大相撲

鶴竜に残された課題

2018年5月8日

先場所は久々に鶴竜が復活し、優勝した。
白鵬、稀勢の里が初日から休場するなか、
一人横綱の責任を果たしたといえる。優勝は
4回目、大阪では2回目である。ある熱狂的
鶴竜ファンは言う。「あと1回優勝して5回
にしてほしい」それも必要だが、鶴竜には
まだ達成していない優勝がある。
180325千秋楽表彰 094
<三月場所 4回目の優勝を飾った鶴竜>

鶴竜にないのは連続優勝である。これまで
優勝の翌場所は、9勝、9勝、5勝途中休場
とさんざんな成績である。優勝の前提となっ
た時事新報社が幕内最高成績者の写真額を
両国国技館に掲げ始めたのは明治42年夏場所
である。国技館開設以降、横綱に昇進して
連続優勝経験がない横綱は、鶴竜を含めて
18人いる。それが以下である。
連続優勝A
鶴竜はなんとかこのグループから脱出したい
ところである。たった1度だけ2場所連続
優勝した横綱は12人いる。それが以下である。
連続優勝B
2回優勝の照国、稀勢の里が連続優勝とは
効率がいいとしかいいようがない。栃若時代
の一方の雄、栃錦が連続優勝1回は意外かも
しれない。それも横綱時代ではなく、大関
時代である。

さて、鶴竜は連続優勝を達成できるのだろう
か。今は絶対的強者が不在の時代である。
そういう意味ではチャンスである。ただ、
三月場所の相撲内容だと危うい。紙一重の
勝負が目立った。うまさでとるタイプの鶴竜
は、立ち合いから手順通りの理詰めの相撲を
取りたいところである。
180324十四日目幕内 970
<H30年3月 豪栄道に辛勝した鶴竜>

鶴竜の難敵はパワー相撲である。鶴竜に勝つ
には引かせる展開にもちこめばいい、といわ
れている。今年に入って負けている玉鷲、
御嶽海、遠藤、栃ノ心、高安は要注意である。
とりわけ高安には連敗中である。いかに打破。
鶴竜の連続優勝は現状を打破する姿勢から
始まる。

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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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