大相撲

横綱の連敗

2019年1月10日

連勝というと双葉山の69連勝、白鵬の63連勝。
千代の富士の53連勝などがすぐに浮かんで
くる。ところが横綱の連敗となると意外と
知られていない。実は鶴竜は現在5連敗中
であり、稀勢の里は九月場所千秋楽から不戦
敗を含め、6連敗中なのである。本来なら
深刻な事態であるが、話題にもなっていない。
いったい横綱の連敗記録はどうなっている
のか改めて調べてみた。

条件は以下である。
対象は横綱が実質地位化した常陸山以降の
東京横綱とする
当然ながら横綱の成績が対象である
休場は連敗を止めないものとする
不戦敗はカウントする
横綱連敗1A
横綱連敗2A
横綱連敗3A
明治後期、大正の横綱は連敗がない。常陸山、
2代目梅ヶ谷、太刀山、大錦、栃木山に連敗
はない。これは彼らが強豪であると同時に、
取組が東西制、不戦勝制度がなかったことも
有利に働いている。2代目西ノ海の連敗なし
は横綱5場所中皆勤がわずか1場所による
ものである。
宮城山
<宮城山のブロマイド>

昭和に入ると東西合併で1つになった大相撲
団体で大阪横綱の宮城山は苦戦が続いた。
その結果引退時ではあったが、7連敗を記録
することになった。玉錦は連敗が少なく2が
最高の連敗であった。双葉山は3連敗を2度
経験している。2度目は「信念の歯車がくる
った」という有名な言葉を残している。

なお、横綱の7連敗はその後東富士、輪島、
旭富士、貴乃花が記録している。東富士は
ほかに5連敗を3度するなど連敗と関りの
ある横綱であった。旭富士の7連敗は引退時
の記録であった。
東富士
<東富士のブロマイド>

戦後、照國が8連敗を記録し、これが現在
までのワースト記録になっている。その約21
年半後に北の富士がワーストタイ記録に並ん
だ。ともに晩年から引退時のときの記録で
やむを得ない面があった。
照国 
<照国のブロマイド>

北の富士!
<北の富士>

大横綱大鵬・千代の富士・白鵬の優勝ビッグ
3は横綱の連敗は4で止めている。横綱の
最高連敗数の平均は4.4である。昭和平成に
限定すると5.1連敗になる。

現在5連敗中の鶴竜、6連敗中の稀勢の里は
一月場所の初日に負けるといやおうなく自己
記録を更新することになる。きたる一月場所
初日で連敗を止めることができるのか。注目
されていないだけに本人も意識していない
かもしれない。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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