大相撲

■春4日目 大関候補と4横綱へ物申す

2017年3月15日

今日の好取組は御嶽海対高安、玉鷲対正代の
関脇・小結戦である。大関を狙える逸材同士
の対戦である。まず、御嶽海対高安戦は高安
の強さが強調される一番だった。御嶽海の
馬力を受け止め、上手が取れないにも関らず、
後退するどころか、圧倒してしまった。突き
押しの威力が増した玉鷲は、正代を圧倒し、
小手投げで一蹴した。

4力士は次の大関候補として注目度は高い。
ただし、大関止まりの大関は歓迎しない。
「大関の法則」で昇進したとたん、1ケタ
勝利が目立つのが大関であるからだ。大関の
責任を果たさないで、大関の待遇を受ける。
こんな非合理的な制度、ほかのスポーツにも、
企業にもない。

大関は10勝以上が責任勝ち星である。しかし、
年6場所制になって勝率が10勝以上の大関は
皆無である。特に期待が大きい高安は強い
大関か横綱を目指していただきたい。
鶴竜が琴奨菊に圧倒され、1敗をきっした。
鶴竜は立ち合いから十分の四つ身になって
勝つタイプである。それだけにパワー相撲に
先手を打たれると苦戦する。それがこの一番
でもろ出てしまった。

白鵬は重症である。勢の出足にあっという間
に後退して、東土俵際で倒れながらやや勢と
倒れこんだ。軍配は勢。勢が懸賞金を受けて
から物言いがついた。ビデオでは勢の手が
早く土俵についたように見えた。審判長の
説明は「白鵬に体がない」ということで、勢
の勝ちであった。勢の手はかばい手という
判断か。本来ならそこまで踏み込んだ説明が
必要だった。内容的には白鵬の完敗であった。
白鵬は立ち合いに踏み込み、鋭さがまるで
ない。

ここまで、横綱は11勝5敗の成績である。
4横綱は全部で60戦ある。横綱同士の対戦で
6敗する。皆勤したら、最低でも11敗する
ことになる。だが、とても11敗で済みそうも
ない流れである。一番直近の4横綱の皆勤は、
平成2年十一月場所の千代の富士、北勝海、
大乃国、旭富士で44勝16敗だった。ただし、
皆勤はこの1場所だけだった。

白鵬、鶴竜、日馬富士、稀勢の里の4横綱は
皆勤できるのか。まったく違った観点で場所
を見ていくことになる。

久々に寒い1日でした。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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