★稀勢の里で始まり稀勢の里に終わった場所
だが
まず、三月場所のチケットが発売当日2時間
十数分で15日分が完売した。これ以上ないと
思えるほどのスピード完売だった。今、大相
撲の人気の源は日本人横綱になっている。
話題性、期待度は大きい。
初日から12日間は万全に近い相撲内容だった。
新横綱の場所とは思えないほどだった。土俵
際まで押させた相撲も腰のかまえはくずれて
いない。日馬富士戦は完敗のみならず、左肩
重症というケガとなった。苦痛にゆがむ表情
は今までみたことがない。
翌日の鶴竜戦ではまるで力が入らない状態。
これでは優勝どころか、出場さえ無理だと
誰もが思ったほどである。筆者が大相撲から
離れなくなるのは、ときに予想もしないドラ
マをみせてくれるからである。どんな漫画家、
脚本家、小説家もこの後の千秋楽の展開は
書けまい。
1敗照ノ富士に重症の中で本割・決定戦を
制した稀勢の里にまさに感動のドラマを見せ
てくれた。その瞬間、観客のどよめきが館内
に響いた。筆者もこの目で劇的かつ歴史的な
優勝を直接観戦できたことは大きな財産と
なった。
★照ノ富士が久しぶりに好成績をあげたが
照ノ富士は1場所おきにカド番を繰り返し、
完全に忘れられた存在だった。今場所は予想
もしない成績をあげた。積極的な攻めの相撲
にもどった。優勝できなかった悔しさを闘志
に変えて精進してほしい。大関以上で唯一の
20代なのだから。
★12勝をあげた高安について
高安は大関相撲だった。全勝同士でぶつかっ
た照ノ富士を圧倒してしまった。一時はどこ
まで全勝で走るのかというほど勢いがあった。
昨年11勝の翌場所最後3連敗して10勝に終わ
ったことがあった。今回は最後までしめて
12勝にしたのは大きい。
★鶴竜・日馬富士について
優勝が争えなかったという点では物足りない。
横綱の責任勝ち星は12勝以上。10勝に終わっ
た両横綱は稀勢の里を倒しても、全体では
存在感が薄れている。
★休場白鵬は再起できるか
簡単ではない。なにより白鵬に覚悟が感じら
れない。白鵬が第一人者であった時代は、
完全に過去のものになっている。
★関脇以下で目に付いたのは
横綱・大関とフル対戦して勝ち越したのは
高安、玉鷲、琴奨菊、御嶽海。元大関を加え
て4人出た。御嶽海は初めて2場所連続と
なった。とにかく上位で勝ち越すのは大変な
ことである。その大変なことを御嶽海はやっ
てのけた。
★最後に場所の採点を
85点。
3月下旬でも寒い。
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よしなに
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