大相撲

■福岡初日 稀勢の優勝に影響する貴景勝戦の敗北

2018年11月11日

横綱対小結は初日取組の慣例である。通常
なら東横綱白鵬対小結の一番が組まれるはず
だった。しかし、白鵬、鶴竜がそろって休場。
なおかつもう1人の小結魁聖が初日から休場
である。3力士の休場が重なり、1人横綱
稀勢の里対1人小結貴景勝戦を組む運命へと
いきつくしかなかった。

優勝宣言の稀勢の里の初日の相手として貴景
勝は一番厭な相手である。貴景勝は若くて
成長一途で一番危険な対戦相手である。対戦
成績は2勝2敗。先場所稀勢の里が勝って
いても不安は消えない。

結びの一番、両者立ち合い当たって激しい
突き合いとなった。ただ、稀勢の里は後退
しない。むしろ貴景勝が攻め倦んでいるよう
にさえ映る。といっても稀勢の里に決定的な
攻め手はない。貴景勝の攻めを受け止めつつ
前に圧力をかけてはいる。だが、貴景勝は
動き回りながら攻め、揺さぶる。そして機を
みてはたき込んだ。

稀勢の里の敗因は貴景勝の攻めを後退せずに
受け止めながら、貴景勝を追い込めなかった
ことである。逆に貴景勝の勝因は右へ左へと
揺さぶりをかけたことである。

貴景勝戦は終わった。1人横綱稀勢の里の
戦いはまだまだこれからである。以前、
横綱・大関は貴景勝戦を白星で通過するか
否かで優勝争いに直結しそうである。と書い
たが、稀勢の里にとってこの敗戦は、はた
して凶となるのか。それは稀勢の里次第で
ある。稀勢の里がこの敗戦で気持ちを切り
かえられるか否かにかかっている。
宇良は勝ちました。
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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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