大相撲

幕内外国人力士の年寄事情

2017年4月11日

現代の幕内力士で、外国人はすぐに全部あげ
られない程、進出は多くなっている。白鵬、
鶴竜、日馬富士、照ノ富士、玉鷲、蒼国来、
貴ノ岩、荒鷲、碧山、逸ノ城、千代翔馬、
魁聖、栃ノ心、旭秀鵬である。元幕内では
臥牙丸、大砂嵐、阿夢露、朝赤龍、翔天狼、
鏡桜と数え切れないほどの人数である。
170322十一日目十両 411
<魁聖>
 
しかしこのなかで協会に残って親方として
後進の指導をするとなるとごくごく限定され
てくる。日系3世の魁聖が平成26年の11月
日本国籍を取得した。これで魁聖は年寄と
して協会に残れる資格を得たことになる。

白鵬の内弟子の入門がよくニュースになる
ことがある。しかし、白鵬は今のままでは
協会に残れない、年寄になれない。日本国籍
ではないからである。内弟子は事実上内弟子
になっていない。
130823-24レセプ_初日前段階 036
<白鵬>
 
そもそも日本国籍でなければ年寄になれない、
というのは差別ではないかという見方がある。
外資系企業で働くには国籍の変更が必要で
ある、なんて言われたら確かに仰天する話で
ある。

白鵬の場合、外国籍のまま年寄になれれば、
という思いはあるのだろうが、その気配は
いまのところ協会にない。仮に白鵬が日本
国籍を取得したら、一代年寄は確実であろう。
白鵬はすでに32歳である。なんとも悩ましい
状態が続くことになる。
110928琴奨菊大関 268
<琴欧洲>
 
力士は自分が育つだけでは半人前。弟子を
りっぱに育ててこそ一人前と言う。これまで
日本国籍を取得して年寄になったのは、高見
山の東関、武蔵丸の武蔵川、琴欧洲の鳴戸、
旭天鵬の大島(今度友綱を継承)である。
一時的に協会に残ったのは小錦、曙、37歳の
若さで亡くなられた時天空である。
20120520千秋楽表彰 633
<旭天鵬>
 
日本国籍取得という壁によって、多くの外国
人力士は半人前のままで相撲人生を終えよう
としている。

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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