大相撲

鶴竜のカモと苦手1

2018年7月2日

五月場所、初の連続優勝を見事成し遂げた
鶴竜。五月場所鶴竜は、唯一の黒星を松鳳山
につけられている。松鳳山には12勝2敗と
特に取りにくい相手ではなかった。14日目
栃ノ心と優勝をかけて対戦したが、実は鶴竜
にとって栃ノ心はそれほど取りにくい対戦
相手ではなかった。逆に白鵬の勝ちはなし
と思われた千秋楽の白鵬戦は、実は勝ちにく
い対戦相手であった。改めて鶴竜のカモと
苦手を検証してみよう。
180526十四日目幕内 1148
<先場所1敗同士で対戦した栃ノ心に完勝>

対象は幕内での対戦とし、現役力士に限定
した。引退した力士はもう対戦することは
ないので、除外させていただいた。

鶴竜にとって最も取りにくい相手は白鵬で
ある。栃ノ心が白鵬に25連敗をきっしている
のはよく知られている。それに迫る連敗を
鶴竜はしている。初対戦は平成19年の九月
場所であった。そこから白鵬戦の連敗が始ま
った。実に20連敗。対戦なしの期間を含め、
約4年強勝てなかったことになる。相手が
横綱とはいえ、もしこのまま続けば不名誉な
記録であった。

鶴竜が初めて白鵬に勝ったのは大関昇進2場
所前の平成24年一月場所であった。筆者は
この一番を目の当たりにしている。よく勝て
た、ようやく勝てたという思いであった。
現在白鵬戦は2度の優勝決定戦を含み、鶴竜
の7勝41敗である。関脇以下のとき2勝21敗
(優勝決定戦含む)、大関時代2勝11敗(優
勝決定戦含む)、横綱時代3勝9敗である。
先場所の白鵬戦は実に9場所ぶりの対戦で
あった。
120117十日目幕内 940鶴竜、白鵬に初勝利
<H24年1月 白鵬に初勝利>
120117十日目幕内 952
<勝負後の白鵬と鶴竜の表情に明暗>

稀勢の里には18勝31敗と分が悪い。7連敗と
6連敗がそれぞれ1度ある。幕内初対戦は
平成19年の五月場所である。鶴竜が前頭5枚
目、稀勢の里が前頭3枚目であった。この
ときは稀勢の里が勝利している。

鶴竜と稀勢の里がともに関脇以下のとき→
鶴竜の7勝14敗
鶴竜が関脇以下で稀勢の里が大関のとき→
鶴竜の0勝2敗
鶴竜と稀勢の里がともに大関のとき→鶴竜の
4勝8敗
鶴竜が横綱で稀勢の里が大関のとき→鶴竜の
6勝7敗
鶴竜と稀勢の里がともに横綱のとき→鶴竜の
1勝0敗
080316八日目幕内 451五度目の鶴竜きせの戦い
<H20年3月 4度目の鶴竜対稀勢の里戦>

鶴竜が横綱になって初めて稀勢の里と五分に
渡り合えるようになったといえる。両力士の
対戦は昨年の三月場所以来7場所実現して
いない。両横綱の対戦はこのまま終わって
しまうのだろうか。

(この項目続く)

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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