★場所の相撲人気をどうみるか
満員御礼が出なかったのは2日間だけだから、
よく入ったといえる。ただし、客席がずいぶん
プレス用などでつぶされている。今回は新た
に大型のブースが設けられていた。こんなに
多くの客席を犠牲にするのが、十一月場所の
特徴である。今のままでいいのではなく、
工夫とやりくりが必要である。
プレス用などでつぶされている。今回は新た
に大型のブースが設けられていた。こんなに
多くの客席を犠牲にするのが、十一月場所の
特徴である。今のままでいいのではなく、
工夫とやりくりが必要である。
優勝争いは毎日がサバイバル戦になっている。
面白くしたのは横綱に3連勝した稀勢の里と
いえる。ただ、14日目に優勝が決まったのは
意外だった。千秋楽は緊張感の薄いものに
なってしまった。制限時間後の仕切りのやり
直しほど白けるものはない。研修なり、稽古
から立ち合いを身につける習慣をつけないと、
本場所でうまくいくはずがない。
★横綱陣について
前評判はそれほどでもなかった鶴竜が3回目
の優勝を14勝1敗の好成績で飾った。鶴竜は
予想を超える働きで、よくやったといえる。
鶴竜の引きは負けを呼ぶといわれるなか、
今回はまともな引きはなかった。今後は未知
の領域である連覇を目指していただきたい。
日馬富士と白鵬はともに1勝足りない11勝で
終わってしまった。日馬富士は最後、息切れ
した。白鵬は休場明けで万全ではなかった。
2敗した時点で優勝はなかった。ただ、通算
1000勝スピード達成はあっぱれだった。魁皇
の1047勝を破るのは時間の問題である。
★大関陣に関して
合格は稀勢の里のみである。3横綱に3連勝
したのは、見事であった。その反面平幕に
3敗したのはいただけない。稀勢の里の一月
場所の横綱は、問題にもならない。横綱の
昇進基準は品格・力量抜群であることを忘れ
てはいけない。
豪栄道は序盤戦完璧だった。終わってみれば
9勝6敗で本来の大関に戻った。3横綱に
歯が立たなかった。8勝照ノ富士・5勝琴奨
菊は論外。
★三賞について
横綱・大関全員と対戦して唯一勝ち越したの
が、玉鷲である。関脇以下でもっとも輝いた
力士である。果敢で強烈な攻めは、これまで
の玉鷲からには見られない変身相撲だった。
10勝して技能賞は当然だった。殊勲賞は横綱・
大関がいまいちの成績のため、なかった。
正代は着実に強くなっている。稀勢の里を
倒して11勝はできすぎ。敢闘賞は当然だった。
石浦は十両時代1度も2ケタ勝利がなかった。
それが新入幕したとたん10勝した。敢闘賞
受賞だが、技能賞もありだった。
★はかに気がついた点は
遠藤は1横綱3大関を倒しながら、惜しくも
負け越した。遠藤は横綱・大関全員と対戦
する地位での勝ち越しはない。三役もない。
この2点を来年は果たしていただきたい。
高安はまだ安定した力がない。大関に昇進
したとたん1ケタ勝ち星になる「大関の法則」
にのっとった大関ならいらない。まず、三役
に定着できる力をつけることである。
★最後に場所の採点を
73点。
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