平成30年5月30日曇天の朝、春日野部屋には
30人以上の報道陣が早くから集まっていた。
そんななか栃ノ心の大関昇進が正式に決定
した。9時27分協会から使者が赴き、伝達式
が厳粛におこなわれた。
「謹んでお受けいたします。親方の教えを
守り、力士の手本となるよう稽古に精進いた
します。本日は誠にありがとうございました」
と口上を述べた。「親方の教え」が新しい。
「謹んでお受けいたします。親方の教えを
守り、力士の手本となるよう稽古に精進いた
します。本日は誠にありがとうございました」
と口上を述べた。「親方の教え」が新しい。
春日野部屋からは昭和37年五月場所後の栃ノ
海、栃光が大関に昇進して以来だから約56年
ぶり、半世紀以上を経ての快挙となった。
が大関に昇進したケースはあった。ところが、
栃ノ心は突如強くなったという極めて珍しい
ケースでの大関昇進であった。1年前今日の
栃ノ心を予見できた方がいただろうか。
また新入幕から10年たっての大関昇進、30歳
での昇進がクローズアップされているが、
年6場所制ではこれまた珍しいケースである。
霧島や琴光喜は30歳を超えての大関昇進だが、
さすがに新入幕から10年はかかっていない。
栃ノ心、苦節10年の栄光であった。
場所は優勝かと思わせたが、一歩届かなかっ
た。この悔しさをバネにしてもう1度優勝
する。優勝を目指す。この姿勢が栃ノ心を
強くする。間違っても「2場所連続負け越さ
ない限り、降格しない」に絶対のってはいけ
ない。
そしてすべきことがもう一つある。それは
対戦成績がよくない白鵬(1勝25敗)、鶴
竜(2勝22敗)を打倒することである。「打倒
ルー・テーズ。わしを強くしたのはこの言葉
だ」と語ったのは力道山である。展開によっ
ては白鵬、鶴竜と優勝を争う一番で激突する
ことがある。ここ一番の勝利力、勝負力を
つける必要がある。
価値を最も示したのは栃ノ心であった。相撲
人生最良の日はまだこれから先にある。
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よしなに
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