一意虎風とは|右膝の大けがから新入幕へ、木瀬部屋の再起ストーリー(名古屋場所2026)

一意虎風(いちい・とらかぜ/本名・川渕一意)は、名古屋場所2026で新入幕を果たした木瀬部屋の力士だ。地位は西前頭十五枚目。先場所(2026年5月場所)に東十両六枚目で12勝3敗を挙げ、十両優勝。これが幕内昇進の決め手になった。初土俵の直後に右膝の大けがを負い、そこから各段で優勝を重ねて番付を駆け上がってきた。

※地位・成績は2026年6月29日発表の確定番付と、当サイトの番付読み解きに基づく。経歴は日本経済新聞・公式記録・スポーツナビの各記事を出典として明記する。

名古屋場所2026の新入幕は、一意虎風と大青山(東前頭十六枚目・荒汐部屋)の2人。そのうち一意は、十両3場所目での幕内入りという速さで番付表に名を刻んだ。ここに至るまでに、右膝の前十字靱帯を断裂する大けががあった。手術を受け、複数場所を全休し、そこから序ノ口に戻って勝ち上がってきた力士だ。

目次

名古屋場所2026・西前頭十五枚目で新入幕

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2026年6月29日に発表された確定番付で、一意虎風は西前頭十五枚目に名を連ねた。所属は木瀬部屋。新入幕は一意と大青山の2人で、田口道宏の番付読み解きでも「木瀬部屋の一意は西前頭十五枚目。先場所は東十両六枚目で十二勝三敗、十両優勝で幕内の切符をつかんだ」と記されている。

項目内容
四股名一意虎風(いちい とらかぜ)
本名川渕一意(かわぶち かずま)
所属木瀬部屋
地位(名古屋場所2026)西前頭十五枚目(新入幕)
出身大阪府大阪市港区
出身校日本大学(文理学部)・2024年卒
得意突き・押し・左四つ・寄り
一意虎風のプロフィール。地位は2026年6月29日発表の確定番付。本名・出身・出身校はスポーツナビ/公式記録(Wikipedia)による。

四股名の「一意虎風」には、本人が選んだ理由がある。兄が苗字の「川渕」を使っていたため、下の名前の「一意」を採った。本人はスポーツナビの取材に「染まらない自分を持っていたい」と語っている。

右膝前十字靱帯の断裂と手術、デビュー5戦目の転機

一意の初土俵は2024年7月場所。大学相撲の実績が認められ、幕下最下位格付出という特別な位置からの土俵入りだった。注目を集めた船出だったが、その場所の5戦目で右膝の前十字靱帯を断裂し、途中休場。8月に手術を受けたと、公式記録および日本経済新聞が報じている。

そこから先は、土俵に上がれない時間が続いた。けがの影響で複数場所を全休し、復帰は2025年5月場所までずれ込んだ。休場した場所数については、公式記録(Wikipedia・スポーツナビ)は「4場所全休」、日本経済新聞は「5場所連続休場」と記載しており、出典によって数え方が分かれている。初土俵の場所の途中休場をどう数えるかの差とみられるが、本記事では一本化できないため「複数場所を全休し、2025年5月場所で復帰」とだけ記す。

序ノ口から各段優勝で一気に駆け上がる——再起の階段

復帰後の上がり方が速かった。公式記録によれば、一意は復帰場所からこう勝ち上がっている。

場所地位・段成績
2025年5月序ノ口全勝・序ノ口優勝
2025年9月三段目全勝・三段目優勝
2025年11月西幕下15枚目全勝・幕下優勝
2026年1月新十両
2026年5月東十両6枚目12勝3敗・十両優勝
2026年7月西前頭15枚目新入幕
一意虎風の復帰後の歩み。各段の成績は公式記録(Wikipedia)、十両優勝は田口道宏の番付記事で確認。日本経済新聞は「復帰後4場所でわずか1敗で関取へ」と報じている。

序ノ口で全勝。三段目でも全勝。西幕下15枚目に上がってもまた全勝で、幕下優勝。公式記録によれば、復帰後の序ノ口・三段目・幕下はいずれも全勝で駆け抜けた。日本経済新聞は、復帰後4場所をわずか1敗で関取まで上がったと報じている。手術から戻った力士が、1年あまりで関取の地位までたどり着いた。

2026年1月場所で新十両に昇進。そして2026年5月場所、東十両6枚目で12勝3敗を挙げ、十両優勝で幕内の切符をつかんだ。田口道宏の七月場所番付コラムは、この昇進を「一意は十両3場所で幕内入りした」とひと言で締めている。新十両からわずか3場所での新入幕という、スピード出世だった。

日大出身・206kgの最重量関取——「染まらない自分」

一意は日本大学文理学部の出身で、2024年に卒業したアマチュア相撲のエリートだ。新十両時(2026年1月場所前)の計量では体重206kgを記録し、当時の新十両として最重量の関取だった。身長は185.0cm。突き・押しで前に出て、組めば左四つから寄る取り口とされる。

幕下優勝を決めた2025年11月、一意は「けがを経て、自分自身と向き合えるようになった」と語っている(スポーツ報知)。土俵に上がれない時間が、本人の言葉では内面を見つめ直す時間になったという。新入幕の幕内では実績データがまだ存在しないため、ここでは成績の予想や記録には踏み込まない。確かなのは、右膝の大けがから戻り、序ノ口・三段目・幕下を全勝で勝ち上がって幕内にたどり着いた、という事実だ。

一意虎風 よくある質問

Q. 一意虎風はどこの部屋ですか?
木瀬部屋です。名古屋場所2026で西前頭十五枚目に上がり、新入幕を果たしました。

Q. なぜ「再起」と言われるのですか?
2024年7月場所の初土俵5戦目で右膝の前十字靱帯を断裂し、8月に手術。複数場所を全休して2025年5月場所で復帰しました。そこから序ノ口・三段目・幕下と、各段を全勝で勝ち上がっています(公式記録・日本経済新聞による)。

Q. どれくらいの速さで幕内に上がったのですか?
2026年1月場所の新十両から数えて、十両3場所目での幕内入りです。先場所(2026年5月場所)に東十両六枚目で12勝3敗・十両優勝を挙げ、昇進を決めました。

Q. 四股名の由来は?
兄が苗字の「川渕」を使っていたため、下の名前の「一意」を四股名に採りました。本人は「染まらない自分を持っていたい」と語っています(スポーツナビ)。

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この記事を書いた人

相撲専属フリーライター・写真家。ペンネーム電光力。日本経済新聞社の記者を15年務め、日経HRの編集者を経て独立。2014年から大相撲ブログ「土俵の目撃者」を運営し、毎場所ほぼ全ての本場所を取材、土俵際から自ら撮影。撮影したリングサイド写真は9万枚を超える。にほんブログ村「相撲・大相撲」カテゴリ ランキング1位。

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