朝青龍優勝25回、北の湖優勝24回、貴乃花優勝22回といずれも優勝
20回台を誇っている。北の湖・貴乃花は一代年寄となっている。優
勝20回以上が一代年寄の条件とささやかれた。

ここでは優勝好成績及び非優勝好成績を比較してみよう。非優勝好
成績は幕内上位に限定した。
◆朝青龍
優勝 非優勝
15勝 14勝 13勝 12勝 14勝 13勝 12勝
5回 9回 11回 1回 2回
◆北の湖
優勝 非優勝
15勝 14勝 13勝 12勝 14勝 13勝 12勝
7回 7回 9回 1回 1回 6回 8回
◆貴乃花
優勝 非優勝
15勝 14勝 13勝 12勝 14勝 13勝 12勝
4回 10回 7回 1回 2回 5回 7回
13勝以上に限定すると北の湖30回、貴乃花28回、朝青龍26回となる。
北の湖に非優勝13勝以上が7回ある。そのうち14勝1敗で優勝でき
なかったのが、関脇千代の富士との優勝決定戦である。昭和56年一
月場所のことである。瞬間最高視聴率は65.3%と驚異の数字を記録
した。

貴乃花は同部屋の貴ノ浪と2度優勝決定戦を行い敗れている。14勝
1敗で優勝できなかったのはそのためである。かわず掛けにかかっ
たことがあった。逆に貴ノ浪の2回優勝はこのときの優勝決定戦に
よるものだった。
朝青龍は非優勝好成績自体が少ない力士だった。その中でも13勝2
敗で優勝できなかったことに触れてみよう。巡業を休場して母国モ
ンゴルでサッカーをして出場停止になった。出場停止明けで白鵬と
千秋楽1敗相星決戦をしたことがある。力のこもった一番は、最後
白鵬が制した。平成20年一月場所千秋楽のことであった。

最後に引退した照ノ富士の好成績をあげてみる。
優勝 非優勝
15勝 14勝 13勝 12勝 14勝 13勝 12勝
1回 1回 3回 5回 1回 3回 1回
照ノ富士の特徴は12勝3敗優勝が多いことである。13勝以上は9回
である。関脇大関で連続優勝した翌場所白鵬と全勝決戦をした。敗
れはしたものの14勝1敗で横綱昇進を決めた。令和3年七月場所の
ことであった。照ノ富士は今後どんな指導者になるのか、静かに見
守りたい。