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稀勢の里の15日間を推測する

新横綱で三月場所を迎える稀勢の里。最近は
少なくなったが、新横綱は初日に負ける傾向
があった。昨年の三月場所から今年の一月
場所の1年間の成績は74勝16敗と堂々たる
数字である。稀勢の里は三月場所でどういう
成績を残すか。休場者がでなければ、前頭
東3枚目の松鳳山までが対戦相手になる。
三月場所の稀勢の里の15日間を推測して
みる。
170122千秋楽幕内・表彰 621
<賜杯を受ける稀勢の里>
 
三月場所は三役に実力者が揃っているだけに
要注意である。先場所横綱・大関に対して
4勝3敗で旋風をおこした御嶽海、突き押し
の威力が増加した玉鷲は油断ができない。
稀勢の里はこれまで2人に1度も負けたこと
がない。玉鷲に8勝、御嶽海に3勝である。
そこが強みである。
161114二日目幕内 719
<御嶽海>
 
ただ、後退したり、後手にまわったりして
いなされると危ない。小結の正代には1度
十一月場所で負けている。対戦成績は4勝
1敗である。左上手をとって寄り立てる相撲
が取れれば問題はない。上手が取れず、正代
十分の四つで攻め立てられると苦戦する。
161119七日目幕内 714
<正代>
 
平幕で要注意な力士は、松鳳山である。昨年
の七月場所でまさかの立ち合いからの突き
落としで負けている。立ち合いに用心しすぎ
ると、当たって出られる。つかまえるか、
後退させる相撲をとれば万全である。がちん
この貴ノ岩がどれだけ力をつけているか。
先場所は白鵬を倒している。こわさはもって
いないが、引き締めて取る必要がある。
大関はどうだろうか。豪栄道戦は首投げを
警戒することである。照ノ富士には負ける
要素がない。なにより稀勢の里は大関戦では
ここ1年で2敗しかしていない。
強敵はやはり3横綱である。昨年14敗のうち、
3敗しているのは日馬富士だけである。稀勢
の里父が日馬富士のスピードを警戒していた
が、的を射ている。日馬富士戦は相手を後退
させることである。けして食いつかせては
いけない。
161124十二日目幕内 629
<日馬富士対稀勢の里>
 
14敗のうち2敗しているのが白鵬と鶴竜で
ある。白鵬にはこのところ3連勝中である。
速攻をさせないためには、立ち合いの踏み
込みが大事である。白鵬と稀勢の里の優勝
争いになれば、最高の一番となる。稀勢の里
は鶴竜には分がいい。有利に組ませず、突き
押しで圧倒することである。
161122十日目幕内 477
<白鵬対稀勢の里>
 
稀勢の里ははたして何勝するか。これについ
ては3月11日相撲通の方々に結論を出して
もらう予定である。

朝夕はまだ寒い。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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