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鶴竜のカモと苦手2

鶴竜の苦手をもう少しみていこう。苦手の
一人は七月場所関脇に復帰した御嶽海である。
4勝3敗とかなり接近されている。三月場所
は鶴竜対魁聖戦を組んだ関係で両者の対戦は
なかった。横綱対関脇戦がないのはきわめて
おかしい。鶴竜対御嶽海、鶴竜対魁聖両方が
組めてこそ取組編成の手腕の見せ所になる
のではないだろうか。工夫なき取組編成は
御免蒙る。
ほかに対戦成績が接近しているのが栃煌山戦
である。22勝21敗である。鶴竜が関脇以下の
ときに4連敗。大関時代に3連敗している。
栃煌山が実力者であった時期なのだが、最近
は上位で取ることは少なくなってきている。
七月場所の対戦も通常ならないことになる。
幕内 182
<H19年3月 栃煌山対鶴竜の初顔合わせ>

ほかに安美錦戦17勝15敗、妙義龍戦9勝8敗
があるが、過去の数字になってきている。安
美錦戦は、平成19年五月場所が初顔である。
そこからなんと6連敗している。最後の対戦
は平成28年の一月場所である。妙義龍戦の
最後は平成28年の九月場所である。両力士の
対戦の流れは止まったままなのである。
070519幕内 439
<H19年5月 安美錦対鶴竜の初顔合わせ>

また、鶴竜がかつて1度だけ連続14勝1敗を
記録したことがある。その1敗が特に苦手の
対戦相手ではないが、ともに隠岐の海なので
ある。まさに痛恨の1敗を同じ相手にきっし
ていたわけである。
琴奨菊戦は27勝22敗(1不戦敗あり)と接近
しているが、目下4連勝中である。苦手は
過去のモノになっている。それよりも数字を
みていただければお分かりの通り、七月場所
で50回目の対戦を迎えるのである。不戦敗が
気になるのなら、九月場所以降に実質50回目
の対戦となるのである。初対戦は平成19年
九月場所であるから約11年かけて達成した
数字になる。50回の対戦は地位が接近して
いること、息が長く比較的休場が少ないこと
などが条件にあげられる。それだけに大変な
記録なのである。
0709九幕内 467
<H19年9月琴奨菊対鶴竜の初顔合わせ>

(この項目続く)

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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