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■初 10日目 終盤戦への懸念

このところ相撲内容がもう一つの稀勢の里。
今日は照ノ富士相手にじりじり攻めて1敗を
守った。相撲が乱れている白鵬は、勢相手に
離れて取ったが、なんとかさばいて連敗を
止めた。両力士に共通しているのは、強さを
見せつけ、スカッと勝つとまではいっていな
い点である。
以下の数字が何かおわかりだろうか。
鶴竜 5
日馬富士 2(途中休場)
白鵬 2
豪栄道 2+α(α=0から2の整数)
照ノ富士 5+α(α=0から2の整数)
琴奨菊 6+α(α=0から2の整数)
これは今場所の取りこぼし、すなわち関脇
以下に負けた数字である。大関はまだ2番
関脇以下と対戦するのでαで表示させていた
だいた。これを見る限り、随分気前よく負け
たものだと呆気にとられる。これは波乱とか
荒れる、の域を通り越して、横綱・大関が
弱体化しているといったほうが適切である。
カド番琴奨菊は7敗で絶体絶命である。照ノ
富士も負け越しの恐れがある。ただし、カド
番ではないので8敗以上は同じ意味しかもた
ない。今年はどうなる、の白鵬編で、白鵬は
カド番照ノ富士によく負ける。そんなこと
では優勝は望めない、という趣旨のことを
書いた。照ノ富士はカド番でないので、今場
所、それはないと思いたい。
しかしここへきて鶴竜が5勝5敗で終盤戦に
突入する。鶴竜の相撲は魂ここにあらずの
内容である。横綱の負け越しは不名誉である。
もっとも8勝や9勝だって度合いは違っても
不名誉なことに変わらない。そんな鶴竜戦に
空気を読むような相撲は見たくない。

20120520千秋楽幕内 栃煌山対旭天鵬鵬優勝決定戦1685
<旭天鵬と栃煌山の優勝決定戦>

「大波乱!平幕の○○が初優勝」こんな
新聞の見出しは見たくない。横綱・大関全員
と対戦のない権威なき優勝で幕を閉じること
は、あってはならない。平成24年五月場所、
3敗で大関稀勢の里、平幕栃煌山、旭天鵬が
千秋楽を迎えた。稀勢の里が負け、史上初の
平幕同士の優勝決定戦になってしまった。
そうした事態を避けるためにも不安を感じる
が、終盤稀勢の里、白鵬に強さを復活させて
いただくほかない。

思いがけず、友人が引っ越したと電話が
きました。

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よしなに
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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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