昨年の九月場所、白鵬、稀勢の里、鶴竜の
3横綱が初日から休場したのは記憶に新しい。
ところが下手をすると来る三月場所で歴史が
繰り返される恐れがあるかもしれない。再び
看板のいない場所になるのか。
<一月場所玉鷲に敗れた鶴竜>
横綱は出場する以上優勝を争う存在でなけれ
ばならない。負けがこむと休場ではみっとも
ない。そういう意味で一月場所の白鵬、稀勢
の里は悲惨な休場であった。唯一皆勤した
鶴竜は優勝争いのトップを走りながら、失速
して11勝4敗の成績に終わった。
鶴竜失速の原因は、左足首にあった。患部に
痛みを感じていたという。場所後の2月1日、
左足首から甲の遊離軟骨を手術で除去したの
である。そのため、場所後のトーナメントは
休場した。足首だけに体重の負荷は避けられ
ない。三月場所で不成績だと再び追い詰め
られることになる。
<一月場所 嘉風戦で両手をついた白鵬>
一月場所は、張り差しとかちあげを封印され、
悪戦苦闘したのが白鵬だった。番付発表の
記者会見では必ずしも使わないような話し
ぶりではなかった。かち上げは肘をつかわ
ない通常かちあげなら、相手の上体をおこす
技で問題はない。張り差しは脇があく欠点が
ある。白鵬が出場するならどんな立ち合いを
見せるか。あるいは見られないかもしれない。
<一月場所 嘉風に完敗した稀勢の里>
稀勢の里は三月場所に向けての稽古ではなさ
そうである。進退がかかるだけに中途半端な
状態では出場できないし、しないほうがいい。
稀勢の里に途中休場が多いのは、横綱の責任
感という一面があるが、でたとこ勝負は通用
しないということを知るべきであるとの見方
がある。今度出場するときは好成績を残さ
なくてはならない。時間をかけて稽古に専念
したほうがいい。
三月場所、各横綱はどういう決断をするか。
取組編成会議まで1週間となった。
歌手MYのCDセットを福岡に送りました。
興味深いテーマをこれからもお届けます。
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