大相撲

大関の負け越し

2017年2月13日

稀勢の里の大関31場所で優勝以外、たった
1回だけあったことがある。それは負け越し
である。それも千秋楽の不戦敗によって決定
してしまった。また、琴将菊は連続負け越し
で三月場所は関脇に陥落するが、大関32場所
で8回負け越している。年6場所が定着した
三根山以降の35大関はどれくらい負け越して
いるのか調べてみた。なお、公傷制度が一部
の大関に適用されたが、公平上、負け越しと
して扱った。ちなみに公傷大関第1号は朝潮
である。
170120十三日目十両幕下以下 1053
<大関で8回負け越した琴将菊>
 
最多負け越しは千代大海の19である。うち
4回は公傷である。なお、大関で公傷を最も
受けたのが、千代大海である。これに続くの
が、15回の魁皇である(公傷1回)。琴ヶ濱・
栃東が12回、豊山・武双山が9回で琴奨菊は
これに続き、小錦・琴欧州と並んで7位タイ
である。逆に少ないのが、琴風・把瑠都の
2回である。

在位場所数が異なれば、負け越し数が違う
のは当然である。早い話、大関在位が5場所
なら8回負け越したくても?不可能である。
そこで負け越し数を大関在位場所数で割った
負け越し率を出してみた。

トップは大受である。大関在位5場所中3回
負け越した。大関に昇進する前は史上初の
三賞独占を果たし、その徹底した押し相撲は
冴え渡った。2位は平成の怪物雅山である。
大関在位8場所中4回負け越した。3位は
魁傑である。大関に2度昇進し、2度落ちた。
9場所在位中4回負け越した。大関互助会
にはいらず、クリーンな力士であった。
貴ノ花
<大関在位50場所の貴ノ花>
 
負け越し率が少ないのは琴風である。大関
22場所在位中、負け越しは2回である。大関
の責任を稽古量で維持してきた。そのわずか
2回が大関陥落をもたらしたのは皮肉である。
2位は琴光喜である。大関在位17場所中、
負け越しは2回である。もっとも、琴光喜は
現役のまま、野球賭博で処分を受けたため、
晩年がなかった。これに続くのは初めて大関
を50場所務めた貴ノ花である。負け越しは
6回で、負け越し率は1割2分である。
161124十二日目幕内 716
<十一月場所カド番照ノ富士に敗れた白鵬>
 
現役の照ノ富士は1場所おきにカド番という
なげかわしい流れが続く。三月場所はカド番
で迎える。白鵬はなぜかカド番照ノ富士に
負け続けている。それだけに両力士の対戦が
注目される。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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