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優勝物語 初日負けて優勝した主な力士 下

栃錦の次に初日で負けて3回優勝した力士がいる。千代の富士であ
る。もっとも栃錦は10回中3回なのに対し、千代の富士は31回中3
回である。

昭和56年7月 大関 14勝1敗 ●隆の里
のち何度か相星決戦をする隆の里にきっした1敗であった。
場所後千代の富士は横綱に昇進している。
昭和57年11月 横綱 14勝1敗 ●小結北天祐
昭和58年11月 横綱 14勝1敗 ●大ノ国
のち54連勝でストップされるガチンコ大ノ国であることは興味深い。
なお、当時は「ノ」の字であった。

<千代の富士>

千代の富士の弟弟子北勝海は初日に負けて2回優勝している。その
うち最初の保志時代に珍記録を残している。初日にと千秋楽に負け
ているのである。初日玉龍、千秋楽小結小錦に負けて13勝2敗だっ
た。昭和61年三月場所、関脇時代のことであった。

3人目の初日負けて3回優勝した力士は武蔵丸である。武蔵丸は優
勝11回と1位1回であるから率からいうと栃錦についでいる。
平成11年3月 大関 13勝2敗 ●小結安芸乃島
場所後武蔵丸は横綱に昇進している。
平成11年11月 横綱 12勝3敗 ●小結安芸乃島
なんと同じ相手に敗れている。
平成14年9月 横綱 13勝2敗 ●小結貴ノ浪
同日大関に昇進した貴ノ浪だが、このときは大関の座を明け渡して
いた。

<武蔵丸>

新記録男白鵬は初日負け優勝が実に5回に及んだ。もっとも45回中
5回だから率の面では栃錦が上である。時期は平成19年に集中して
いる。
大関時代
平成19年3月 13勝2敗 2回目 ●稀勢の里

横綱時代
平成19年9月 13勝2敗 4回目 ●小結安馬
安馬はのちの日馬富士である。
平成19年11月 12勝3敗 5回目 ●小結琴奨菊
平成20年11月 13勝2敗 8回目 ●小結安美錦
平成28年3月 14勝1敗 36回目 ●小結宝富士

<白鵬>

照ノ富士は初日負け優勝を2回経験している。現役だから更新する
可能性はある。

(この項目終わり)

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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