納めの十一月場所が終わり、平成28年の大相
撲は終了した。今年1年、各力士はどのよう
な成績を残したか。前半勢いがあったが、
後半伸び悩んだり、その逆、あるいは最後
まで浮上することはなったりと様々な人間
模様を見せてくれた。
年間成績を出す上で気をつけたことは、単純
な数値で測ってはいけない、ということで
あった。なぜなら幕内はリーグ戦ではない。
横綱・大関と対戦する地位とそれ以外の地位
の2つに別れる。そこで横綱・大関との対戦
率を出して、クラス別にランキングを出して
みた。なお、6場所幕内在位力士のみを対象
にした。それが以下である。
今年は28力士が1年間幕内在位した。幕内
力士は定員42人だから、3分の2に相当する。
今年は横綱の第一人者白鵬の休場が影響し、
大関稀勢の里が年間最多勝力士となった。
成績は69勝21敗である。優勝なしの年間最多
勝は初めてである。横綱日馬富士は67勝で
及ばなかった。稀勢の里はりっぱだが、横綱
うんぬんをいうような成績ではない。1場所
平均は11.5勝にすぎない。それ以下の日馬
富士は横綱として奮起が必要である。
<年間最多勝の表彰を受ける稀勢の里>
優勝したにも関らず、琴奨菊、豪栄道は1年
間の成績では、きわめて低調であった。成績
が安定していないことがわかる。負け越しも
あった。30歳を過ぎた彼らに、これ以上大き
な期待は禁物である。照ノ富士の成績は論外
である。
関脇以下で活躍したのが、隠岐の海である。
横綱・大関との対戦率35.6%で勝ち越したの
は、天晴れである。隠岐の海が横綱・大関戦
がなかったのは一月場所だけである。横綱
から4勝、大関から8勝は関脇以下ではトッ
プである。
<九月場所 殊勲賞受賞の隠岐の海>
正代は今年横綱・大関戦が足りなかった。
御嶽海はさらに横綱・大関戦が少なかった。
両力士とも、学生のスピード出世の豊山(前
名内田)、最高峰に達した輪島と比較すると
どうも物足りない。最初の横綱・大関挑戦では
負け越しても、再挑戦では勝ち越す。その
まま負け越すことなく大関に昇進とはいか
ない。真価を問われるのは来年である。
<一月場所新入幕の正代>
来年はどんな顔ぶれが年間勝利ランキングに
顔を出すか。今から楽しみである。
今日は連絡数件、郵便物2点出し多忙
だった。もちろん相撲関連です。
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑