大相撲

三月場所番付発表 不可解な稀勢の里の位置

2017年2月27日

170122千秋楽パレード 059
<先場所優勝した稀勢の里(右)>

新番付が発表された。先場所14勝で優勝した

稀勢の里は第4の横綱のポジションである。
なにゆえ、4勝の日馬富士、5勝の鶴竜より
下位におかれるのか。いやそれだけではない
11勝の白鵬と14勝の稀勢の里は3勝の差が
ある。横綱の順位としては東の正横綱が稀勢
の里、西の正横綱白鵬、続いて鶴竜、日馬
富士が妥当な順位である。それには理由が
ある。まず、下記の図1をご覧いただきたい。
新横綱のポジション1A
<図1>
 
系統別総当たりが定着したのは昭和22年秋
場所からである。横綱でいうと東富士以降で
ある。先場所の成績による新横綱の地位が
成績本位になったのは、吉葉山以降である。
大関で全勝優勝した吉葉山は横綱に昇進した。
翌場所の番付は10勝の千代の山、4勝の東富
士より上位に位置した。

今回のケースに似ているのが図2である。
新横綱のポジション2A
<図2>
 
13勝2敗で連続優勝して横綱になった武蔵丸は、
3勝の3代目若乃花、全休の貴乃花より上位
につけている。

14勝で新横綱になったとき、先輩横綱が11勝
したときのケースが図3である。
新横綱のポジション3A
<図3>
 
14勝で横綱になった三重ノ海が、先輩横綱で
11勝の2代目若乃花より上位に位置している。

番付

吉葉山以降、先輩横綱と2勝差以内なら、
先輩横綱が上位であるが、3勝差以上の場合
は新横綱が上位に位置する傾向であった。
これは吉葉山から武蔵丸まで25人の新横綱に
適用されてきた。例外は大関北勝海が13勝を
あげながら10勝5敗の先輩横綱より下におか
れたことである。新横綱のポジションを自動
的に最下位にしたのは、東富士、千代ノ山、
朝青龍以降の横綱5人。計7人だけである。
問題はどちらが合理的かつ適切な番付か、
改めて言うまでもあるまい。

なお、吉葉山の前の横綱鏡里はこうであった。
大関で14勝をあげて優勝した鏡里は、途中
休場の横綱よりは上だったが、9勝6敗の
羽黒山より下におかれた。
170108初日十両 342
<関脇玉鷲(左)と高安>
 
関脇に玉鷲、高安、小結に御嶽海、正代と
力のある者がそろった。玉鷲は三役連続3場
所目、高安は三役連続5場所目である。御嶽
海、正代は三役に定着ができるか。豪栄道は
14場所連続関脇のあと大関に昇進した。

宇良がついに入幕を果たした。前頭12枚まで
上がってきた。幕内でどんな技を発揮するか。
幕内で通用するか。見ものである。
170108初日十両 255
<新入幕宇良>
 
三月場所のチケットはすでに完売である。
満員の観客に応える熱戦を期待したい。

プレミアム金曜は今後広がるのだろうか。

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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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