白鵬退職会見の陰に隠れたが、行司の木村銀治郎が解雇になった。
理由は力士会の積立金の使い込みであった。その額は2000万円以上
だという。このニュースを聞いたとき、力士会に積立金があったと
いうことを知った。それを行司が管理している仕組みも初耳だった。
五月場所、行司の銀治郎の姿が土俵になかった。その真相があきら
かになったが、まさかスキャンダル的なこととは想像できなかった。

日本の人口は政府予想をはるかに超えて減少している。毎年減少を
続けていたが、2050年には9515万人になる。約3300万人減少(約
25.5%減少)する。65歳以上人口は約1200万人増加。これに対し、
生産年齢人口(15~64歳)は約3500万人、若年人口(0~14歳)は
約900万 人減少する。
大相撲の力士はどうなるのか。現在取組開始は通常9時15分である。
以前8時15分開始の時期があった。それから比較すると力士数は明
らかに減少している。三段目は現在80枚目である。力士数だけなら
ともかく、観客数に影響することはないのか。労働人口が減少する
なか、特に地方場所は気になる。
大の里は75代目の横綱と報道されたが、真実か。現在の横綱の代数
は幕末の横綱陣幕が作成したものを鵜呑みにしている。初代明石、
2代目綾川、3代目丸山は横綱であったか疑わしい。実際の横綱の
始まりは谷風である。また、横綱は代わるものでなく、同時に何人
もいる。だから代数ではなく何人目と数えるのが適切である。歴史
の見直しができないと誤った視点が一人歩きする。

五月場所、翠富士は9連敗6連勝した。トンネル状態の翠富士の行
く末を心配したが、6連勝した。思いおこせば翠富士は令和五年三
月場所で10連勝5連敗したことがある。さらに翌五月場所は初日か
ら5連敗している。来たる七月場所は初日から連勝といくのだろう
か。気になる翠富士の動向である。