昨年同様、初日は天覧相撲となった。木戸を
通ると手荷物検査と金属探知機のようなとこ
ろをくぐることになった。御前掛かり土俵
入りが見られるか、いや午後5時の幕内後半
からになるとのことだった。バブルを知ら
ない世代だけでなく、御前掛かり土俵入りを
見たことがない世代が確実に増えてきている。
土俵は早くも照ノ富士と豪栄道に土がついた。
照ノ富士以外の横綱・大関は30歳を超えて
いる。新しい力、いぶし銀の力士の誰が旧世
代を引きずり降ろすか。それとも横綱・大関
が踏ん張り、踏みとどまるか。

<豪栄道、御嶽海に敗れる>
初日豪栄道は年間新人賞の御嶽海にふところ
に入られ苦戦。こうしたときにはなつ首投げも
落ち着かれて効果はなかった。初日に珍し
く関脇対横綱の正代対白鵬戦が組まれた。
正代は白鵬にあしらわれる相撲内容であった。
それにしても若くわくわくする力がもっと
ほしいところだ。

<正代、白鵬になにもできず敗れる>
かつて三重ノ海、貴ノ花、輪島、魁傑、少し
遅れて北の湖が土俵をわかした。旧世代の
北の富士、琴桜、清国、大麒麟にとって変わ
る存在に成長した。貴ノ花の二子山(元初代
若乃花)部屋と輪島、魁傑の花籠(元大ノ海)
部屋は阿佐ヶ谷にあったので、将来優勝は
阿佐ヶ谷で独占する、といわれた時期があっ
たほどである。やがて輪島、北の湖、三重ノ
海は横綱に、貴ノ花、魁傑は大関に昇進した。
新旧激突。そうなってこそ土俵は活気あふれ
るが、現代の大相撲はまだそこまでいくには
時間がかかりそうである。
国技館からの帰り、秋葉原で買物を
したかったが、雨で断念。