現代の幕内力士で、外国人はすぐに全部あげ
られない程、進出は多くなっている。白鵬、
鶴竜、日馬富士、照ノ富士、玉鷲、蒼国来、
貴ノ岩、荒鷲、碧山、逸ノ城、千代翔馬、
魁聖、栃ノ心、旭秀鵬である。元幕内では
臥牙丸、大砂嵐、阿夢露、朝赤龍、翔天狼、
鏡桜と数え切れないほどの人数である。
<魁聖>
しかしこのなかで協会に残って親方として
後進の指導をするとなるとごくごく限定され
てくる。日系3世の魁聖が平成26年の11月
日本国籍を取得した。これで魁聖は年寄と
して協会に残れる資格を得たことになる。
白鵬の内弟子の入門がよくニュースになる
ことがある。しかし、白鵬は今のままでは
協会に残れない、年寄になれない。日本国籍
ではないからである。内弟子は事実上内弟子
になっていない。
<白鵬>
そもそも日本国籍でなければ年寄になれない、
というのは差別ではないかという見方がある。
外資系企業で働くには国籍の変更が必要で
ある、なんて言われたら確かに仰天する話で
ある。
白鵬の場合、外国籍のまま年寄になれれば、
という思いはあるのだろうが、その気配は
いまのところ協会にない。仮に白鵬が日本
国籍を取得したら、一代年寄は確実であろう。
白鵬はすでに32歳である。なんとも悩ましい
状態が続くことになる。
<琴欧洲>
力士は自分が育つだけでは半人前。弟子を
りっぱに育ててこそ一人前と言う。これまで
日本国籍を取得して年寄になったのは、高見
山の東関、武蔵丸の武蔵川、琴欧洲の鳴戸、
旭天鵬の大島(今度友綱を継承)である。
一時的に協会に残ったのは小錦、曙、37歳の
若さで亡くなられた時天空である。
<旭天鵬>
日本国籍取得という壁によって、多くの外国
人力士は半人前のままで相撲人生を終えよう
としている。
朝からうっとおしい雨です。
興味深いテーマをこれからもお届けます。
↑↑↑↑↑↑↑↑↑