大相撲

白鵬の挫折

2017年2月7日

一月場所の白鵬は14日目に平幕の貴ノ岩に
よもやの敗戦をきっし、稀勢の里の優勝が
自動的に決まってしまった。貴ノ岩は前頭
10枚目で13日目まで10勝3敗だが、上位戦は
小結の高安としか当たっていない。ところが、
終盤にきて横綱鶴竜、大関豪栄道が休場して
急遽白鵬戦が組まれた。普通なら横綱には歯
が立たないところだが、実際は貴ノ岩が堂々
と白鵬を寄り切ってしまった。
170121十四日目幕内 617
<貴ノ岩に敗れた白鵬>
 
貴ノ岩はがちんこ力士であるが、白鵬を脅か
す要素はない。それが負けたのだから、深刻
な敗戦であった。その結果、白鵬は横綱とし
て初めて4場所連続優勝なしという記録を
つくってしまった。成績も悪い。4場所で
32勝13敗15休である。ちなみに稀勢の里は
4場所で48勝12敗である。

今まで見たこともない白鵬である。大鵬は
晩年、1年に2回、1回、1回という優勝
回数であった。北の湖は1年に1回、なし、
1回の後 新国技館開設の一月場所引退した。
3者は若くして横綱に昇進したという共通点
をもっている。大鵬は30歳で引退し、北の湖
は31歳だったが、最後は新国技館での出場の
ため、かなり無理をしていた。白鵬は三月
場所前で32歳をむかえる。

白鵬は東京オリンピックまで取ると意気込ん
でいる。しかし、白鵬の相撲は以前の相撲
ではない。明らかに後退している。取りこぼ
しも目立つようになってきた。ただ、幸か
不幸か日馬富士、鶴竜、稀勢の里、豪栄道と
いった周囲も30歳を超えている。照ノ富士は
覇気がない状態である。
170115八日目幕内 961
<荒鷲になすすべなく敗れた白鵬>
 
白鵬最大の強敵は稀勢の里である。稀勢の里
は、今心技体が一番充実している。しかし、
新横綱の場所はなかなか難しいのが、これ
までの歴史である。白鵬が稀勢の里の優勝
阻止にむけて燃えれば、三月場所はおもしろ
くなる。そのためにも十分な稽古の裏づけが
不可欠である。

風が強く、体感温度が寒い日でした。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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