大相撲

■福岡千秋楽 明暗を分けたモノ

2016年11月29日

鶴竜が日馬富士との横綱戦を制して、14勝
1敗の堂々たる成績で優勝した。鶴竜が横綱
に昇進して16場所目のことであった。今年
1年間優勝争いをすることができず、存在
価値を問われかねなかったが、見事脱却した。
優勝か否か、明暗を分けたものは何か。それ
は、取りこぼしである。
日馬富士…1敗
鶴竜…0
白鵬…1敗
豪栄道…2敗
稀勢の里…3敗
161127千秋楽幕内表彰A 690
<3回目の優勝を達成した鶴竜>
 
鶴竜は取りこぼしなしで横綱・大関戦に入っ
た。この差は大きい。次点12勝の稀勢の里は
横綱・大関戦に全勝しながら、平幕に3敗
している。もったいない話である。精神面が
持ち味を殺している。また、日馬富士はどう
しても取りこぼしがつきまとう。磐石白鵬も
休場明けのせいか、遠藤にまったくいいとこ
ろなく敗れ去っている。優勝するためには
取りこぼしをなくすることである。
161127千秋楽表彰B 185
<年間最多勝で表彰された稀勢の里>
 
遠藤と正代、同じ前頭3枚目でありながら、
明暗を分けた。遠藤が横綱・大関と7番取っ
たのに対し、正代は同部屋で対戦がない日馬
富士、照ノ富士、稀勢の里の3戦に過ぎない。
この対戦数が遠藤と正代の明暗を分けた。
当然横綱・大関戦7番のほうが成績をあげる
上では難しい。遠藤はわずか1点の負け越し
に対し、横綱・大関3番の正代は11勝と星を
残し、敢闘賞を受賞して来場所は三役が予想
される。番付わずか半枚の差がここまで大き
な差となって表われたのである。
161127千秋楽幕内表彰A 294
<玉鷲に負け、負け越した遠藤>
161127千秋楽表彰B 204
<敢闘賞を受賞した正代>
 
千秋楽、稀勢の里対琴奨菊の大関戦が組まれ
なかったのは異例である。いいこととはけし
て思わない。三役以上はリーグ戦のつもりで
取組編成をしなければ、優遇されている意味
が失われる。今後は奇をてらう取組は見たく
ない。

福岡から戻って忙しさの本番が始まる。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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