかった。顔出しという方法が
あるが、土俵に上がらないと、かえってお客
さんをがっかりさせると踏んだのか、いっさ
い姿をみせなかった。稀勢の里のケガは短期
間で直るモノではないと推測される。
幕内では高安、宇良、石浦、豊山などが注目
を集めていた。宇良は正攻法ではなかなか
目が出にくい。稽古は勝敗ではないが、高安
が逸ノ城に負けると館内からため息がもれた。
豪栄道、照ノ富士、鶴竜が交代で三番稽古を
繰り広げた。鶴竜は6月に第2子が誕生する
予定だという。五月場所か七月場所に優勝
しておきたいところである。

<日馬富士と高安の三番稽古>
白鵬、日馬富士は土俵に上がらないのか、と
思わせたがそんなことはなかった。ただし、
横綱・大関相手ではなく、白鵬は、正代、
貴ノ岩、遠藤らを相手に三番稽古をした。
また日馬富士は高安相手に三番稽古をした。
三番稽古を終えたばかりの高安にいきなり
ぶつかり稽古は酷だった。胸を出したのは
白鵬だが、高安はフラフラだった。このリベ
ンジは本場所に実現するのか、注目である。

<ぶつかり稽古 胸を出す白鵬、ぶつかる高安>
こうして稽古は11時ごろ終了した。帰り際
番付を求める長蛇の列ができているのを
眺めつつ国技館をあとにした。
高齢者の運転事故ニュースが目立ちます。
興味深いテーマをこれからもお届けます。
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