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全休と0勝どちらが上

来場所の予想番付をめぐって横綱の位置が
2通りの予想が出ている。十一月場所の横綱
の成績は次のようになった。
白鵬全休   横綱 鶴竜全休
稀勢の里5敗10休
番付
<十一月場所番付>

1つ目の一月場所の予想番付が以下である。
白鵬  横綱  鶴竜
稀勢の里
これは3横綱の成績に差がないという考え方
である。誰一人1勝もしていないのだから差
が、なくて当然と思われる。
これに対しもう1つの考え方がある。それが
以下である。
稀勢の里 横綱 白鵬
鶴竜   
これは出場しての0勝は全休より上という
考え方である。専門誌の予想はこちらになっ
ている。
181111初日十両 801
<稀勢の里>

それでは歴史的にはどうなの。東西制では
原則同じ方屋で番付編成をするので、系統別
総当たり制が定着した昭和22年秋場所以降を
調べてみた。さすがに下位横綱が0勝、上位
横綱が全休というケースは少なく、平成30年
十一月場所を除いて3例しかなかった。大関
ではさすがに例がなかった。
→は次の場所の番付の地位関係
1例 昭和23年夏場所
上位横綱 羽黒山 全休→上位横綱
下位横綱 前田山 1不戦敗10休→下位横綱
千代ノ山!
<千代ノ山のブロマイド>

2例 昭和28年夏場所
上位横綱 千代ノ山 全休→下位横綱
下位横綱 羽黒山 3敗12休→上位横綱
3例 昭和29年夏場所
上位横綱 東富士 全休→上位横綱
下位横綱 吉葉山 1不戦敗14休→下位横綱
羽黒 山
<羽黒山のブロマイド>

1例と3例は初日不戦敗で実質全休と変わら
ない。だから、次の場所の番付が逆転しない
のは当然かもしれない。そうなると唯一の例
となる2例目は次の場所で地位は逆転している。
これにならうなら平成31年一月場所番付は
稀勢の里 横綱 白鵬
鶴竜   
となる。しかし、たった1例なのである。
実際は現審判部がどういう考え方をするかに
かかっている。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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