一月場所をわかした力士に学生出身の御嶽海
と正代がいる。今年活躍する力士として両
力士をあげる者がいるほどである。御嶽海と
正代はそもそもプロのスタートから違って
いた。御嶽海は東洋大相撲部で学生横綱、
アマチュア横綱を獲得した実績から幕下10枚
目格付出しがデビュー戦になった。一方農大
相撲部の正代も学生横綱になりながら、2年
生のときのため、卒業時は効力がなかった。
そのため前相撲からのスタートになった。
<H27年五月 激突する御嶽海(左)と正代 幕下時代>
スタートから差をつけられた正代だが、入門
が1年早かったため、差を縮めてきた。幕下
以下の成績は以下である。
正代は幕下以下をわずか8場所で通過した。
1年と2場所であり、スピード出世である。
10枚目格付出しの御嶽海も2場所で、十両
昇進を決めた。
十両昇進は御嶽海が1場所早く、御嶽海、
正代ともに十両を2場所で通過した。十両
時代は1度対戦し、このときは正代が勝って
いる。十両優勝はともに1度している。
入幕は、御嶽海が1場所先だった。しかし、
インフルエンザで途中休場があり、横綱・
大関全員と対戦するのは、入幕5場所目で
あった。その点、正代は入幕3場所目であっ
た。ともに初挑戦では、当然ながら負け越し
ている。
<H28年十一月 稀勢の里を倒した正代>
今年の一月場所4日目「正代御嶽海どちらが
出世する」では一月場所横綱・大関全員と
対戦して勝ち越した力士とした。勝ち越した
のは御嶽海である。正代は横綱・大関全員
と対戦しての勝ち越し経験はまだない。
御嶽海が大きく踏み出したといえる。
<一月日馬富士から金星をあげた御嶽海>
A 横綱・大関全員と対戦して勝ち越し
B 横綱・大関全員と対戦して負け越し
C 横綱・大関と対戦なしあるいは部分対戦
これを表にまとめると以下になる。比較の
意味で豊山・輪島が大関になるまでのABC
も記入してみた。
これをみると両力士とも豊山、輪島に及ば
ない。学生力士出身は年齢が、どうしても
高くなりがちである。大関を目指すのに時間
的余裕はない。両力士とも今年が勝負の年
になる。
大阪の相撲仲間に持っていくA4相撲写真を
アップしました。
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