大相撲

■春3日目 一人横綱を苦としないモンゴル勢

2018年3月13日

出場唯一の横綱鶴竜の対戦相手は難敵の玉鷲
である。昨年の一月場所、三月場所、先場所
と負けていて目下3連敗中。3日目にして
試練の一番になった。だが、相撲は突き合い
から突き起こしておいて、瞬時にはたきこん
だ。落ち着いた取り口であり、危なげなかっ
た。

鶴竜は今場所稀勢の里、白鵬の2横綱休場の
あおりを受けて、万全でないながらも出場に
踏み切った。先場所も白鵬、稀勢の里が途中
休場して、一人になった横綱として健闘した。
終盤にくずれなければ優勝争いは面白くなる
ところだった。今場所も悲壮感に包まれた
雰囲気はない。
130602木村庄之助 174
<36代庄之助と鶴竜>

昨年の九月場所3横綱が全休したときも、
残った日馬富士が優勝している。さらに遡れ
ば、一人になった横綱ではなく、正真正銘の
一人横綱が朝青龍のとき21場所あった。だが
朝青龍は一人横綱の重みにつぶされることは
なく、のびのび相撲を取っていた。スピード
と集中力は日馬富士を凌駕していた。白鵬は
15場所あるが、無敵であった。

柏戸の引退で一人横綱になった大鵬は、めっ
きり弱った。大関清国戦では自滅的敗戦が
あったほどである。大鵬が息をふきかえした
のは、北の富士、玉の海が横綱に昇進して
からだった。玉の海の急死によって、一人
横綱になった北の富士は2場所目以降、乱調
が止まらず戦国場所に陥った。

こうした先人を見てきているだけに、モン
ゴル勢は一人横綱あるいは2横綱以上が休場
して一人になった横綱を苦にしない精神構造
を持っているといえる。孤軍奮闘の鶴竜だが、
千秋楽まで場所を支えてくれることを願う
ばかりである。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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