けして組まず、徹底した突き押しがさえた
貴景勝。位置を変えての突き押し、右から
左から揺さぶり、相手の体勢を崩しての相撲
で快進撃。まさかの初優勝を成し遂げた。
その奮闘を追ってみた。

初日 稀勢の里(はたき込み)貴景勝○
2横綱と小結魁聖が休場のなか、初日慣例の
横綱対小結は稀勢の里対貴景勝船以外の選択
はなかった。優勝宣言した稀勢の里だが、
貴景勝の突き押し、揺さぶりに、じわじわ
圧力を加えるが、四つにもちこめない。執拗
な突き押しのゆさぶりからのはたきに稀勢の
里はばったり落ちた。後に思えば、この1勝
は貴景勝にとって大きい1勝だった。

2日目 豪栄道(突き落とし)貴景勝○
貴景勝の当たり鋭く、すぐさま突き落とすと
大関豪栄道は残せず、四つん這い。

3日目 ○貴景勝(突き出し)竜電

4日目 ○貴景勝押し出し)正代

5日目 ○貴景勝(押し出し)逸ノ城

6日目 ○貴景勝(突き落とし)魁聖

7日目 御嶽海(はたき込み)貴景勝●
6連勝貴景勝の前に立ちふさがったのは関脇
御嶽海であった。御嶽海に押し込まれたが、
いなして反撃に転じた。だが押し合いのなか
御嶽海のとっさのはたき込みに落ちた。髷を
つかんだかどうかで物言いがついたが、判定
は覆らなかった。

8日目 ○貴景勝(引き落とし)妙義龍
横綱不在のなか、貴景勝は中日まで7勝1敗
と優勝戦線のトップで後半に突入することに
なった。もちろん初めての経験であった。
大関高安などが2敗で追走した。
旧友S氏に会ってきました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。
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