大相撲

平成29年三月場所総評

2017年3月27日

★稀勢の里で始まり稀勢の里に終わった場所
だが

まず、三月場所のチケットが発売当日2時間
十数分で15日分が完売した。これ以上ないと
思えるほどのスピード完売だった。今、大相
撲の人気の源は日本人横綱になっている。
話題性、期待度は大きい。
170326千秋楽幕内・表彰 604
<君が代斉唱で涙ぐむ稀勢の里>
 
初日から12日間は万全に近い相撲内容だった。
新横綱の場所とは思えないほどだった。土俵
際まで押させた相撲も腰のかまえはくずれて
いない。日馬富士戦は完敗のみならず、左肩
重症というケガとなった。苦痛にゆがむ表情
は今までみたことがない。

翌日の鶴竜戦ではまるで力が入らない状態。
これでは優勝どころか、出場さえ無理だと
誰もが思ったほどである。筆者が大相撲から
離れなくなるのは、ときに予想もしないドラ
マをみせてくれるからである。どんな漫画家、
脚本家、小説家もこの後の千秋楽の展開は
書けまい。

1敗照ノ富士に重症の中で本割・決定戦を
制した稀勢の里にまさに感動のドラマを見せ
てくれた。その瞬間、観客のどよめきが館内
に響いた。筆者もこの目で劇的かつ歴史的な
優勝を直接観戦できたことは大きな財産と
なった。
170326千秋楽幕内・表彰 457
<本割 稀勢の里(突き落とし)照ノ富士>
 
★照ノ富士が久しぶりに好成績をあげたが
照ノ富士は1場所おきにカド番を繰り返し、
完全に忘れられた存在だった。今場所は予想
もしない成績をあげた。積極的な攻めの相撲
にもどった。優勝できなかった悔しさを闘志
に変えて精進してほしい。大関以上で唯一の
20代なのだから。
170326千秋楽幕内・表彰 558
<優勝決定戦 稀勢の里(小手投げ)照ノ富士>
 
★12勝をあげた高安について
高安は大関相撲だった。全勝同士でぶつかっ
た照ノ富士を圧倒してしまった。一時はどこ
まで全勝で走るのかというほど勢いがあった。
昨年11勝の翌場所最後3連敗して10勝に終わ
ったことがあった。今回は最後までしめて
12勝にしたのは大きい。
170326千秋楽幕内・表彰 415
<12勝した高安>
 
★鶴竜・日馬富士について
優勝が争えなかったという点では物足りない。
横綱の責任勝ち星は12勝以上。10勝に終わっ
た両横綱は稀勢の里を倒しても、全体では
存在感が薄れている。

★休場白鵬は再起できるか
簡単ではない。なにより白鵬に覚悟が感じら
れない。白鵬が第一人者であった時代は、
完全に過去のものになっている。

★関脇以下で目に付いたのは
横綱・大関とフル対戦して勝ち越したのは
高安、玉鷲、琴奨菊、御嶽海。元大関を加え
て4人出た。御嶽海は初めて2場所連続と
なった。とにかく上位で勝ち越すのは大変な
ことである。その大変なことを御嶽海はやっ
てのけた。

★最後に場所の採点を
85点。

3月下旬でも寒い。
興味深いテーマをこれからもお届けます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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