大相撲

■初 8日目 優勝戦線に異変あり

2017年1月15日

勝負に絶対はない。まして大相撲は一番相撲
である。3本勝負ではない。全勝白鵬が、
1勝しかしていない、しかも上位初挑戦の
荒鷲に負けるとは、誰が想像できただろうか。
荒鷲の勝因は立ち合い変わり気味の四つ身
から、休まず攻め立てたことである。白鵬は
本来それくらいで負ける横綱ではない。心の
どこかに対戦相手を軽く見、予想外の相撲と
なっているうちに土俵を割ったのではない
だろうか。

稀勢の里はかなり危なかった。隠岐の海に
ふところに入られ、前に出られ、後退につぐ、
後退で土俵際に追い詰められた。今までの
稀勢の里なら負けていても不思議はなかった。
捨て身の突き落としが決まり、自分もバラン
スをくずしながら勝利を拾った。今日に限り
ツキは稀勢の里にあった。

優勝戦線に異変あり。平幕に1敗力士はいる
が、横綱・大関とフル対戦することはなさ
そうだから、権威ある優勝にはならない。
優勝は白鵬、稀勢の里のマッチレースである
ことに今のところ変わりない。これが、2差
になって最終盤に突入すれば場所は終わりで
ある。

当初、白鵬対稀勢の里戦は千秋楽の予定だっ
た。それが日馬富士の休場によって、13日目
になりそうである。しかし、1差あるいは
相星なら千秋楽に白鵬対稀勢の里戦を組ん
でもいいのではないだろうか。

前例がある。昭和47年五月場所、千秋楽結び
の一番は大関同士(一人横綱の北の富士は
途中休場)の対戦ではなく、優勝を争って
いた大関大麒麟対関脇輪島であった。ただし、
大関大麒麟は14日目大関清国に負け、輪島の
優勝が自動的に決まってしまった。

今場所はほかの横綱・大関がからっきし弱い
状況である。せめて白鵬と稀勢の里が見せ場
をつくらなければ、盛り上がりに欠ける流れ
になってしまう。展開によっては、白鵬対
稀勢の里戦を千秋楽結びの一番にするのも
一考ではないだろうか。
暑い料理で体を温めました。

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よしなに
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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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